建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士) 過去問
第48回(平成30年度(2018年))
問34 (建築物の環境衛生 問34)

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問題

建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)試験 第48回(平成30年度(2018年)) 問34(建築物の環境衛生 問34) (訂正依頼・報告はこちら)

VDT作業と健康に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
  • エアコンからの風が当たる場所では、ドライアイを引き起こす可能性がある。
  • ディスプレイ画面における照度は 500 lx 以下とする。
  • グレアを防止するためには、視野内の輝度はほぼ同じレベル(最大でも1:10程度)にする。
  • ディスプレイ画面に太陽光が入射する場合には、カーテンなどで調節する。
  • 書類上及びキーボード上における照度は200 lx 以下とする。

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この過去問の解説 (1件)

01

最も不適当なのは書類上及びキーボード上における照度は200 lx以下とする。です。
手元作業(紙資料やキーボード)は細かな視作業に当たるため、200 lx以下では暗すぎて負担が大きく、一般に300〜500 lx程度(場合によってはそれ以上)が目安になります。

選択肢1. エアコンからの風が当たる場所では、ドライアイを引き起こす可能性がある。

適切です。気流が直接目に当たると涙の蒸発が進み、乾燥感や疲れ目の原因になります。風向や風量の調整、加湿、こまめな瞬きが有効です。

選択肢2. ディスプレイ画面における照度は 500 lx 以下とする。

おおむね適切です。画面に当たる照度が高すぎると映り込みやグレアが増えます。実務では100〜300 lx程度を目安に500 lxを超えないように調整します。

選択肢3. グレアを防止するためには、視野内の輝度はほぼ同じレベル(最大でも1:10程度)にする。

適切です。視野内の明暗差が大きいと眩しさや疲労の原因になります。作業面・画面・周辺の明るさをバランスさせることが大切です。

選択肢4. ディスプレイ画面に太陽光が入射する場合には、カーテンなどで調節する。

適切です。直射日光は強い反射・グレアの原因です。ブラインドやカーテン、画面の向き調整で反射を抑えるのが基本です。

選択肢5. 書類上及びキーボード上における照度は200 lx 以下とする。

不適切です。200 lx以下は暗すぎます。紙の読み書きやキーボード操作には300〜500 lx程度が目安で、状況により500〜750 lxを確保することもあります。

まとめ

VDT作業では、画面に当たる光は抑えて(グレア対策)、手元は十分に明るく(読み書き対策)するのが基本です。

さらに、気流や乾燥の管理視野内の明暗差を小さくする配慮が目の負担を減らします。

今回のポイントは、手元200 lx以下は不十分という点です。

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