建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士) 過去問
第49回(令和元年度(2019年))
問54 (空気環境の調整 問54)

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問題

建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)試験 第49回(令和元年度(2019年)) 問54(空気環境の調整 問54) (訂正依頼・報告はこちら)

揮発性有機化合物(VOCs)に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
  • VOCsとは、常温常圧で空気中に容易に揮発する有機化合物のことである。
  • 室内の発生源として、洗剤、防臭剤、塗料、接着剤、ワックス等がある。
  • トルエンは、建築物衛生法により基準値が定められている。
  • VOCs、その物質の沸点を基準にVVOC、VOC、SVOCに分類される。
  • TVOC(総揮発性有機化合物)は、厚生労働省により暫定目標値が定められている。

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この過去問の解説 (2件)

01

不適当なものは「トルエンは、建築物衛生法により基準値が定められている。」です。

選択肢1. VOCsとは、常温常圧で空気中に容易に揮発する有機化合物のことである。

VOCs(揮発性有機化合物)は、常温常圧で気化しやすい有機化合物の総称です。これは正しい記述です。

選択肢2. 室内の発生源として、洗剤、防臭剤、塗料、接着剤、ワックス等がある。

VOCsは、塗料、接着剤、洗剤、防臭剤、ワックスなどの化学製品に含まれ、室内の空気を汚染することがあります。これは正しい記述です。

選択肢3. トルエンは、建築物衛生法により基準値が定められている。

トルエンの室内濃度基準値(260μg/m³)は、厚生労働省の「室内空気中化学物質の濃度指針値」によって定められているものであり、建築物衛生法には規定されていません。そのため、この記述は誤りです。

選択肢4. VOCs、その物質の沸点を基準にVVOC、VOC、SVOCに分類される。

VOCsは沸点の違いによって、以下のように分類されます。

・VVOC(超揮発性有機化合物):沸点が50℃以下

・VOC(揮発性有機化合物):沸点が50〜260℃

・SVOC(準揮発性有機化合物):沸点が260〜400℃

・POM(粒子状有機化合物):沸点が400℃以上

この分類方法は正しいため、この記述は適切です。

選択肢5. TVOC(総揮発性有機化合物)は、厚生労働省により暫定目標値が定められている。

TVOC(Total Volatile Organic Compounds:総揮発性有機化合物)は、室内の空気中に含まれるVOCsの総量を示す指標であり、厚生労働省によって400μg/m³以下の暫定目標値が設定されています。これは正しい記述です。

まとめ

不適当な記述は「トルエンは、建築物衛生法により基準値が定められている。」です。トルエンの基準値は厚生労働省の指針値によるものであり、建築物衛生法には規定されていません

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02

室内空気汚染の原因となる揮発性有機化合物(VOCs)の定義、発生源、分類、および法規制や基準値の体系を正しく理解しているかを問うています。

 

選択肢1. VOCsとは、常温常圧で空気中に容易に揮発する有機化合物のことである。

【解説】この記述は正しいです。 VOCs(Volatile Organic Compounds)は、その名の通り、常温常圧で容易に蒸発して気体となる有機化合物の総称です。

選択肢2. 室内の発生源として、洗剤、防臭剤、塗料、接着剤、ワックス等がある。

【解説】この記述は正しいです。

VOCsは建築材料(塗料、接着剤)だけでなく、日常生活で使用する洗剤、防虫剤、化粧品、家具のワックスなど多岐にわたる製品から発生します。

選択肢3. トルエンは、建築物衛生法により基準値が定められている。

【解説】正解です。この記述は誤りです。

トルエンには厚生労働省による「指針値」が定められていますが、建築物衛生法(ビル管理法)の「建築物環境衛生管理基準」において直接的な数値基準は定められていません。

建築物衛生法で数値基準があるのは、浮遊粉塵、一酸化炭素、二酸化炭素、温度、湿度、気流、ホルムアルデヒドの7項目です。

選択肢4. VOCs、その物質の沸点を基準にVVOC、VOC、SVOCに分類される。

【解説】この記述は正しいです。

世界保健機関(WHO)の分類では、沸点の違いにより、高揮発性(VVOC)、揮発性(VOC)、半揮発性(SVOC)などに分けられています。

選択肢5. TVOC(総揮発性有機化合物)は、厚生労働省により暫定目標値が定められている。

【解説】この記述は正しいです。

個別の物質だけでなく、多種多様なVOCの合計量を示す「TVOC」についても、厚生労働省により400μg/m3以下という暫定目標値が示されています。

まとめ

VOCsに関する学習の重要ポイントは以下の通りです。

ホルムアルデヒド: 建築物衛生法で基準値(0.1mg/m3以下)がある。

トルエンなどその他のVOC: 厚生労働省の「指針値」はあるが、建築物衛生法の「基準値」ではない。

TVOC: 400μg/m3という「暫定目標値」がある。

「どの法律で定められているか」という区別は、この科目で非常に間違いやすいポイントです。

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