建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士) 過去問
第48回(平成30年度(2018年))
問179 (ねずみ、昆虫等の防除 問179)

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問題

建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)試験 第48回(平成30年度(2018年)) 問179(ねずみ、昆虫等の防除 問179) (訂正依頼・報告はこちら)

建築物衛生法に基づく特定建築物内のねずみ等の防除に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
  • トラップによる捕獲調査を行った場合、1日1トラップ当たりの平均捕獲数を捕獲指数として算出しておく。
  • ベクターコントロールとは、感染症の媒介を断つための手段として行うねずみ等の防除である。
  • ねずみ等の防除を行う際は、必要に応じて薬剤を使用する。
  • ねずみ等に対する対策を行った場合、有害生物の密度調査などによって、その効果について客観性のある評価を行う。
  • 防除は、発生予防対策より発生時対策に重点を置いて実施する。

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この過去問の解説 (2件)

01

最も不適当な記述は、「防除は、発生予防対策より発生時対策に重点を置いて実施する」です。

選択肢1. トラップによる捕獲調査を行った場合、1日1トラップ当たりの平均捕獲数を捕獲指数として算出しておく。

この記述は正しいです。捕獲指数は、ねずみの密度を客観的に把握するための重要な指標であり、ねずみ防除の効果を評価する際に役立ちます。

選択肢2. ベクターコントロールとは、感染症の媒介を断つための手段として行うねずみ等の防除である。

この記述は正しいです。ベクターコントロールは、ねずみや蚊などの感染症を媒介する生物を対象とする防除手段で、公衆衛生上重要な取り組みです。

選択肢3. ねずみ等の防除を行う際は、必要に応じて薬剤を使用する。

この記述は正しいです。防除において薬剤の使用は有効な手段の一つであり、適切な方法とタイミングで使用されます。ただし、薬剤の濫用を避けることが重要です。

選択肢4. ねずみ等に対する対策を行った場合、有害生物の密度調査などによって、その効果について客観性のある評価を行う。

この記述は正しいです。防除の効果を評価するためには、密度調査などのデータに基づく客観的な分析が必要です。

選択肢5. 防除は、発生予防対策より発生時対策に重点を置いて実施する。

この記述は不適当です。ねずみ等の防除においては、発生してから対策を行うよりも、発生を未然に防ぐ予防対策を優先することが重要です。発生時の対応に重点を置くと、被害を大きくする可能性があります。

まとめ

ねずみ等の防除では、発生時の対応よりも予防対策を優先することが求められます。このため、「発生予防対策より発生時対策に重点を置いて実施する」という記述は適切ではありません。他の選択肢はすべて正しい内容です。

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02

本問は、建築物衛生法に基づく特定建築物で行う「ねずみ等の防除」について、調査→目標設定→対策→評価という流れで実施できているか、また薬剤使用を含む防除の位置づけ(予防重視か、発生後対応重視か)を正しく理解しているかを問う問題です。結論として、「発生予防より発生時対策に重点を置く」という考え方が最も不適当です。

選択肢1. トラップによる捕獲調査を行った場合、1日1トラップ当たりの平均捕獲数を捕獲指数として算出しておく。

適切です。捕獲調査では、トラップを何個、何日設置して、どれだけ捕獲されたかを数値化しないと、対策前後の比較ができません。そこで「1日1トラップ当たりの平均捕獲数」のように、トラップ数と設置日数で割って標準化した指標を用いると、調査条件が多少変わっても、密度の増減や対策効果を客観的に追いやすくなります。特定建築物の防除では、調査と評価を重視するため、このような指数化の考え方は適切です。

選択肢2. ベクターコントロールとは、感染症の媒介を断つための手段として行うねずみ等の防除である。

適切です。ベクター(vector)は「病原体を運ぶ媒介者」を指し、ベクターコントロールは感染症の媒介を断つことを目的に、媒介生物(ねずみ、蚊、ハエ、ダニ等)を管理する考え方です。特定建築物の「ねずみ等」は、人の健康を損なうおそれのある動物(衛生害虫を含む)として位置づけられており、感染症予防の観点と整合します。

選択肢3. ねずみ等の防除を行う際は、必要に応じて薬剤を使用する。

適切です。特定建築物の防除は、薬剤散布を漫然と行うのではなく、まず生息場所や侵入経路、被害状況を調査し、発生防止措置を講じた上で、必要に応じて薬剤も組み合わせるのが基本です。薬剤は「必要な場合に、種類・薬量・処理方法・処理区域などを十分検討して用いる」ことが求められ、乱用を避けるべきものとして扱われます。

選択肢4. ねずみ等に対する対策を行った場合、有害生物の密度調査などによって、その効果について客観性のある評価を行う。

適切です。ねずみ等の対策は、実施したら終わりではなく、効果を評価して次の対策につなげることが重要です。維持管理要領でも、対策の評価を実施し、「有害生物の密度」と「防除効果」などの観点から行うことが示されています。したがって、密度調査等によって客観性のある評価を行うという記述は適切です。

選択肢5. 防除は、発生予防対策より発生時対策に重点を置いて実施する。

不適切です。特定建築物のねずみ等防除は、発生後に薬剤やトラップで叩くことを中心にするのではなく、まず「発生源対策」や「侵入防止対策」を優先し、日常的な管理として発生を防ぐ観点で実施することが基本です。そのうえで、状況に応じてトラップや薬剤を組み合わせ、最後に評価して改善につなげます。つまり「発生時対策より発生予防対策を重視する」のが主な考え方であり、設問の記述は逆なので不適当です。

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