建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士) 過去問
第51回(令和3年度(2021年))
問155 (清掃 問156)

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問題

建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)試験 第51回(令和3年度(2021年)) 問155(清掃 問156) (訂正依頼・報告はこちら)

ごみの処理過程に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
  • 分別は、発生・排出元で、あらかじめ区分することであり、再生(リサイクル)を進める上で重要となる。
  • 保管は、次の処理過程に移るまでの間、一時的に保管することであり、衛生害虫の発生防止などに留意する。
  • 収集・運搬では、飛散防止、悪臭防止等に留意する。
  • 再生(リサイクル)は、主にごみを再び製品の原料などの有用物として資源化することである。
  • 最終処分には、焼却を行ってごみを減量化することが含まれる。

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この過去問の解説 (1件)

01

最も不適当なのは「最終処分には、焼却を行ってごみを減量化することが含まれる。」です。
焼却は中間処理であり、最終処分は主に埋立処分(管理型・安定型など)を指します。焼却で体積や重量を減らしてから、焼却灰や不燃残渣を最終処分場へ埋立する流れが一般的です。

選択肢1. 分別は、発生・排出元で、あらかじめ区分することであり、再生(リサイクル)を進める上で重要となる。

適切です。 発生源での分別(分別排出)が徹底されると、資源化の効率や品質が上がるため、リサイクル推進に直結します。

選択肢2. 保管は、次の処理過程に移るまでの間、一時的に保管することであり、衛生害虫の発生防止などに留意する。

適切です。 保管段階では密閉・換気・温度管理・定期清掃などで、悪臭・害虫・漏えいを防ぐ配慮が必要です。

選択肢3. 収集・運搬では、飛散防止、悪臭防止等に留意する。

適切です。 飛散・漏えい・落下防止、臭気対策、騒音・振動の低減など、周辺環境への影響を最小化する運用が求められます。

選択肢4. 再生(リサイクル)は、主にごみを再び製品の原料などの有用物として資源化することである。

適切です。 再生は材料リサイクルやケミカルリサイクル等で、有用物として再利用(資源化)することを指します。

選択肢5. 最終処分には、焼却を行ってごみを減量化することが含まれる。

不適切です。 焼却=中間処理で、最終処分=主として埋立処分です。焼却は減量化・安定化のために行い、その残渣を最終処分します。したがって「最終処分に焼却が含まれる」という表現は誤りです。

まとめ

ごみ処理の流れは、分別→保管→収集・運搬→中間処理(例:焼却・破砕・選別)→最終処分(埋立)のイメージで押さえると理解しやすいです。

焼却は中間処理であり、最終処分は埋立が中心です。

源流での分別各段階での衛生・環境配慮が、資源化の向上と環境負荷の低減につながります。
この整理から、「最終処分に焼却が含まれる」は不適当と判断できます。

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