建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士) 過去問
第49回(令和元年度(2019年))
問90 (空気環境の調整 問90)
問題文
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問題
建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)試験 第49回(令和元年度(2019年)) 問90(空気環境の調整 問90) (訂正依頼・報告はこちら)
- ふく流吹出口は、他の吹出口と比べて、均一度の高い温度分布が得やすい。
- 吸収冷凍機は、容積冷凍機や遠心冷凍機と比較して騒音・振動が大きい。
- 躯(く)体蓄熱方式を採用すると、一般に熱源機器容量は大きくなる。
- 放射冷暖房設備は、他の空調方式と併用せず設置するのが一般的である。
- 吸込み気流は、吸込み中心からの距離に反比例して減衰する。
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この過去問の解説 (2件)
01
「ふく流吹出口は、他の吹出口と比べて、均一度の高い温度分布が得やすい。」 という記述が最も適当です。
ふく流吹出口 は、空気を部屋の壁や天井に沿って広く拡散させながら供給する吹出口の一種です。この方式は、空気の流れが壁や天井に沿って移動するため、室内の温度を均一に保ちやすい特徴があります。そのため、 他の吹出口に比べて、温度分布が均一になりやすい という記述は適切です。
吸収冷凍機は、容積冷凍機や遠心冷凍機と比較して騒音や振動が小さいため、この記述は不適当です。
躯体蓄熱方式は、建物の躯体に熱を蓄えることで、ピーク時の冷暖房負荷を低減できます。そのため、一般に熱源機器の容量を小さくできるため、この記述は不適当です。
放射冷暖房設備は、単独で使用される場合もありますが、多くのケースでは、補助的な空調方式(換気設備や空気調和設備など)と併用されるため、この記述は不適当です。
吸込み気流は、吸込み中心からの距離に応じて減衰しますが、その関係は単純な反比例ではなく、流れの条件によって異なるため、この記述は不適当です。
「ふく流吹出口は、他の吹出口と比べて、均一度の高い温度分布が得やすい。」 という記述が最も適当です。
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02
空気調和設備では、吹出口の特性、熱源機器の性質、蓄熱方式の考え方、放射方式の運用方法、気流の減衰特性などを総合的に理解することが大切です。単に機器の名前を覚えるだけでなく、どの方式がどのような空間に向き、どのような長所と注意点を持つかを押さえると、選択肢の正誤を判断しやすくなります。本問は、設備の基本原理と実務的な特徴を整理できているかを問う問題です。
適切です。ふく流吹出口は、吹き出した空気が周囲の室内空気を巻き込みながら拡散しやすく、室内全体に比較的なじみやすい特徴があります。そのため、局所的に強い温度むらが生じにくく、空間の温度を均一に保ちやすいです。居住域の快適性を高めやすい吹出口の一つであり、他の吹出口に比べて温度分布の均一化に有利とされるため、この記述は妥当です。
不適切です。吸収冷凍機は、圧縮機を用いる冷凍機と異なり、大きな機械的回転部分が少ないため、一般に騒音や振動は比較的小さいです。容積冷凍機や遠心冷凍機は圧縮機の運転に伴う音や振動が発生しやすく、これに対して吸収冷凍機は静かな運転がしやすい方式です。したがって、騒音・振動が大きいとする説明は、吸収冷凍機の特徴と反対です。
不適切です。躯体蓄熱方式は、建物の床や壁などの熱容量を利用して、夜間など負荷の小さい時間帯に熱を蓄え、昼間の空調負荷を平準化する考え方です。そのため、ピーク時の負荷を抑えやすく、一般には熱源機器容量を小さくできる方向に働きます。もちろん設計条件によって異なる場合はありますが、基本的な考え方としては容量を大きくするのではなく、負荷平準化によって設備容量の抑制を図る方式です。
不適切です。放射冷暖房設備は、放射によって人や室内表面との熱授受を行うため、快適性に優れる一方で、換気や除湿、新鮮外気の供給などを単独で十分にまかなえないことがあります。そのため、実際の建物では換気設備や対流式空調設備と組み合わせて用いられることが多いです。特に放射冷房では結露防止のため湿度管理が重要であり、他方式との併用が一般的です。
不適切です。吸込み気流の速度は、吸込み口の形状や周囲条件によって減衰の仕方が異なります。単純にどの場合でも距離に反比例すると決めることはできません。たとえば開口の条件によっては距離の二乗に近い形で急激に弱まる場合もあり、一般式として一律に述べるのは不正確です。設備の設計では、吸込み口の種類や寸法を踏まえて気流分布を考える必要があるため、この表現は適当ではありません。
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