建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士) 過去問
第51回(令和3年度(2021年))
問132 (給水及び排水の管理 問133)

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問題

建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)試験 第51回(令和3年度(2021年)) 問132(給水及び排水の管理 問133) (訂正依頼・報告はこちら)

排水槽と排水ポンプの保守管理に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
  • 排水槽内の悪臭防止対策としては、1〜2時間を超えて排水を貯留しないように、タイマ制御による強制排水を行う。
  • 排水槽の清掃作業は、酸素濃度を確認した後、硫化水素濃度が10ppm以下であることを測定・確認して行う。
  • 排水ポンプは、3カ月に1回絶縁抵抗の測定を行い、1MΩ以上であることを確認する。
  • 排水槽の清掃は、6カ月以内に1回行うことが建築物環境衛生管理基準で規定されている。
  • 排水ポンプは、1〜2年に1回程度、メカニカルシールの交換を行う。

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この過去問の解説 (1件)

01

正解は、「排水ポンプは、3カ月に1回絶縁抵抗の測定を行い、1MΩ以上であることを確認する。」です。

この問題は、排水槽と排水ポンプの保守管理に関するものです。

排水槽は、汚水や雑排水を一時的に貯留する設備であり、

悪臭や有害ガスの発生を防ぐために、適切な排水間隔や換気、清掃が求められます。

特に硫化水素などの有毒ガスが滞留する可能性があるため、

清掃時には酸素濃度やガス濃度の測定が必須です。

また、排水ポンプは電気設備としての安全性を確保するため、

定期的な絶縁抵抗の測定やメカニカルシールの点検・交換が必要です。

これらの保守管理は、建築物環境衛生管理基準に基づいて定められています。

選択肢1. 排水槽内の悪臭防止対策としては、1〜2時間を超えて排水を貯留しないように、タイマ制御による強制排水を行う。

正しいです。排水槽に長時間排水を滞留させると、

腐敗や悪臭の原因となるため、タイマー制御による、

定期的な強制排水が有効な対策です。

特に1〜2時間以上の滞留は避けるべきです。

選択肢2. 排水槽の清掃作業は、酸素濃度を確認した後、硫化水素濃度が10ppm以下であることを測定・確認して行う。

正しいです。排水槽内は閉鎖空間であり、

有毒ガス(特に硫化水素)の発生リスクがあるため、

作業前に酸素濃度と硫化水素濃度の確認が必須です。

硫化水素濃度が10ppm以下であることは、安全作業の基準として妥当です。

選択肢3. 排水ポンプは、3カ月に1回絶縁抵抗の測定を行い、1MΩ以上であることを確認する。

不適当です。絶縁抵抗の測定は、電気設備の保守点検として、

年1回程度が一般的であり、3カ月に1回という頻度は過剰です。

点検頻度は設備の使用状況や管理体制によって異なりますので、注意しましょう。

選択肢4. 排水槽の清掃は、6カ月以内に1回行うことが建築物環境衛生管理基準で規定されている。

正しいです。建築物環境衛生管理基準では、

排水槽の清掃は6カ月以内に1回以上実施することが、

義務付けられています。

衛生状態の維持と悪臭・害虫の防止を目的としています。

選択肢5. 排水ポンプは、1〜2年に1回程度、メカニカルシールの交換を行う。

正しいです。メカニカルシールは、ポンプの軸部からの漏水を防ぐ重要部品であり、

1〜2年に1回程度の交換が推奨されます。

使用頻度や液質によって交換時期は前後しますが、

交換頻度は実務として合っています。

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