建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士) 過去問
第48回(平成30年度(2018年))
問85 (空気環境の調整 問85)

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問題

建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)試験 第48回(平成30年度(2018年)) 問85(空気環境の調整 問85) (訂正依頼・報告はこちら)

音圧レベル70dBの音源室と面積10m2の隔壁で仕切られた等価吸音面積(吸音力)20m2の受音室の平均音圧レベルを40dBにしたい。このとき、隔壁の音響透過損失として確保すべき値に最も近いものは次のうちどれか。なお、音源室と受音室の音圧レベルには以下の関係がある。
L1 − L2 = TL + 10log10 ✕ (A2/Sw
ただし、L1,L2は、音源室、受音室の平均音圧レベル[ dB ]、A2は、受音室の等価吸音面積[m2]、Swは、音の透過する隔壁の面積[m2]、TLは、隔壁の音響透過損失[ dB ]である。ただし、log102 = 0.3010、log103 = 0.4771とする。
  • 24dB
  • 27dB
  • 30dB
  • 33dB
  • 43dB

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この過去問の解説 (2件)

01

正解は(2)です。

変な式が出てきたから捨てよう、となるのはあまりにも勿体無い問題です。

問題文に出てきた数値を式に代入するだけで解けます。

L1-L2=TL +10log10(A2/Sw)

に、L1=70、L2=40、A2=20、Sw=10を代入して

70−40=TL+10log10(20/10)

30=TL+10log102

TL=30−10log102

問題文より、log102=0.3010とする、とあるので代入し、

TL=30−10×0.3010

TL=30−3.010≒27[dB]

と、なります。

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02

正解は、「27dB」です。

この問題は、隔壁の音響透過損失に関するものです。

音源室と受音室の音圧レベルの関係は次式で表されます:

L1 − L2 = TL + 10log10 ✕ (A2/Sw

代入して解くと、

L1−L2=70−40=30dB。

A2/Sw=20/10=2。

10log10 2=3.01。
したがって、

30=TL+3.01  

TL=30−3.01=26.99≈27dB

よって、隔壁の音響透過損失は 約27dB が必要です。

選択肢1. 24dB

誤りです。透過損失が小さいと、音源室からの音が多く漏れ、騒音問題が発生します。

選択肢2. 27dB

正しいです。音源室70dB、受音室40dB、隔壁面積10m²、吸音面積20m²という条件で、

透過損失は27dB必要です。

これは一般的な軽量間仕切りや空調ダクトの遮音性能に近い値で、

実務でもよく使われる基準です。

選択肢3. 30dB

誤りです。安全側の設計としては望ましい場合もありますが、

ただし、コストや施工性を考えると、非効率です。

選択肢4. 33dB

誤りです。高性能な遮音壁や二重壁構造で達成可能ですが、

通常の空調設備の隔壁では不要です。

選択肢5. 43dB

誤りです。非常に高い遮音性能で、スタジオや特殊施設で必要なレベルです。

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