建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士) 過去問
第54回(令和6年度(2024年))
問30 (建築物の環境衛生 問10)
問題文
ア オゾン ――― 肺気腫
イ ラドン ――― 肺がん
ウ 真菌 ――― 過敏性肺炎
エ トルエン ――― シックハウス症候群
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問題
建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)試験 第54回(令和6年度(2024年)) 問30(建築物の環境衛生 問10) (訂正依頼・報告はこちら)
ア オゾン ――― 肺気腫
イ ラドン ――― 肺がん
ウ 真菌 ――― 過敏性肺炎
エ トルエン ――― シックハウス症候群
- アとイとウ
- アとウとエ
- アとイとエ
- イとウとエ
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この過去問の解説 (1件)
01
正解は、「全て正しい」です。
この問題は、室内に存在する空気汚染物質による健康影響が一因となる疾患に関するものです。です。
室内環境には、化学物質、微生物、放射性物質など多様な汚染因子が存在し、
それぞれ特有の疾患を引き起こします。
ラドンは自然放射性ガスであり、長期曝露により肺がんのリスクが高まります。
真菌は、過敏性肺炎やアレルギー性疾患の原因となり、湿度管理が不十分な建築物で問題となります。
トルエンは揮発性有機化合物の一種で、シックハウス症候群の原因物質であり、
頭痛や倦怠感などの症状を引き起こします。
オゾンは強い酸化作用を持ち、呼吸器系に刺激を与える空気汚染物質です。
長期的な曝露により肺胞の損傷や炎症を引き起こします。
空気環境の適切な評価と対策が重要です。
ア:オゾンは強い酸化作用を持つ気体で、都市部の光化学スモッグの主成分です。
吸入すると気道粘膜を刺激し、呼吸困難や咳を引き起こすほか、
慢性曝露により肺胞の破壊が進み、肺気腫の悪化要因となります。
特に高齢者や呼吸器疾患を持つ人は、
オゾン濃度の上昇による健康リスクが高まりますので、
室内外の空気環境管理が重要です。
イ:ラドンは自然界に存在する放射性希ガスで、
土壌や建材から室内に侵入します。
ラドンの放射線を長期間吸入すると、肺組織にダメージを与え、
肺がんの発症リスクが高まります。
住宅の換気やラドン濃度の測定が推奨されています。
ウ:真菌は、湿度の高い室内環境で繁殖しやすく、
胞子を吸入することで免疫反応を引き起こします。
過敏性肺炎は、こうした微生物に対するアレルギー性反応であり、
咳、発熱、呼吸困難などの症状が現れます。
特に空調設備や加湿器の内部に繁殖した真菌が原因となることが多く、
定期的な清掃と湿度管理が重要です。
エ:トルエンは揮発性有機化合物(VOC)の一種で、
塗料、接着剤、家具などから室内に放散される化学物質です。
吸入によって神経系や呼吸器に影響を及ぼし、シックハウス症候群の原因物質です。
室内濃度指針値(260μg/m³)を設定しており、建材選定や換気対策が重要です。
よって、全て正しいです。全ての要因が、室内に存在する空気汚染物質による健康影響が一因となります。
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