建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士) 過去問
第52回(令和4年度(2022年))
問120 (給水及び排水の管理 問120)

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)試験 第52回(令和4年度(2022年)) 問120(給水及び排水の管理 問120) (訂正依頼・報告はこちら)

給湯設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
  • 配管中の湯に含まれている溶存空気を抜くためには、圧力の低いところに自動空気抜き弁を設置する。
  • 加熱装置に逃し管を設置する場合は、水を供給する高置水槽の水面よりも高く立ち上げる。
  • 密閉式膨張水槽を設ける場合は、逃し弁の設定圧力を膨張水槽にかかる給水圧力よりも低くする。
  • 逃し管には、弁を設けてはならない。
  • 循環ポンプの揚程は、循環回路系で最も長くなる配管系統の摩擦損失から決定する。

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (2件)

01

給湯設備に関する問題です。

問題で問われている語句と、その語句の意味を押さえましょう。

選択肢2. 加熱装置に逃し管を設置する場合は、水を供給する高置水槽の水面よりも高く立ち上げる。

補給水槽から加熱装置に、水が供給された時に、その都度、水(湯)を捨ててしまうとムダになってしまうので、その水は高置水槽に返した方が良いので、加熱装置に膨張管(逃し管)を取り付ける場合は、水を供給する水槽の水面よりも高く立ち上げましょう。

選択肢3. 密閉式膨張水槽を設ける場合は、逃し弁の設定圧力を膨張水槽にかかる給水圧力よりも低くする。

密閉式膨張水槽を建物などに取り付ける場合は、逃し弁の設定する圧力を、膨張水槽へ給水するときの圧力よりも高くします。

タンクの中の水を加熱すると、お湯の温度の上昇と共に、(お湯が気体になった)蒸気の体積が大きくなり、圧力が上がります。

設定した以上の圧力になることを防ぐために、蒸気の体積が大きくなった分を排出する為の調整の弁が、逃し弁です。

選択肢5. 循環ポンプの揚程は、循環回路系で最も長くなる配管系統の摩擦損失から決定する。

循環ポンプで汲み上げられる高さは、ポンプで液体などを汲み上げてから、またポンプにその液体などが戻ってくるまでに必要な配管で、その配管の長さが、建物を建て始めの計画の段階で、最も長くなると思われる配管の長さに対して、その配管の中を通る液体などの摩擦によるエネルギーの損失(ロス)から決めます。

参考になった数29

02

給湯設備では、湯の加熱による膨張、配管内の空気、圧力上昇への安全対策が重要です。特に逃し管や逃し弁は、過大な圧力を安全に逃がすための装置であり、閉塞や誤作動があると事故につながります。また、循環式給湯では、末端まで適切な温度の湯を送るため、配管の摩擦損失を考慮して循環ポンプを選定します。この問題では、安全装置の圧力設定に関する理解がポイントです。

選択肢1. 配管中の湯に含まれている溶存空気を抜くためには、圧力の低いところに自動空気抜き弁を設置する。

適切です。湯に含まれる溶存空気は、加熱や圧力低下によって気泡として分離しやすくなります。空気が配管内にたまると、循環不良、騒音、腐食、ポンプの能力低下などの原因になります。そのため、自動空気抜き弁は、空気が分離しやすい圧力の低い箇所や配管の高所などに設け、配管内の空気を自動的に排出できるようにします。

選択肢2. 加熱装置に逃し管を設置する場合は、水を供給する高置水槽の水面よりも高く立ち上げる。

適切です。逃し管は、加熱によって膨張した湯や過大な圧力を安全に逃がすための配管です。高置水槽方式では、逃し管を高置水槽の水面より高く立ち上げることで、通常時に水が不用意に流出しないようにし、異常時には圧力を大気に逃がせる構造にします。給湯設備の安全確保に関わる基本的な措置です。

選択肢3. 密閉式膨張水槽を設ける場合は、逃し弁の設定圧力を膨張水槽にかかる給水圧力よりも低くする。

不適切です。密閉式膨張水槽は、加熱によって増えた水の体積を吸収し、配管内の圧力上昇を緩和する装置です。逃し弁の設定圧力を膨張水槽にかかる給水圧力より低くすると、通常の給水圧でも逃し弁が作動してしまい、湯水が無駄に排出されます。逃し弁は、通常使用時には作動せず、異常な圧力上昇時に作動するように設定します。

選択肢4. 逃し管には、弁を設けてはならない。

適切です。逃し管は、加熱装置や給湯配管内の圧力が異常に高くなったときに、圧力を逃がすための安全配管です。ここに止水弁などを設けると、誤って閉められた場合に圧力の逃げ道がなくなり、機器や配管の破損につながるおそれがあります。そのため、逃し管には原則として弁を設けず、常に安全に排出できる状態を保ちます。

選択肢5. 循環ポンプの揚程は、循環回路系で最も長くなる配管系統の摩擦損失から決定する。

適切です。循環式給湯設備では、湯を配管内で循環させることで、給湯栓を開いたときにすぐ温水が出るようにします。循環ポンプは水を高所へ持ち上げるというより、循環回路内の配管抵抗に打ち勝って流れを維持する役割を持ちます。そのため、最も長い、または摩擦損失が大きい配管系統を基準にして、必要な揚程を決定します。

参考になった数0