建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士) 過去問
第48回(平成30年度(2018年))
問151 (清掃 問151)

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問題

建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)試験 第48回(平成30年度(2018年)) 問151(清掃 問151) (訂正依頼・報告はこちら)

清掃作業に使用する洗剤に関する次の記述のうち、最も適当なものはどれか。
  • 洗剤の助剤は、界面活性剤の表面張力を高めて洗浄力を向上させる。
  • アルカリ性の洗剤は、尿石や水垢等の除去に有効である。
  • アルカリ性の剥離剤は、清掃作業者の皮膚をおかす恐れがある。
  • 樹脂床維持剤の皮膜手入れ用の表面洗剤は、よく泡立つように作られている。
  • 洗剤は、高濃度で使用するほうがよい。

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この過去問の解説 (2件)

01

「アルカリ性の剥離剤は、清掃作業者の皮膚をおかす恐れがある。」が最も適当な記述です。他の選択肢は、洗剤の特性や使用方法について誤った内容を含んでいます。

選択肢1. 洗剤の助剤は、界面活性剤の表面張力を高めて洗浄力を向上させる。

助剤は、界面活性剤の働きを補助し、洗浄力を高める目的で使用されますが、表面張力を高めるのではなく、逆に低下させることで汚れを落としやすくしています。この記述は不適切です。

選択肢2. アルカリ性の洗剤は、尿石や水垢等の除去に有効である。

尿石や水垢はアルカリ性ではなく酸性洗剤によって効果的に除去できます。アルカリ性洗剤は油汚れの除去に適しているため、この記述は不適切です。

選択肢3. アルカリ性の剥離剤は、清掃作業者の皮膚をおかす恐れがある。

アルカリ性剥離剤は強い化学物質を含む場合が多く、皮膚に触れると刺激を与えたり炎症を起こす恐れがあります。この記述は適切です。

選択肢4. 樹脂床維持剤の皮膜手入れ用の表面洗剤は、よく泡立つように作られている。

樹脂床用の洗剤は泡立ちを抑えるように設計されていることが一般的です。泡立ちが多いと作業が非効率的になるため、この記述は不適切です。

選択肢5. 洗剤は、高濃度で使用するほうがよい。

洗剤は、推奨された濃度で使用することが重要です。濃度が高すぎると洗浄対象を傷めたり環境への負担が増加したりします。この記述は不適切です。

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02

本問は、清掃作業に使用する洗剤について、洗浄の仕組み・汚れの性質・安全な取り扱いといった基礎知識が正しく理解できているかを問うものです。
界面活性剤や助剤の働き、汚れの種類に応じた洗剤の選択、剥離剤の危険性、適正濃度での使用など、清掃作業の基本的な考え方を総合的に判断する必要があります。

選択肢1. 洗剤の助剤は、界面活性剤の表面張力を高めて洗浄力を向上させる。

誤りです。界面活性剤は水の表面張力を低下させ、水が汚れや繊維・床材の細部まで広がって浸透しやすくします。その結果、汚れと素材の間に水や洗剤が入り込み、汚れを浮かせてはがれやすくします。
助剤はこの働きを後押しする成分で、汚れの再付着を防いだりして洗浄力を補助します。したがって表面張力を「高める」という説明は誤りです。

選択肢2. アルカリ性の洗剤は、尿石や水垢等の除去に有効である。

誤りです。尿石はリン酸カルシウムや炭酸カルシウムなどの無機塩類の結晶で、水垢もミネラル分が付着した無機質汚れです。
いずれもアルカリ性の汚れであり、酸性洗剤で中和させ、溶かして除去する方法が効果的です。

選択肢3. アルカリ性の剥離剤は、清掃作業者の皮膚をおかす恐れがある。

適切です。剥離剤の目的は、樹脂床維持剤の硬く密着した皮膜を短時間で確実に除去することです。そのため、皮膜を構成する成分を強力に分解できる薬剤(強いアルカリ性を示すものが多い)が使われています。
このような「強い分解力」を持つ薬剤は、皮膜だけでなく人の皮膚にも作用してしまうため、皮膚障害を引き起こすおそれがあります。したがって、剥離剤は人体に対して危険性がある薬剤として扱われます。剥離剤を扱う際に作業者が手袋を着用している様子を思い浮かべると、記憶しやすくなります。

選択肢4. 樹脂床維持剤の皮膜手入れ用の表面洗剤は、よく泡立つように作られている。

誤りです。樹脂床維持剤の皮膜手入れ用表面洗剤は、床面に形成された皮膜を傷めずに汚れを除去することを目的としており、泡立ちを抑えた低泡性に作られています。泡立ちが強いと、汚れや洗剤成分が皮膜上に残りやすく、再汚染や光沢低下の原因となります。
そのため、表面洗剤は洗浄後の拭き取りや回収がしやすく、皮膜の外観を維持できる性質が求められます。

選択肢5. 洗剤は、高濃度で使用するほうがよい。

誤りです。高濃度で使用しても洗浄力の向上に直結するとは限らず、洗剤の消費量が増え、すすぎに手間がかかります。
建材に悪影響を与えるおそれもあるため、メーカーの推奨濃度を守ることが重要です。

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