建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士) 過去問
第48回(平成30年度(2018年))
問180 (ねずみ、昆虫等の防除 問180)
問題文
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問題
建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)試験 第48回(平成30年度(2018年)) 問180(ねずみ、昆虫等の防除 問180) (訂正依頼・報告はこちら)
- 殺虫剤抵抗性は、同一の殺虫剤が繰り返し使用されることによる淘汰によって発達する。
- 昆虫等に対する不快感の程度は、第三者による客観的な判断が困難である。
- 昆虫成長制御剤(IGR)による羽化阻害の効力は、KT50で評価される。
- 建築物内に発生する昆虫などが喘息のアレルゲンになることがある。
- 吸血害虫の中には、幼虫、雌・雄成虫ともに吸血する種類がある。
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この過去問の解説 (2件)
01
最も不適当な記述は、「昆虫成長制御剤(IGR)による羽化阻害の効力は、KT50で評価される」です。
この記述は正しいです。害虫は同じ殺虫剤が何度も使われると、抵抗性を持つ個体が生き残り、その個体が繁殖することで抵抗性が広がります。このため、殺虫剤の種類を交代で使用するなどの対策が重要です。
この記述は正しいです。不快感は個人差が大きく、虫が嫌いな人には強く感じられますが、そうでない人にはさほど気にならない場合もあります。これが客観的な評価を難しくしています。
この記述は不適当です。IGR(昆虫成長制御剤)の効果は、主に羽化阻害率や個体数の減少で評価されます。KT50は、一般的に薬剤のノックダウン(即効性)を評価する指標であり、IGRの評価方法としては適切ではありません。
この記述は正しいです。ゴキブリやダニの死骸や排泄物は、室内でのアレルギー反応や喘息の原因になることが知られています。建物内の衛生管理が重要です。
この記述は正しいです。害虫の中には、全ての段階で吸血を行うものもいますが、種類によって吸血行動が異なります。一部の害虫では、幼虫や雄成虫が吸血しない場合もあります。
昆虫成長制御剤(IGR)の評価方法としてKT50を用いるのは不適切です。他の選択肢は正しい内容であり、害虫の抵抗性やアレルギーの影響など、実際に知っておくべき重要な知識です。
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02
本問は、害虫と薬剤に関する基礎知識として、①殺虫剤抵抗性が成立する仕組み、②「不快害虫」の評価の難しさ、③昆虫成長制御剤(IGR)の効力指標、④建築物内昆虫が健康影響(アレルゲン)となる可能性、⑤吸血害虫の吸血ステージ(幼虫・雌雄成虫)という観点から、記述の適否を判定する問題です。
適切です。殺虫剤抵抗性は、同じ系統・同じ作用機序の殺虫剤を繰り返し使用することで、薬剤に強い個体が生き残りやすくなり、その性質が次世代に引き継がれて集団として抵抗性が高まる、という「淘汰」によって発達します。最初から集団全体が強くなるのではなく、もともと少数存在する効きにくい個体が相対的に増えていくことが本質です。そのため、薬剤のローテーションや、薬剤以外の対策(侵入防止、発生源対策など)と組み合わせることが重要になります。
適切です。昆虫等に対する「不快感」は、見る人の経験、恐怖心、衛生観念、体調、状況(飲食中かどうか等)に強く左右されます。同じ虫でも、ある人は気にしない一方で、別の人は強い嫌悪や恐怖を感じることがあります。このように主観が大きく、第三者が完全に客観的に判定するのは難しいため、記述は適切です。実務では、発生量(捕獲数、目撃頻度)などの客観データと、苦情内容などの主観情報を併用して判断します。
不適切です。昆虫成長制御剤(IGR)は、脱皮や変態、羽化といった「成長・発育の過程」を阻害して個体数の増加を抑える薬剤です。このため、評価は「ノックダウン(すぐ倒れる)」の速さではなく、一定期間後に羽化できなかった割合、成虫になれなかった割合、次世代が増えなかった程度などで行うのが基本です。
KT50は、主に速効性殺虫剤で用いられる「ノックダウンに要する時間」の指標であり、IGRの羽化阻害効果を評価する指標としては適切ではありません。したがって、この記述が最も不適当です。
適切です。建築物内に発生する昆虫等は、死骸や脱皮殻、フン、体表成分などが室内に蓄積し、アレルゲンとして喘息やアレルギー症状の原因になることがあります。代表例としては、ゴキブリ由来のアレルゲンが知られており、ダニと同様に室内環境管理の対象になります。したがって記述は適切です。
適切です。吸血害虫は「成虫の雌だけが吸血する」タイプが多い一方で、種類によっては、未成熟期(一般には幼虫や若虫に相当する段階)や雌雄成虫がいずれも吸血して生活するものもいます。例えば、シラミ類のように成虫の雌雄も未成熟期も血を吸って発育・生存する害虫が存在します。したがって、「幼虫、雌・雄成虫ともに吸血する種類がある」という記述は、一般論として適切です。
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