建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士) 過去問
第49回(令和元年度(2019年))
問80 (空気環境の調整 問80)
問題文
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問題
建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)試験 第49回(令和元年度(2019年)) 問80(空気環境の調整 問80) (訂正依頼・報告はこちら)
- DNPHカートリッジ捕集 − HPLC法
- 検知管法
- 定電位電解法
- 電気化学的燃料電池法
- 光散乱法
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この過去問の解説 (2件)
01
不適当な記述は「光散乱法」です。
この方法は、ホルムアルデヒドを2,4-ジニトロフェニルヒドラジン(DNPH)で捕集し、高速液体クロマトグラフィー(HPLC)で分析する方法です。高感度で精度が高く、環境測定でよく使われます。適当な記述です。
検知管に試料空気を通し、化学反応による変色を利用してホルムアルデヒドの濃度を測る方法です。簡便で現場測定に適していますが、精度はHPLC法ほど高くありません。適当な記述です。
定電位でホルムアルデヒドを電気化学的に酸化し、その電流変化を測定する方法です。リアルタイム測定が可能で、連続監視に適しています。適当な記述です。
ホルムアルデヒドを電気化学的燃料電池で反応させ、発生する電流を測定して濃度を求める方法です。高感度で、空気中のホルムアルデヒド濃度をリアルタイムに測定できます。適当な記述です。
光散乱法は、空気中の粒子(浮遊粉じんなど)を測定する方法であり、ホルムアルデヒドのような気体成分の測定には適していません。ホルムアルデヒドの測定には通常用いられないため、この記述は誤りです。
「光散乱法」という記述は誤りです。光散乱法は粒子状物質の測定に用いられるもので、ホルムアルデヒドの測定には適していません。
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02
ホルムアルデヒドの測定では、対象物質の化学的性質に合った原理を選ぶことが重要です。代表的なのは、DNPHで誘導体化してHPLCで定量する方法で、厚生労働省の測定マニュアルでも標準的な方法として扱われています。これに対して簡易測定では、検知管法や電気化学的手法も用いられます。一方、光散乱法は粒子が光を散らす性質を利用する方法であり、ガス状物質であるホルムアルデヒドの測定原理とは一致しません。したがって、各方法が「粒子向け」か「ガス向け」かを見分けることが正答のポイントです。
適切です。DNPHカートリッジ捕集−HPLC法は、ホルムアルデヒドを2,4-ジニトロフェニルヒドラジンと反応させて安定な誘導体に変え、その後に高速液体クロマトグラフで分離・定量する方法です。ホルムアルデヒドは反応性が高く、そのままでは安定した分析が難しいため、誘導体化してから測るのが理にかなっています。公的な測定マニュアルでも標準的方法として示されており、精度と信頼性の高い代表的手法です。
適切です。検知管法は、試料空気を検知管に通し、内部の試薬との化学反応による変色の長さや濃さから濃度を読み取る方法です。精密分析ほどの厳密さはありませんが、現場で比較的簡便に測定できるという長所があります。室内空気中のホルムアルデヒドについても、簡易測定の手法として用いられてきました。日常的な点検や概略把握に向く方法であり、ホルムアルデヒド測定法として不自然ではありません。
適切です。定電位電解法は、電極の電位を一定に保った状態で対象物質を電気化学的に反応させ、そのときに生じる電流や電気量から濃度を求める方法です。厚生労働省の機器等目録でも、ホルムアルデヒドに対して電気化学分析法の一つとして整理されています。化学反応を利用してガス濃度を測る考え方なので、ホルムアルデヒドのような気体状汚染物質の測定原理として成立しています。光を散乱させる粒子測定とは性質がまったく異なります。
適切です。電気化学的燃料電池法は、対象ガスが電極で酸化・還元反応を起こすことで生じる電流を利用して濃度を測定する方法です。厚生労働省の資料には、ホルムアルデヒド測定機器として電気化学的燃料電池法を用いる例が示されています。ガスを対象にしたセンサー方式の一種であり、連続的または簡便に測定できる利点があります。したがって、ホルムアルデヒドの測定法として挙げられていても不適当とはいえません。
不適切です。光散乱法は、空気中に浮遊する粉じんや粒子に光を当て、その散乱の程度から粒子量を推定する方法です。つまり、この方法が得意なのは「固体や液体の微粒子」であり、分子レベルで気体として存在するホルムアルデヒドそのものを直接測る原理ではありません。実際に公的資料でも、光散乱法は浮遊粉じん量や粒子状物質の測定で用いられています。ホルムアルデヒド測定法としては原理が合わないため、これが最も不適当です。
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