建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士) 過去問
第49回(令和元年度(2019年))
問87 (空気環境の調整 問87)

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問題

建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)試験 第49回(令和元年度(2019年)) 問87(空気環境の調整 問87) (訂正依頼・報告はこちら)

光・照明に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
  • 太陽高度が等しければ、大気透過率が高いほど地表に到達する直射日光による水平面照度は大きくなる。
  • 演色評価数は、100に近いほど基準光で照らした場合の色に近い色に再現できる。
  • 室内表面の輝度分布が大きすぎると視覚的疲労感を生じる。
  • 電球色の蛍光ランプと昼白色の蛍光ランプとでは、昼白色の方が相関色温度が高い。
  • 同じ面積の窓から天空光を取り入れる場合、側窓と天窓とで取り入れられる光の量は等しい。

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この過去問の解説 (2件)

01

正解:

「同じ面積の窓から天空光を取り入れる場合、側窓と天窓とで取り入れられる光の量は等しい。」

選択肢1. 太陽高度が等しければ、大気透過率が高いほど地表に到達する直射日光による水平面照度は大きくなる。

大気透過率が高いと、光が減衰せずに地表に届くため、直射日光による水平面照度は大きくなります。

この記述は正しいです。

選択肢2. 演色評価数は、100に近いほど基準光で照らした場合の色に近い色に再現できる。

演色評価数(Ra)は、照明が物体の色をどれだけ自然に見せるかを示します。数値が100に近いほど、自然光(太陽光)に近い色の見え方になります。

この記述は正しいです。

選択肢3. 室内表面の輝度分布が大きすぎると視覚的疲労感を生じる。

輝度のばらつきが大きいと、明るい部分と暗い部分の差が激しくなり、目の負担が増えて疲れを感じやすくなります。

この記述は正しいです。

選択肢4. 電球色の蛍光ランプと昼白色の蛍光ランプとでは、昼白色の方が相関色温度が高い。

相関色温度は、光源の色合いを示し、数値が高いほど青白い光になります。

電球色(約2700K)は暖色系、昼白色(約5000K)は白っぽい光なので、昼白色の方が相関色温度は高くなります。

この記述は正しいです。

選択肢5. 同じ面積の窓から天空光を取り入れる場合、側窓と天窓とで取り入れられる光の量は等しい。

天空光は、空全体からの光のことを指します。側窓(壁にある窓)は、視野角が限られているため取り入れる光の量が少なくなります。一方、天窓(屋根にある窓)は、より広い範囲の空を直接見ることができるため、天空光をより多く取り込めます。

この記述は不適当です。

まとめ

天空光の取り入れ方に関するものです。側窓と天窓では、天窓の方がより多くの天空光を取り入れることができます。同じ面積であっても、天窓の方が明るくなるため、側窓と天窓で取り入れる光の量は等しくありません。

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02

光・照明の分野では、太陽光の伝わり方、光源の色の見え方、室内でのまぶしさや明るさの感じ方などを総合的に理解することが大切です。照度は光が届く量、輝度は面がどのくらい明るく見えるかを表し、演色性や色温度は光の質に関わります。また、窓の位置によって取り入れられる昼光量は大きく変わるため、建築計画や照明設計では窓の向きや形状も重要な要素になります。

選択肢1. 太陽高度が等しければ、大気透過率が高いほど地表に到達する直射日光による水平面照度は大きくなる。

適切です。大気透過率が高いということは、太陽光が大気中を通過する際に散乱や吸収を受けにくい状態を意味します。そのため、同じ太陽高度であれば、地表面まで届く直射日光の量は多くなります。水平面照度は、入射する光の強さに応じて大きくなるので、この記述は光の減衰の考え方に合っています。空気が澄んでいる晴天時ほど直射日光が強く感じられるのも、この性質によるものです。

選択肢2. 演色評価数は、100に近いほど基準光で照らした場合の色に近い色に再現できる。

適切です。演色評価数は、ある光源で物体を照らしたときの色の見え方が、基準となる光で見た色にどれだけ近いかを示す指標です。数値が100に近いほど、色を自然に見せる性能が高いことを表します。たとえば、食品や衣類、医療現場などでは色の違いを正確に見分ける必要があるため、演色性の高い光源が重視されます。この説明は演色評価数の基本的な意味を正しく述べています。

選択肢3. 室内表面の輝度分布が大きすぎると視覚的疲労感を生じる。

適切です。視野の中で明るい部分と暗い部分の差が大きすぎると、目は明るさの変化に絶えず順応しなければならず、負担が増えます。その結果、見づらさやまぶしさ、不快感、疲れ目などを生じやすくなります。たとえば、暗い室内で一部だけ非常に明るい照明や窓があると、視線を動かすたびに目が疲れやすくなります。快適な照明環境では、照度だけでなく輝度のバランスも重要です。

選択肢4. 電球色の蛍光ランプと昼白色の蛍光ランプとでは、昼白色の方が相関色温度が高い。

適切です。相関色温度は、光の色味を温かみのある赤っぽい色から、青みを帯びた白っぽい色まで数値で表したものです。電球色は暖かみのある低い色温度の光であり、昼白色はそれより白くさわやかな印象を持つため、相関色温度は昼白色の方が高くなります。一般に、電球色はくつろぎの空間、昼白色は作業空間などで用いられることが多く、用途に応じて使い分けられます。

選択肢5. 同じ面積の窓から天空光を取り入れる場合、側窓と天窓とで取り入れられる光の量は等しい。

不適切です。側窓と天窓では、同じ面積であっても受ける天空の範囲や入射する光の方向が異なるため、取り入れられる天空光の量は同じではありません。一般に天窓は空を広く見込むことができるため、側窓よりも多くの昼光を取り入れやすい特徴があります。側窓は壁面にあるため、見える天空が限定され、周囲の建物やひさしの影響も受けやすくなります。したがって、この記述が最も不適当です。

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