建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士) 過去問
第49回(令和元年度(2019年))
問52 (空気環境の調整 問52)

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)試験 第49回(令和元年度(2019年)) 問52(空気環境の調整 問52) (訂正依頼・報告はこちら)

下の図は、暖房時の各種吹出方式による室内気流を示したものである。暖房時に好ましい方式の室内気流の組合せとして、最も適当なものは次のうちどれか。
問題文の画像
  • AとC
  • BとD
  • AとD
  • BとC
  • CとD

次の問題へ

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (2件)

01

A(不適当)

Aの吹出方式では、温風が天井付近を水平方向に流れるため、天井に暖気がたまりやすく、床付近の温度が上がりにくい特徴があります。暖房時には、床付近の温度を上げることが重要なため、この方式は適していません。

 

B(適当)

Bの吹出方式では、温風が部屋の下方に向かって流れ、対流を生じながら部屋全体に広がっていることが分かります。この方式では、暖気が下に行きやすいため、部屋全体が均一に暖まりやすく、暖房時に適しています。

 

C(不適当)

Cの吹出方式では、天井に沿って温風が広がり、天井付近に暖気が滞留してしまうため、床付近の温度が上がりにくくなります。これでは、足元が寒く感じやすくなるため、暖房方式としては不適当です。

 

D(適当)

Dの吹出方式では、天井から温風が吹き下ろされ、室内の対流を強く促す形になっています。この方式は暖房時に床付近の温度を上げやすく、部屋全体の温度を均一に保ちやすいため、暖房方式として適しています。

選択肢2. BとD

暖房時に適した方式は、床付近に暖気を届けやすいBとDの組み合わせです。

参考になった数19

02

暖房時の空気の性質(温かい空気は上昇しやすい)を考慮した上で、室内の居住域を効率よく暖めるための吹出方式と気流分布のパターンを正しく選択できるかを問うています。

 

選択肢1. AとC

【解説】この記述は誤りです。

AとCはどちらも温風が天井付近に滞留してしまう気流分布であり、暖房には最も不向きな組み合わせです。

選択肢2. BとD

【解説】正解です。この記述は正しいです。

Bは低い位置から吹き出すことで自然な上昇気流を利用し、Dは垂直に吹き出すことで強制的に居住域へ温風を届けています。

暖房時に効果的な気流分布の組み合わせです。

 

選択肢3. AとD

【解説】この記述は誤りです。

Dは適していますが、Aが不適当であるため、組み合わせとしては正しくありません。

 

選択肢4. BとC

【解説】この記述は誤りです。

Bは適していますが、Cが不適当であるため、組み合わせとしては正しくありません。

 

選択肢5. CとD

【解説】この記述は誤りです。

Dは適していますが、Cが不適当であるため、組み合わせとしては正しくありません。

 

まとめ

暖房時は、吹出口から出た温風が「いかに居住域(部屋の下部)に届くか」が重要です。温かい空気は密度が低いため、放っておくと天井付近に溜まってしまい、足元が冷える「しんしん現象」の原因になります。

A(天井・壁上部からの水平吹出し): 温風が天井面に沿って進み、そのまま天井付近に滞留しています。居住域まで温風が届きにくいため、暖房には不適当です。

B(床付近・壁下部からの水平吹出し): 温風が低い位置から吹き出され、浮力によって上昇しながら室内を循環します。居住域に温風が広がるため、暖房に適しています。

C(天井からの水平吹出し): Aと同様、温風が天井付近に広がってしまい、下まで降りてきません。暖房には不適当です。

D(天井からの下向き垂直吹出し): 温風を下向きに強く吹き出すことで、浮力に逆らって居住域まで温風を届けます。床に当たった風が広がり、室内全体を効率よく暖めるため、暖房に適しています。

 

暖房時の気流計画のポイントは以下の2点です。

吹き出し位置: なるべく低い位置から吹き出す(図B)。

吹き出し方向: 天井から送る場合は、下向きに吹き出す(図D)。

冷房時は逆に、冷たい空気は放っておいても下降するため、天井付近から水平に吹き出す方式(図AやC)が、ドラフト(不快な冷風)を感じさせずに全体を冷やすのに適しています。

参考になった数0