建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士) 過去問
第49回(令和元年度(2019年))
問108 (給水及び排水の管理 問108)
問題文
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問題
建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)試験 第49回(令和元年度(2019年)) 問108(給水及び排水の管理 問108) (訂正依頼・報告はこちら)
- 異臭味は、藻類や放線菌が産生する臭気物質によって生じる。
- スケールは、水の硬度成分によって生じ、配管の詰まりの原因となる。
- 白濁現象は、脂肪酸と銅イオンが化合物を形成することによって生じる。
- スライム障害は、細菌類や藻類の増殖によって生じ、消毒効果の低下の原因となる。
- トリハロメタンは、水槽内の水温の上昇によって、その生成量が増加する傾向にある。
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この過去問の解説 (2件)
01
不適当なのは「白濁現象は、脂肪酸と銅イオンが化合物を形成することによって生じる。」です。
正しいです。
水中に生息する藻類や放線菌が代謝によって臭気物質(例えば、2-メチルイソボルネオールやゲオスミン)を生産すると、水がカビ臭くなることがあります。これは、水質劣化の一因です。
正しいです。
水中に含まれるカルシウムやマグネシウムなどの硬度成分が、加熱や蒸発によって析出し、固形物(スケール)となって配管内に蓄積すると、水の流れを妨げることがあります。
誤りです。
水が白く濁る主な原因は、水中の溶存空気の微細な気泡によるものです。特に、水圧が急に変化すると空気が溶けきれずに微細な泡として現れることがあります。脂肪酸と銅イオンの化合によって水が白濁するという現象は一般的ではありません。
正しいです。
水中の微生物が繁殖し、粘性のあるスライム(バイオフィルム)を形成すると、配管内に付着して水の流れを阻害するだけでなく、塩素消毒などの効果が低下する原因になります。
正しいです。
トリハロメタンは、塩素消毒の際に水中の有機物と反応して生成される物質です。水温が上昇すると反応が促進され、トリハロメタンの生成量が増える傾向があります。
白濁現象の主な原因は微細な気泡であり、脂肪酸と銅イオンの化合ではありません。他の選択肢は、水質劣化の原因として正しい説明です。
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02
この問題は、給水設備で起こる代表的な水質劣化の現象と、その原因を正しく結び付けられるかを問う内容です。建築物の飲料水管理では、におい、付着物、生物膜、消毒副生成物など、見た目や味だけでなく衛生面への影響も重要です。似た用語が多いため、現象の名前だけで覚えるのではなく、何が原因物質で、どのような場面で発生するのかまで整理して理解しておくことが大切です。
適切です。藻類や放線菌は、水中で特有の臭気物質をつくることがあり、これが水の異臭味の原因になります。たとえば、かび臭や土臭のような不快なにおいは、浄水処理後でも残ることがあります。水そのものが有害でなくても、飲用時の快適性を大きく損ねるため、水道管理では重要な問題です。水源の富栄養化や貯水環境の悪化が背景になることも多く、原因生物と臭気発生の関係を押さえておく必要があります。
適切です。スケールとは、主にカルシウムやマグネシウムなどの硬度成分が加熱や圧力変化によって析出し、配管や機器の内面に付着したものです。これが蓄積すると管の内径が狭くなり、流量低下や閉塞の原因になります。さらに、熱交換器や給湯設備では熱効率の低下も招きます。単なる汚れではなく、設備性能や維持管理費に直結する障害なので、硬度とスケール形成の関係は基本事項として重要です。
不適切です。白濁現象は、石けん成分に含まれる脂肪酸が金属イオンと反応して不溶性の金属石けんを生じることで見られることがありますが、代表的には亜鉛などとの反応が問題になります。この記述のように銅イオンを原因として断定している点が不正確です。銅が関与する場合は青色や青緑色の着色として現れることもあり、白く濁る現象の代表的説明としては適切ではありません。現象の色調と関与金属の違いを区別して覚えることが大切です。
適切です。スライム障害は、配管や水槽の内面に細菌類、藻類、微生物由来の粘着性物質が付着し、ぬめり状の膜をつくる現象です。この膜ができると、消毒剤が内部まで届きにくくなり、十分な消毒効果が得られにくくなります。また、赤水や異臭味、腐食の促進など、ほかの水質障害を誘発することもあります。見た目の問題だけでなく、衛生管理上の大きなリスクになるため、清掃や残留塩素管理が重要になります。
適切です。トリハロメタンは、水中の有機物と塩素が反応して生じる消毒副生成物です。この反応は、水温が高いほど進みやすくなるため、一般に水温上昇に伴って生成量が増加する傾向があります。特に貯水槽内で水が長時間滞留すると、温度上昇と反応時間の延長が重なり、濃度が高まりやすくなります。そのため、水槽の清潔保持だけでなく、滞留防止や適切な温度管理も水質維持には大切です。
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