建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士) 過去問
第51回(令和3年度(2021年))
問114 (給水及び排水の管理 問115)

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問題

建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)試験 第51回(令和3年度(2021年)) 問114(給水及び排水の管理 問115) (訂正依頼・報告はこちら)

給水設備の配管に関する語句の組合せとして、最も不適当なものは次のうちどれか。
  • 合成樹脂ライニング鋼管(ねじ接合) ―― 管端防食攤手
  • ステンレス鋼管(溶接接合) ―――――― TIG溶接
  • 架橋ポリエチレン管 ―――――――――― 接着接合
  • ポリブテン管 ――――――――――――― メカニカル形接合
  • 銅管 ――――――――――――――――― 差込みろう接合

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この過去問の解説 (1件)

01

不適当なのは「架橋ポリエチレン管――――――――――接着接合」です。
架橋ポリエチレン管(PEX)は溶剤接着を使いません。インサート継手+リング(圧着・かしめ)やメカニカル継手、熱融着(電気融着を含む)が一般的です。

選択肢1. 合成樹脂ライニング鋼管(ねじ接合) ―― 管端防食攤手

ライニング鋼管をねじ接合する場合、管端部の金属露出を保護するために管端防食継手を用います。腐食抑制のための妥当な組合せです。

選択肢2. ステンレス鋼管(溶接接合) ―――――― TIG溶接

ステンレス管の現場溶接ではTIG溶接(アルゴン溶接)が広く用いられます。熱影響が小さく仕上がりがきれいで、代表的な方法です。

選択肢3. 架橋ポリエチレン管 ―――――――――― 接着接合

不適当です。PEXは溶剤接着不可で、差し込みインサート継手+リング(樹脂・金属)の機械式、または熱融着(電気融着・ソケット融着)で接合します。接着は塩ビ管(VP/HP)などの方法です。

選択肢4. ポリブテン管 ――――――――――――― メカニカル形接合

ポリブテン(PB)管は圧縮・かしめ等のメカニカル継手熱融着が用いられます。記載は妥当です。

選択肢5. 銅管 ――――――――――――――――― 差込みろう接合

銅管はキャピラリ(差込み)ろう付けが一般的です。冷温水・給湯配管などで多用される適切な組合せです。

まとめ

配管の接合は、材料ごとの“相性”がポイントです。

金属管:ステンレスはTIG溶接、銅は差込みろう付けが定番。

樹脂ライニング鋼管ねじ接合+管端防食で腐食対策。

樹脂管(PEX・PB)メカニカル継手や熱融着が基本で、接着は不可または不適
この整理から、PEXに接着接合という記述だけが外れていると判断できます。

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