建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士) 過去問
第48回(平成30年度(2018年))
問95 (建築物の構造概論 問95)
問題文
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問題
建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)試験 第48回(平成30年度(2018年)) 問95(建築物の構造概論 問95) (訂正依頼・報告はこちら)
- 柱の主筋は、4本以上とする。
- 直接土に接する壁において、鉄筋に対するコンクリートのかぶり厚さは、4cm以上としなければならない。
- 一般の壁の厚さは、10〜15cm程度である。
- 梁せいは、梁断面の下面から上面までの高さをいう。
- 柱の帯筋は、曲げモーメントに抵抗する。
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この過去問の解説 (2件)
01
正解は(5)です。
(1) 適当です。ちなみに、主筋と直角となるように帯筋が配筋されます。
(2) 適当です。鉄筋に対するコンクリートのかぶり厚さとは、コンクリート表面から鉄筋の表面までの最短距離のことを言います。
この距離は、「直接土に接する壁、柱、床若しくははり又は布基礎の立上り部分にあつては4cm以上としなくてはならない」と、建築基準法施工例にて定められています。
(3) 適当です。鉄筋コンクリートの一般の壁の厚さは10~15cm程度です。大体150mm(15cm)と覚えておくのが良いと思います。
(4) 適当です。梁せいとは業界にいないと聞きなれない言葉ですが、設問の記述通りです。ちなみに、梁の幅には分かりやすく梁幅という名前が付いています。
(5) 不適当です。柱の帯筋は、コンクリートとともにせん断力に抵抗します。曲げモーメントには抵抗しません。
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02
正解は、「柱の帯筋は、曲げモーメントに抵抗する。」です。
この問題は、鉄筋コンクリート構造とその材料に関するものです。
鉄筋コンクリート構造は、鉄筋とコンクリートの複合材料で構成され、
鉄筋は引張力、コンクリートは圧縮力を負担します。
柱の主筋は軸力や曲げモーメントに抵抗するため、通常4本以上配置します。
かぶり厚さは鉄筋の防食と耐火性確保のため、直接土に接する壁では4cm以上が必要です。
一般の壁厚は10〜15cm程度で、梁せいは梁断面の上下高さを指します。
柱の帯筋は、主筋の座屈防止やせん断力に抵抗する役割であり、
曲げモーメントには直接抵抗しません。
正しいです。鉄筋コンクリート柱の主筋は、軸力や曲げモーメントに抵抗するため、
最低4本以上配置することが建築基準法や設計規準で定められています。
主筋の本数が少ないと、断面のバランスが悪くなり、
耐力や施工性に問題が生じます。
正しいです。かぶり厚さは鉄筋の防食と耐火性を確保するために必要です。
直接土に接する場合は、湿気や腐食のリスクが高いため、
屋内壁の2〜3cmではなく、最低4cm以上のかぶり厚さが求められます。
正しいです。鉄筋コンクリート造の一般的な壁厚は10〜15cm程度で、
耐力壁や外壁ではさらに厚くなる場合があります。
壁厚は構造強度、遮音性、断熱性に影響するため、
用途に応じて設計します。
正しいです。梁せいとは、梁の断面高さのことで、
構造設計において重要な寸法です。
梁せいが大きいほど曲げ剛性が高くなり、たわみが減少します。
不適当です。柱の帯筋は、主筋の座屈防止とせん断力に抵抗する役割を持ちます。
曲げモーメントに抵抗するのは主筋であり、帯筋は補助的な役割です。
帯筋は柱の靭性を高め、地震時の破壊を防ぐために重要です。
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