建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士) 過去問
第48回(平成30年度(2018年))
問83 (空気環境の調整 問83)
問題文
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問題
建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)試験 第48回(平成30年度(2018年)) 問83(空気環境の調整 問83) (訂正依頼・報告はこちら)
- 音速は、波長を周波数で除して求められる。
- A特性音圧レベルとは、人間の聴覚の周波数特性を考慮した騒音の大きさを表す尺度である。
- 音に対する人間の感覚量は、音の強さの対数で表される。
- 純音の瞬時音圧は、単一の正弦関数で表される。
- 面音源であっても、音源から十分離れた場所では、点音源に対する減衰特性を示す。
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この過去問の解説 (2件)
01
正解は(1)です。
(1) 不適当です。音速は波長に周波数を乗じることで求められます。
波長とは、波が一周する距離というか、長さ(m)です。
周波数は、1秒間に何周したかをあらわし、周波数の逆数である周期は1周するのに何秒かかったかの時間(s)を表します。
速さ=距離/時間なので
音速=波長/周期となり、周期は周波数の逆数(周期=1/周波数)なので
音速=波長/(1/周波数)=波長×周波数となります。
式で覚える方が早いかもしれません。
λ=c/f
(λ:波長 c:音速 f:周波数)
(2) 適当です。
人間の耳の特性に合わせて補正した音圧レベルをA特性音圧レベルと言います。
日本ではこのレベルを騒音の大きさの尺度としています。
(3) 適当です。音に関する人の感覚量は対数的です。
無音から目覚まし時計が鳴った時、すごくうるさく感じると思いますが、そこに1台、2台と追加で鳴り出しても、0から1台になった時ほどの差は感じませんよね。
(4) 適当です。一つの周波数成分だけで構成される音のことを純音と言います。
(5) 適当です。面も遠くから見れば点ですね。少し単純に考えすぎですが。
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02
正解は、「音速は、波長を周波数で除して求められる。」 です。
この問題は、音の特徴に関するものです。
音に関する物理量は、音速、周波数、波長、音圧などがあります。
音速は媒質の性質によって決まり、空気中では約340 m/s(20℃)です。
音速は波長と周波数の積で表され、波長が長いほど低音、短いほど高音になります。
人間の聴覚は周波数に対して感度が異なるため、騒音評価にはA特性音圧レベルが用いられます。
また、音の感覚量は、音の強さの対数で表され、デシベル(dB)で示されます。
純音は単一周波数の正弦波で表され、複雑音は複数の周波数成分を含みます。
音源の減衰特性は距離に依存し、面音源でも遠距離では点音源と同様の減衰傾向を示します。
不適当です。音速は、波長と周波数の積で求められます。
例えば、空気中で音速が約340 m/s、周波数が1,000 Hzの場合、
波長は約0.34 mとなります。
正しいです。A特性音圧レベル(dB(A))は、人間の耳の感度が周波数によって、
異なることを考慮した補正を加えた音圧レベルです。
人間は低周波や超高周波に対して感度が低く、
中音域(約1kHz~4kHz)に最も敏感です。
正しいです。人間の聴覚は音の強さに対して対数的に反応します。
音の強さが10倍になると、感覚的には、2倍程度にしか感じません。
このため、音の大きさはデシベル(dB)で表され、音の強さの比を対数で示します。
例えば、基準音圧20 μPaに対して、音圧が10倍になると約20 dB増加します。
正しいです。純音とは、単一の周波数成分のみを持つ音であり、
その瞬時音圧は正弦波で表されます。
純音は音響測定や聴覚試験で基準音として用いられます。
複雑音は複数の正弦波の合成で表され、純音は理論的に最も単純な音です。
正しいです。音源が面状であっても、観測点が音源から十分遠い場合、
音波はほぼ球面波として広がり、点音源と同様に距離の二乗に反比例する減衰特性を示します。
近距離では面音源特有の減衰特性を示します。
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