建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士) 過去問
第50回(令和2年度(2020年))
問173 (ねずみ、昆虫等の防除 問173)

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問題

建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)試験 第50回(令和2年度(2020年)) 問173(ねずみ、昆虫等の防除 問173) (訂正依頼・報告はこちら)

ネズミの防除に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
  • ネズミの毒餌を作る場合、クマネズミは植物質の物を基材とする。
  • 殺鼠剤による防除を行った場合、死体からハエ類が発生することがあるので、死鼠の回収に努める。
  • ネズミの侵入防止のため、通風口や換気口に取り付ける金属格子の目の幅は、1cm 以下とする。
  • ラットサインとは、ネズミ類の活動によって残される糞尿や足跡等の証跡のことである。
  • ドブネズミは、警戒心が強く、毒餌やトラップによる防除が困難である。

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この過去問の解説 (2件)

01

誤っているのは「ドブネズミは、警戒心が強く、毒餌やトラップによる防除が困難である。」です。

ネズミの種類によって習性が異なります。ドブネズミは比較的用心深くありません。むしろクマネズミの方が新しい物を警戒し、毒餌やトラップになかなか近寄らないため、防除が難しいとされています。

選択肢1. ネズミの毒餌を作る場合、クマネズミは植物質の物を基材とする。

クマネズミは穀類・果実など植物質を好むため、穀粉やピーナッツを基材にすると食いつきが良いです。適当です。

選択肢2. 殺鼠剤による防除を行った場合、死体からハエ類が発生することがあるので、死鼠の回収に努める。

死骸が放置されるとウジがわき悪臭・二次害虫が発生します。早期回収は重要です。適当です。

選択肢3. ネズミの侵入防止のため、通風口や換気口に取り付ける金属格子の目の幅は、1cm 以下とする。

成体のクマネズミでも直径12 mm程度の穴を通り抜けられます。1 cm以下なら侵入をほぼ防げるため妥当です。適当です。

選択肢4. ラットサインとは、ネズミ類の活動によって残される糞尿や足跡等の証跡のことである。

糞・擦れ跡・足跡・齧り痕などを総称してラットサインと呼び、発生状況の手掛かりになります。適当です。

選択肢5. ドブネズミは、警戒心が強く、毒餌やトラップによる防除が困難である。

ドブネズミは食性が広く新奇物への警戒も比較的弱いため、毒餌・トラップが効きやすい種です。不適当です。

まとめ

クマネズミは慎重派、ドブネズミは大胆派という違いを覚えておくと、防除方法の選択で役立ちます。

侵入口の物理的遮断と、習性に合わせた餌・トラップの設置を組み合わせることが効果的です。

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02

この問題は、ネズミ類の生態や防除方法、侵入防止対策などに関する基本知識を問う内容です。建築物衛生管理では、ネズミの種類ごとの行動特性を理解し、それに応じた防除方法を選択することが重要です。特にクマネズミとドブネズミでは警戒心や好む餌が異なるため、適切な毒餌やトラップの選定が必要になります。また、侵入口対策やラットサインの確認は、被害の早期発見と防除効果向上に欠かせないポイントです。

選択肢1. ネズミの毒餌を作る場合、クマネズミは植物質の物を基材とする。

適切です。クマネズミは穀類や果実など植物質の食品を好む傾向があり、毒餌を作製する際には米や小麦粉、ピーナッツなどを基材として使用すると喫食性が高まります。ネズミ防除では、対象となる種類の食性を考慮することが重要であり、好みに合わない餌では十分な効果が得られません。特にクマネズミは選り好みが強いため、建物内で実際に食べている餌を参考に毒餌を調整することが効果的です。

選択肢2. 殺鼠剤による防除を行った場合、死体からハエ類が発生することがあるので、死鼠の回収に努める。

適切です。殺鼠剤によって死亡したネズミを放置すると、腐敗が進み、ハエ類が産卵して二次的な衛生害虫の発生源となることがあります。また、腐敗臭による悪臭問題や、ダニ・細菌の発生につながる危険もあります。そのため、防除後には天井裏や配管周辺などを確認し、できる限り死鼠を回収することが重要です。建築物衛生では、防除後の衛生管理まで含めて適切な処理を行う必要があります。

選択肢3. ネズミの侵入防止のため、通風口や換気口に取り付ける金属格子の目の幅は、1cm 以下とする。

適切です。ネズミは非常に狭い隙間でも通り抜ける能力があり、特にクマネズミは小さな開口部から侵入することで知られています。そのため、通風口や換気口には細かい金属格子を設置し、目の幅を1cm以下にすることが推奨されます。木材や樹脂製ではかじられて破損する可能性があるため、耐久性の高い金属製を使用することが重要です。侵入防止は薬剤処理よりも基本的かつ重要な対策です。

選択肢4. ラットサインとは、ネズミ類の活動によって残される糞尿や足跡等の証跡のことである。

適切です。ラットサインとは、ネズミの活動痕跡を示すもので、糞、尿、足跡、かじり跡、体の脂による黒ずみなどが含まれます。これらを調査することで、ネズミの生息場所や移動経路、活動の活発さを把握できます。防除計画を立てる際には、ラットサインの確認が非常に重要であり、毒餌やトラップを設置する場所の判断材料にもなります。建築物衛生管理では、定期的な調査と記録が求められます。

選択肢5. ドブネズミは、警戒心が強く、毒餌やトラップによる防除が困難である。

不適切です。警戒心が特に強く、防除が難しいことで知られているのは主にクマネズミです。クマネズミは新しい物への警戒心が強い「ネオフォビア」という性質を持ち、毒餌やトラップを避ける傾向があります。一方、ドブネズミは比較的警戒心が弱く、適切な場所に毒餌やトラップを設置すれば効果を得やすい種類です。そのため、この記述はネズミの種類ごとの特徴を逆にしている点が誤りです。

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