建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士) 過去問
第51回(令和3年度(2021年))
問129 (給水及び排水の管理 問130)

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問題

建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)試験 第51回(令和3年度(2021年)) 問129(給水及び排水の管理 問130) (訂正依頼・報告はこちら)

排水配管に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
  • 間接排水管の配管長が、1,500mmを超える場合は、悪臭防止のために機器・装置に近接してトラップを設ける。
  • 管径65mmの排水横管の最小勾配は、1/50である。
  • 雨水排水ますの流出管は、流入管よりも管底を10mm程度下げて設置する。
  • 排水立て管のオフセット部の上下600mm以内に、排水横枝管を設けてはならない。
  • 伸頂通気方式の排水横主管の水平曲がりは、排水立て管の底部より3m以内に設けてはならない。

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この過去問の解説 (1件)

01

正解は、「雨水排水ますの流出管は、流入管よりも管底を10mm程度下げて設置する。」です。

この問題は、排水配管の設計・施工上の留意点や法令・技術基準に関するものです。

排水配管は、衛生環境の維持や悪臭・逆流の防止、通気の確保など、

多面的な機能を担っており、各構成要素の配置や寸法、

勾配、通気方式などに、厳密な規定があります。

特に、間接排水管の長さとトラップの位置関係、

排水横管の勾配、雨水排水ますの管底の高低差、

立て管のオフセット部における枝管の接続制限、

伸頂通気方式における横主管の曲がり位置などは、

排水性能や通気機能に直結しますので重要です。

選択肢1. 間接排水管の配管長が、1,500mmを超える場合は、悪臭防止のために機器・装置に近接してトラップを設ける。

正しいです。間接排水管が長くなると、排水トラップからの封水が失われやすくなり、

悪臭や害虫の侵入リスクが高まります。

そのため、配管長が1,500mmを超える場合は、

機器・装置の近くにトラップを設けることが推奨されます。

選択肢2. 管径65mmの排水横管の最小勾配は、1/50である。

正しいです。排水横管の勾配は、管径に応じて定められており、

65mmの場合は1/50が標準的な最小勾配です。

この勾配により、排水の流速が確保され、

滞留や閉塞の防止につながります。

選択肢3. 雨水排水ますの流出管は、流入管よりも管底を10mm程度下げて設置する。

不適当です。雨水排水ますでは、流出管の管底は流入管よりも、

高く設置するのが基本です。

これにより、土砂やゴミが排水ます内に沈殿し、

流出管に流れ込むのを防ぎます。

選択肢4. 排水立て管のオフセット部の上下600mm以内に、排水横枝管を設けてはならない。

正しいです。排水立て管のオフセット部(曲がり部)は、

流速や圧力変化が大きく、通気障害や封水破壊のリスクがあるため、

上下600mm以内に排水横枝管を接続することは禁止されています。

排水系統の安定性を保つためです。

選択肢5. 伸頂通気方式の排水横主管の水平曲がりは、排水立て管の底部より3m以内に設けてはならない。

正しいです。伸頂通気方式では、排水横主管の水平曲がりを、

排水立て管の底部から3m以内に設けると、

通気障害や封水破壊が起こる可能性があるため、

設置が制限されています。

通気の確保と排水の安定性を保つためです。

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