建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士) 過去問
第49回(令和元年度(2019年))
問95 (建築物の構造概論 問95)
問題文
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問題
建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)試験 第49回(令和元年度(2019年)) 問95(建築物の構造概論 問95) (訂正依頼・報告はこちら)
- 異種の基礎構法の併用は、原則として禁止されている。
- 沖積層の地耐力は、第三紀層に比べて大きい。
- 液状化は、埋立地や砂質地盤などで生じやすい。
- フーチングは、柱又は壁を支える鉄筋コンクリートの基礎の広がり部分をいう。
- 地盤の短期に生ずる力に対する許容応力度は、長期に生ずる力に対する許容応力度の2倍とする。
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この過去問の解説 (2件)
01
「沖積層の地耐力は、第三紀層に比べて大きい。」 は 不適当な記述です。
沖積層は比較的若い地層であり、粘土質や砂質が多く含まれるため、一般的に地耐力が低いです。一方、第三紀層は長い年月をかけて圧縮されているため、より安定し、地耐力も高い傾向があります。
建物の安定性を確保するために、異なる基礎構法(例えば、布基礎と杭基礎)を併用することは避けるべきとされています。地盤沈下の度合いが異なり、不均等な沈下が発生しやすくなるためです。
この記述は不適当です。 沖積層は比較的若い堆積層で、含水量が多く、締まり具合が弱いため、地耐力は低いです。一方、第三紀層は長期間の圧縮を受けており、地耐力が高いです。
地震時に地下水を多く含む砂質地盤では、粒子同士の結びつきが弱まり、泥のように流動化する「液状化現象」が発生しやすくなります。特に埋立地では地盤が緩く、影響を受けやすいです。
建物の荷重を地盤に伝えるため、基礎部分の広がりを持たせた構造をフーチングと呼びます。布基礎や独立基礎などで使用されます。
建築基準法の規定に基づき、地盤が耐えられる力(許容応力度)は、短期間に作用する力(地震や強風など)に対しては、長期間作用する力(建物の自重など)の2倍まで許容されます。
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02
基礎構造と地盤に関する問題では、地盤の性質と基礎形式の基本的な考え方を正しく整理しておくことが大切です。建物の安全性は、上部構造だけでなく、それを支える地盤と基礎の性能に大きく左右されます。特に、地耐力の大小、液状化の起こりやすい地盤、基礎部材の名称と役割、長期荷重と短期荷重に対する扱いは、実務でも試験でも頻出の論点です。表面的な語句だけで判断せず、それぞれが何を意味しているかを理解しておくことが重要です。
適切です。異なる基礎構法を同じ建物で併用すると、支持条件の違いによって沈下量や変形の出方に差が生じやすくなります。たとえば、直接基礎と杭基礎を無計画に組み合わせると、一方が大きく沈下し、他方が沈下しにくいことがあり、建物にひび割れや不同沈下を招くおそれがあります。そのため、異種基礎の併用は原則として避けるべきものとされ、やむを得ず採用する場合には慎重な設計検討が必要です。
不適切です。一般に、沖積層は比較的新しく堆積した軟弱な地盤であり、粘土や砂、シルトなどが十分に締め固まっていないことが多いため、地耐力はあまり大きくありません。これに対して第三紀層は古い地層で、長い年月の間に圧密や固結が進んでいるため、比較的安定しており、建物を支える力も大きい傾向があります。したがって、沖積層の方が第三紀層より地耐力が大きいとする記述は、地盤の一般的な性質と逆になっています。
適切です。液状化は、地震の揺れによって地盤中の砂粒のかみ合わせが崩れ、地下水圧が上昇することで、地盤が液体のように振る舞う現象です。特に、地下水位が高く、ゆるく堆積した砂質地盤で起こりやすいことが知られています。埋立地はこのような条件を備えている場合が多く、過去の地震でも道路の沈下や建物の傾斜、マンホールの浮き上がりなどの被害が多く見られました。そのため、この記述は地盤工学の基本事項として正しい内容です。
適切です。フーチングとは、柱や壁から伝わる荷重を地盤に広く分散して伝えるために設けられる、基礎下部の広がった部分のことです。上から集中して伝わる力を、そのまま小さな面積で地盤に伝えると、地盤に過大な圧力がかかってしまいます。そこで、フーチングによって接地面積を大きくし、地盤に無理のない範囲で荷重を伝えるようにしています。建築の基礎構造を理解するうえで非常に重要な用語です。
適切です。建築物では、常時作用する固定荷重や積載荷重のような長期荷重と、地震や強風のように一時的に作用する短期荷重とを区別して考えます。短期荷重は作用時間が短いため、地盤や構造材料には長期荷重の場合よりも大きな応力を一時的に許容できるとされています。このため、地盤の短期に対する許容応力度は、長期に対する許容応力度の2倍として扱うのが原則です。これは安全性と合理性の両方を考慮した設計上の基本的な考え方です。
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