建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士) 過去問
第48回(平成30年度(2018年))
問164 (清掃 問164)

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問題

建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)試験 第48回(平成30年度(2018年)) 問164(清掃 問164) (訂正依頼・報告はこちら)

建築物内廃棄物の保管場所に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
  • 出入口には自動ドアを設ける。
  • 床は傾きがないように水平にする。
  • ねずみ、昆虫等の誘引、侵入防止を図るため、防虫・防鼠構造とする。
  • 壁面(腰壁)は、防水加工を施す。
  • 分別、収集、保管が支障なく行えるよう、十分なスペースを確保する。

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この過去問の解説 (2件)

01

最も不適当な記述は「床は傾きがないように水平にする」です。廃棄物保管場所の床は、液体の流出を防ぐためにわずかに傾斜させる設計が一般的です。他の選択肢は適切な内容を示しています。

選択肢1. 出入口には自動ドアを設ける。

この記述は正しいです。廃棄物保管場所では衛生面を考慮し、密閉性の高い出入口が求められます。自動ドアはその一つの方法として適切です。

選択肢2. 床は傾きがないように水平にする。

この記述は誤りです。廃棄物保管場所では、液体が流れ出さないようにするため、床をわずかに傾斜させて排水を確保する設計が一般的です。水平にすると液体がたまる原因になる可能性があります。

選択肢3. ねずみ、昆虫等の誘引、侵入防止を図るため、防虫・防鼠構造とする。

この記述は正しいです。廃棄物保管場所では衛生管理が重要であり、防虫・防鼠構造は必須の要件です。

選択肢4. 壁面(腰壁)は、防水加工を施す。

この記述は正しいです。廃棄物保管場所の壁面には、防水加工を施して清掃をしやすくし、衛生を保つ必要があります。

選択肢5. 分別、収集、保管が支障なく行えるよう、十分なスペースを確保する。

この記述は正しいです。廃棄物を適切に分別、収集、保管するには十分なスペースを確保することが求められます。

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02

建築物内に設ける「廃棄物の保管場所(ごみ置場)」について、衛生上の支障(悪臭、汚水の滞留、害虫・ねずみの誘引や侵入など)を防ぎ、清掃・保守がしやすい構造になっているか、という観点から記述の適否を問う問題です。

選択肢1. 出入口には自動ドアを設ける。

適切です。ごみ置場は、においの漏れや害虫・ねずみの侵入を抑えるため、出入口を確実に閉じられる構造が重要です。自動ドア(自動的に閉まる仕組みを含む)は、開け放しを防ぎやすく、衛生管理の面で有利です。特に、両手が塞がりやすい廃棄物搬出入の場面でも閉め忘れが起きにくく、結果として誘引・侵入のリスク低減につながります。
実務的には「自動ドアでなければならない」というより、「確実に閉鎖できる(自己閉鎖しやすい)出入口」が望ましい、という理解が安全です。

選択肢2. 床は傾きがないように水平にする。

不適切です。ごみ置場の床は、汚水や清掃時の洗浄水が滞留しないように、排水口(側溝や床排水)へ流れる勾配を設けることが基本です。床を水平にしてしまうと、液だれや雨天時の持ち込み水分、清掃の洗浄水などが床面に溜まりやすくなり、次のような衛生上の問題が起こりやすくなります。
・汚水の滞留による悪臭の発生、床のぬめり・汚れの固定化
・害虫(ハエ、ゴキブリ等)の誘引、繁殖しやすい環境の形成
・清掃しても水が切れず、乾燥しにくくなることで不衛生が継続する
このため、床は「水平」ではなく、清掃・排水を前提に適切な勾配を付けるのが望ましい構造です。

選択肢3. ねずみ、昆虫等の誘引、侵入防止を図るため、防虫・防鼠構造とする。

適切です。廃棄物は、におい・食べ残し・包装材などにより、ねずみや昆虫を誘引しやすい性質があります。そのため、保管場所自体を防虫・防鼠構造とし、侵入経路を作らないことが重要です。具体的には、隙間のない仕上げ、開口部の対策、扉の密閉性確保、配管まわりの貫通部処理などにより、侵入と潜伏を防ぎます。これにより、建物内への拡散リスクも下げられます。

選択肢4. 壁面(腰壁)は、防水加工を施す。

適切です。ごみ置場は、液だれや結露、清掃時の洗浄などで壁面が濡れやすく、汚れも付着しやすい場所です。腰壁など水や汚れが当たりやすい部分に防水加工を施すと、壁材への浸み込みを防ぎ、カビ・腐食・悪臭の原因を減らせます。また、拭き取りや洗浄がしやすくなり、衛生管理の維持に直結します。

選択肢5. 分別、収集、保管が支障なく行えるよう、十分なスペースを確保する。

適切です。単にごみを置けるだけでなく、作業者が安全かつ効率的に作業できるだけの空間が必要です。スペースが不足していると、容器同士が密接して分別が不十分になったり、ごみ袋があふれて床に直置きされたりすることがあります。その結果、汚れや悪臭が発生しやすくなり、ねずみや昆虫を誘引する原因にもなります。また、収集時に搬出経路が確保できないと、ごみの滞留時間が長くなり、衛生状態の悪化につながります。

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