建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士) 過去問
第48回(平成30年度(2018年))
問92 (建築物の構造概論 問92)

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)試験 第48回(平成30年度(2018年)) 問92(建築物の構造概論 問92) (訂正依頼・報告はこちら)

東京において、建築物の晴天日における日射・日照に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
  • 夏至の日の日積算日射量は、南向き鉛直壁面よりも東・西向き鉛直壁面の方が多い。
  • 冬至の日の日積算日射量は、南向き壁面よりも水平面の方が多い。
  • 南向き鉛直壁面が受ける日積算日射量は、夏至の日よりも冬至の日の方が多い。
  • 夏至の日の可照時間は、一年を通して最も長い。
  • 夏至の日の正午における方位別日射受熱量は、水平面が他の鉛直壁面に比べて最も多い。

次の問題へ

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (2件)

01

正解は(2)です。

(1) 適当です。夏至の日の、特に昼間の太陽は高くに上がるので光が南側には比較的当たりにくくなります。

(2) 不適当です。冬至の日は太陽が低いので南向き壁面に日光が当たりやすくなります。そのため窓の位置によっては冬の方が部屋が暑い、ということもあります。

(3) 適当です。(1)、(2)の解説の通りです。

(4) 適当です。太陽が出ている時間が1年で最も長い日を夏至と言います。

(5) 適当です。夏至の日は太陽が高く上るので水平面への日射量が多くなります。

参考になった数33

02

正解は、「冬至の日の日積算日射量は、南向き壁面よりも水平面の方が多い。」です。

 

この問題は、東京における建築物の晴天日における日射・日照に関するものです。

東京における日射・日照特性は、太陽高度と方位によって大きく変化します。

夏至は太陽高度が最も高く、水平面が最大の日射量を受けます。

一方、冬至は太陽高度が低く、南向き鉛直面が直射日射を多く受けるため、

水平面より日積算日射量が大きくなります。

アルベドや反射の影響を除けば、冬至では南面が有利です。

夏至の日の可照時間は一年で最長であり、正午には水平面が最大の日射受熱量を示します。

東西面は朝夕に日射を受けるため、夏至の日積算日射量は南面より多くなる傾向があります。

選択肢1. 夏至の日の日積算日射量は、南向き鉛直壁面よりも東・西向き鉛直壁面の方が多い。

正しいです。夏至は太陽高度が高く、南面は直射日射を受ける時間が短くなります。

一方、東西面は朝夕に低い角度で日射を受けるため、

積算日射量が南面より多くなる傾向があります。

選択肢2. 冬至の日の日積算日射量は、南向き壁面よりも水平面の方が多い。

不適当です。冬至は太陽高度が低く、水平面は斜めからの入射で日射量が減少します。

一方、南向き鉛直面は太陽光をほぼ正面から受けるため、

日積算日射量は水平面より多くなります。

選択肢3. 南向き鉛直壁面が受ける日積算日射量は、夏至の日よりも冬至の日の方が多い。

正しいです。夏至は太陽高度が高く、南面は直射日射を受ける時間が短くなります。

冬至は太陽高度が低く、南面は長時間直射日射を受けるため、

積算日射量が多くなります。

選択肢4. 夏至の日の可照時間は、一年を通して最も長い。

正しいです。夏至は太陽が最も長く地平線上にあるため、

昼間時間が最大になります。

東京では約14時間以上の昼間時間があります。

選択肢5. 夏至の日の正午における方位別日射受熱量は、水平面が他の鉛直壁面に比べて最も多い。

正しいです。夏至の正午は太陽高度が非常に高く、

水平面が直射日射を最大に受けます。

鉛直面は入射角が大きくなるため、受熱量は水平面より少なくなります。

参考になった数0