建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士) 過去問
第52回(令和4年度(2022年))
問38 (建築物の環境衛生 問38)

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問題

建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)試験 第52回(令和4年度(2022年)) 問38(建築物の環境衛生 問38) (訂正依頼・報告はこちら)

電場、磁場、電磁波に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
  • 電磁波には電波、光、X線、γ線が含まれる。
  • 可視光線のみが目で確認できる電磁波である。
  • 地球磁場のような静磁場の曝(ばく)露による健康影響は知られていない。
  • 静電気は、放電によりガソリンや有機溶剤に発火や爆発を起こす。
  • 電磁波の周波数が高くなると波長は長くなる。

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この過去問の解説 (2件)

01

電磁波は周波数の範囲によって種類分けされており、

利用方法もそれぞれ異なってきます。

 

例えばX線は30PHz(ペタヘルツ)~30EHz(エクサヘルツ)という

高い周波数帯域の電磁波でレントゲン検査に用いられますが

長時間人体にあてると癌のリスクが高くなるといわれています。

選択肢1. 電磁波には電波、光、X線、γ線が含まれる。

不正解です。

電磁波には説明文にあるものすべて含まれています。

ラジオ波、マイクロ波も電磁波です。

選択肢2. 可視光線のみが目で確認できる電磁波である。

不正解です。

問題文の通り、目で確認できることから

可視光線と呼ばれています。

選択肢3. 地球磁場のような静磁場の曝(ばく)露による健康影響は知られていない。

不正解です。

日常生活で接する静磁場の強度は低いため

健康に悪影響は及ぼしません。

選択肢4. 静電気は、放電によりガソリンや有機溶剤に発火や爆発を起こす。

不正解です。

問題文の通り、静電気は放電で

ガソリンや有機溶剤に発火や爆発を起こすことができます。

選択肢5. 電磁波の周波数が高くなると波長は長くなる。

正解です。

問題文と逆で、電磁波は周波数が高くなると

波長は短くなります。

まとめ

周波数と波長の長さは逆比例の関係になっています。

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02

正解は、「電磁波の周波数が高くなると波長は長くなる」。です。

 

この問題は、電場・磁場・電磁波に関するものです。

電磁波は建築物内での通信や照明に関係し、静電気や磁場の影響は安全管理に直結します。

周波数と波長の関係、静電気の危険性、可視光線の範囲などを正しく理解することで、

電磁環境におけるリスクを低減できます。

電磁波の周波数と波長を混同しないようにしましょう。

選択肢1. 電磁波には電波、光、X線、γ線が含まれる。

正しいです。電磁波は広いスペクトルを持ち、

低周波の電波から高周波のγ線まで含まれます。

光(可視光線)はその中間に位置し、電磁波の一部です。

選択肢2. 可視光線のみが目で確認できる電磁波である。

正しいです。人間の目で見える電磁波は、

可視光線(約380~780nm)に限られます。

赤外線や紫外線は電磁波ですが、

目では直接見ることはできません。

選択肢3. 地球磁場のような静磁場の曝(ばく)露による健康影響は知られていない。

正しいです。地球磁場は自然環境に存在し、

通常の曝露では健康影響は報告されていません。

強力な磁場(MRIなど)では安全管理が必要ですが、

地球磁場レベルでは問題ありません。

選択肢4. 静電気は、放電によりガソリンや有機溶剤に発火や爆発を起こす。

正しいです。静電気の放電は火花を生じ、

ガソリンや有機溶剤の蒸気に引火する危険があります。

静電気対策は危険物取扱や設備管理で重要です。

選択肢5. 電磁波の周波数が高くなると波長は長くなる。

不適当です。電磁波の基本式は、光速 = 周波数 × 波長)であり、

周波数が高くなると波長は短くなります。

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