建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士) 過去問
第48回(平成30年度(2018年))
問94 (建築物の構造概論 問94)

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問題

建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)試験 第48回(平成30年度(2018年)) 問94(建築物の構造概論 問94) (訂正依頼・報告はこちら)

建築物の構造に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
  • 折板構造の応力は、主として面内力である。
  • トラス構造の部材に生じる応力は、曲げモーメントとせん断力である。
  • 壁式構造の組積式には、れんが造、補強コンクリートブロック造がある。
  • 空気膜構造は、膜面に張力を与えている。
  • 制振構造は、建物の揺れを制御し、低減しようとする構造である。

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この過去問の解説 (2件)

01

正解は(2)です。

(1) 適当です。記述の通りです。

(2) 不適当です。トラス構造の部材に生じる応力は軸方向力です。

(3) 適当です。組積式とは、れんがなどを積んで壁体を作り上げる方式のことです。

(4) 適当です。空気膜構造の代表的な建築物は東京ドームです。

(5) 適当です。振れを制御する、と書くことからも分かると思います。

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02

正解は、「トラス構造の部材に生じる応力は、曲げモーメントとせん断力である。」です。

 

この問題は、建築物とその構造に関するものです。

折板構造は薄板を折り曲げて剛性を高め、主に面内力で荷重を負担します。

壁式構造は壁で荷重を負担し、組積式にはれんが造や補強コンクリートブロック造があります。

空気膜構造は膜面に張力を与えて形状を保持し、

制振構造は地震や風による揺れを低減するための構造です。

トラス構造は三角形の組み合わせで構成され、

部材に生じる応力は軸方向力(引張・圧縮)のみであり、

曲げモーメントやせん断力はほぼ生じません。

選択肢1. 折板構造の応力は、主として面内力である。

正しいです。折板構造は、薄い鋼板や金属板を折り曲げて剛性を高めた構造で、

屋根や天井に多用されます。

荷重は板面に沿って伝達されるため、

主に面内力(引張・圧縮)で負担します。

選択肢2. トラス構造の部材に生じる応力は、曲げモーメントとせん断力である。

不適当です。トラス構造は三角形の組み合わせで構成され、

部材は軸方向力(引張・圧縮)のみを負担するのが基本です。

節点はピン接合と仮定されるため、

曲げモーメントやせん断力はほぼ生じません。

選択肢3. 壁式構造の組積式には、れんが造、補強コンクリートブロック造がある。

正しいです。壁式構造は、壁が荷重を負担する構造で、

組積式にはれんが造や補強コンクリートブロック造があります。

これらは耐力壁として機能し、低層建築に多用されます。

選択肢4. 空気膜構造は、膜面に張力を与えている。

正しいです。空気膜構造は、膜材に空気圧を与えて張力を生じさせ、

形状を保持する構造です。

ドームや大型テントに用いられ、軽量で大スパンを実現できます。

選択肢5. 制振構造は、建物の揺れを制御し、低減しようとする構造である。

正しいです。制振構造は、地震や風による建物の揺れを低減するため、

ダンパーや制振装置を組み込む構造です。

免震構造とは異なり、揺れを完全に遮断するのではなく、

エネルギーを吸収して減衰させます。

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