建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士) 過去問
第49回(令和元年度(2019年))
問140 (給水及び排水の管理 問140)

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問題

建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)試験 第49回(令和元年度(2019年)) 問140(給水及び排水の管理 問140) (訂正依頼・報告はこちら)

消火設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
  • 連結散水設備は、消火活動が困難な地下街に設置される。
  • 閉鎖型予作動式スプリンクラ設備は、アトリウムなどの大空間に設置される。
  • 屋内消火栓設備は、建築物の関係者や自衛消防隊が初期消火を目的として使用するものである。
  • 粉末消火設備は、消火薬剤として炭酸水素ナトリウムなどの粉末を使用する。
  • 泡消火設備は、駐車場や飛行機の格納庫等に設置される。

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この過去問の解説 (2件)

01

不適当な記述:閉鎖型予作動式スプリンクラ設備は、アトリウムなどの大空間に設置される。

選択肢1. 連結散水設備は、消火活動が困難な地下街に設置される。

これは適当です。

連結散水設備 は、消防隊が消火活動を行う際に使用する設備です。

特に 地下街 のように消防車の放水が届きにくい場所に設置され、消防隊が屋外の送水口から水を供給して使用します。

選択肢2. 閉鎖型予作動式スプリンクラ設備は、アトリウムなどの大空間に設置される。

これは 不適当 です。

閉鎖型予作動式スプリンクラ設備 は、熱感知器が火災を感知すると、配管内に水を充填し、スプリンクラーヘッドが開いた際に放水される仕組みです。

美術館やコンピュータ室など、水による損害を防ぎたい場所 に適しています。

アトリウムのような大空間では、オープン型の予作動式スプリンクラ設備や連結散水設備が用いられることが多い ため、この記述は適当ではありません。

選択肢3. 屋内消火栓設備は、建築物の関係者や自衛消防隊が初期消火を目的として使用するものである。

これは適当です。

屋内消火栓設備 は、建築物の関係者や 自衛消防隊 が火災の初期段階で消火活動を行うために設置されます。

1人でも使用できる 易操作性1号消火栓2人で使用する2号消火栓 などがあります。

選択肢4. 粉末消火設備は、消火薬剤として炭酸水素ナトリウムなどの粉末を使用する。

これは適当です。

粉末消火設備 は、炭酸水素ナトリウムやリン酸アンモニウム塩 などの粉末消火薬剤を使用する消火設備です。

油火災(B火災)や電気火災(C火災)に適しています。

短時間で強力な消火ができる ため、危険物施設などで使用されます。

選択肢5. 泡消火設備は、駐車場や飛行機の格納庫等に設置される。

これは適当です。

泡消火設備は、泡で燃えている液体の表面をおおい、空気をさえぎって火を消す設備です。消防庁資料でも、高発泡用の泡消火薬剤は航空機の格納庫等で多く使用され、駐車場用の泡消火設備でも泡消火薬剤が多く使用されるとされています。

また、泡消火薬剤はB火災の消火性能を前提に規格が定められており、油火災に対応しやすい設備です。

まとめ

「閉鎖型予作動式スプリンクラ設備は、アトリウムなどの大空間に設置される。」という記述は適当ではありません。
この設備は美術館やコンピュータ室など、水損を防ぎたい場所に適しており、アトリウムのような大空間では別の消火設備が使用されることが一般的です。

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02

この問題で覚えておくポイントは以下の通りです。消火設備にはさまざまな種類があり、それぞれ設置場所や目的が異なります。特にスプリンクラー設備の種類(湿式・乾式・予作動式・開放型・放水型)と、それぞれの設置場所の対応関係は試験頻出です。「閉鎖型予作動式」と「放水型(アトリウム用)」の違いをしっかり押さえておきましょう。

選択肢1. 連結散水設備は、消火活動が困難な地下街に設置される。

正しいです。
連結散水設備は、消防ポンプ車から送水口に加圧水を送り込んで散水する設備です。地下街など、消防隊が直接消火活動を行いにくい場所に設置されます。

選択肢2. 閉鎖型予作動式スプリンクラ設備は、アトリウムなどの大空間に設置される。

誤りです。
アトリウムや展示場など天井高が10mを超える大空間に設置されるのは「放水型スプリンクラー設備」です。閉鎖型予作動式スプリンクラー設備は、誤作動による水損被害が大きいコンピューター室や通信機室などに設置されます。

選択肢3. 屋内消火栓設備は、建築物の関係者や自衛消防隊が初期消火を目的として使用するものである。

正しいです。
屋内消火栓設備は、消防隊が到着するまでの初期消火を目的として、建築物の関係者や自衛消防隊員が使用する設備です。
 

選択肢4. 粉末消火設備は、消火薬剤として炭酸水素ナトリウムなどの粉末を使用する。

正しいです。
粉末消火設備の消火薬剤には炭酸水素ナトリウムをはじめ、炭酸水素カリウム、第三リン酸アンモニウムなどの粉末が使用されます。窒息・抑制効果により素早く消火できるため、油火災などに有効です。
 

選択肢5. 泡消火設備は、駐車場や飛行機の格納庫等に設置される。

正しいです。
泡消火設備は、泡で燃焼物を覆い窒息・冷却効果で消火します。油類を扱う駐車場・格納庫・石油貯蔵タンクなどに設置されます。
 

まとめ

スプリンクラー設備の種類と設置場所の対応をまとめると、一般のビル・病院・ホテルには閉鎖型湿式、コンピューター室・通信機室には閉鎖型予作動式、寒冷地には閉鎖型乾式、舞台・化学工場など急速燃焼する場所には開放型、アトリウム・展示場などの大空間高天井には放水型が設置されます。
 

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