建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士) 過去問
第49回(令和元年度(2019年))
問91 (建築物の構造概論 問91)
問題文
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問題
建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)試験 第49回(令和元年度(2019年)) 問91(建築物の構造概論 問91) (訂正依頼・報告はこちら)
- COP21において、温室効果ガス削減の枠組みとなるパリ協定が採択された。
- CASBEE(建築環境総合性能評価システム)の評価対象は、エネルギー消費、資源循環、地域環境、室内環境の4分野である。
- 熱帯夜とは、夕方から翌朝までの最低気温が25°C以上の日をいう。
- ストリートキャニオンは、風の弱い日にも熱や汚染物質の拡散能力が高い。
- 都市化により、都市の中心部の気温が郊外と比較して高くなる現象をヒートアイランド現象という。
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この過去問の解説 (2件)
01
「ストリートキャニオンは、風の弱い日にも熱や汚染物質の拡散能力が高い。」の記述が 不適当 です。
2015年のCOP21(国連気候変動枠組条約第21回締約国会議)で、世界的な温室効果ガス削減の目標を定めたパリ協定が採択されました。この協定は、各国が自主的に削減目標を設定し、その進捗を報告する仕組みになっています。この記述は正しいです。
CASBEE(Comprehensive Assessment System for Built Environment Efficiency)は、日本で開発された建築物の環境性能評価システムです。このシステムでは、「エネルギー消費」「資源循環」「地域環境」「室内環境」の4つの分野を評価基準としています。この記述は正しいです。
「熱帯夜」は、夜間(通常は午後6時から翌朝6時まで)の最低気温が25°C以上の状態を指します。日本の夏季には都市部で頻繁に発生し、ヒートアイランド現象の影響を受けることが多いです。この記述は正しいです。
ストリートキャニオン(街路キャニオン)は、高層建築物が両側に立ち並ぶ道路(街路)の形状を指します。このような場所では、 風が弱いと空気の流れが滞りやすく、熱や汚染物質が拡散しにくくなる 傾向があります。そのため、「拡散能力が高い」という表現は誤りです。
都市部では、アスファルトやコンクリートの蓄熱効果、人工排熱、緑地の減少などの影響で、郊外よりも気温が高くなることがあります。この現象を「ヒートアイランド現象」と呼びます。この記述は正しいです。
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02
都市の熱環境では、地球温暖化対策の国際的な枠組み、建築物の環境性能評価、都市特有の気温上昇現象など、幅広い知識が問われます。特に、熱帯夜やヒートアイランド現象、ストリートキャニオンのような用語は、都市気候を理解するうえで重要です。今回の問題では、用語の定義を正確に押さえることに加え、都市空間における熱や汚染物質の滞留しやすさなど、実際の都市環境で起こる現象を具体的に理解しているかがポイントになります。
適切です。COP21は2015年にフランスのパリで開催された国連気候変動枠組条約締約国会議であり、この会議でパリ協定が採択されました。パリ協定は、先進国だけでなく多くの国が温室効果ガス削減に取り組むための国際的な枠組みとして重要な意味を持っています。都市の熱環境を考える際にも、建築物の省エネルギー化や再生可能エネルギーの活用などにつながる背景知識として理解しておくことが大切です。
適切です。CASBEEは建築物の環境性能を総合的に評価する日本のシステムであり、主な評価分野としてエネルギー、資源・マテリアル、室内環境、敷地外環境などが整理されています。設問の表現であるエネルギー消費、資源循環、地域環境、室内環境という4分野は、CASBEEが重視する評価の考え方を適切に示しています。都市の熱環境対策では、建物単体だけでなく周辺環境への影響も含めて評価する視点が重要です。
適切です。熱帯夜とは、気象庁の定義において、夜間の最低気温が25°C以上となる日のことを指します。具体的には、夕方から翌朝にかけて気温が25°Cを下回らない状態をいい、寝苦しさの指標として用いられます。都市部ではヒートアイランド現象の影響により熱帯夜の発生頻度が高くなる傾向があり、建築物の環境衛生や空調設計においても重要な指標となります。
不適切です。ストリートキャニオンとは、高い建物が道路の両側に連続して並ぶことで、谷のような空間が形成された街路のことです。このような空間では通風が妨げられやすく、特に風の弱い日には熱や排気ガスなどの汚染物質がこもりやすくなります。そのため、拡散能力が高いという記述は逆であり、実際には拡散しにくく滞留しやすい特徴があります。都市の暑熱化や大気汚染を考えるうえで重要な性質です。
適切です。ヒートアイランド現象は、都市化によって地表面がアスファルトやコンクリートに覆われ、さらに建物や自動車、空調機器などから人工排熱が出ることで、都市中心部の気温が周辺郊外より高くなる現象です。夜間も熱が逃げにくいため、熱帯夜の増加にもつながります。都市の熱環境を理解する基本概念であり、緑化や高反射材料の利用、通風確保などの対策を考える出発点になる重要な用語です。
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