建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士) 過去問
第53回(令和5年度(2023年))
問30 (建築物の環境衛生 問30)

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問題

建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)試験 第53回(令和5年度(2023年)) 問30(建築物の環境衛生 問30) (訂正依頼・報告はこちら)

建築物衛生法におけるホルムアルデヒド量の基準値として、正しいものは次のうちどれか。
  • 0.08mg/m3以下
  • 0.1mg/m3以下
  • 0.15mg/m3以下
  • 0.5mg/m3以下
  • 1mg/m3以下

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この過去問の解説 (1件)

01

正解は、「0.1mg/m³以下」です。

この問題は、建築物衛生法におけるホルムアルデヒド量の基準値に関するものです。

建築物衛生法において、室内空気中のホルムアルデヒド濃度の基準値は、

 0.1mg/m³以下 と定められています。

ホルムアルデヒドは接着剤や建材などに含まれる揮発性有機化合物であり、

シックハウス症候群の原因物質の一つとして知られています。

人体に健康被害を引き起こす可能性があるため、厳格な基準が設けられています。

特に新築や大規模な修繕・模様替えを行った建築物では、

使用開始後の初回の夏季(6月~9月)にホルムアルデヒド濃度の測定が義務付けられています。

選択肢1. 0.08mg/m3以下

誤りです。0.08mg/m³は、ホルムアルデヒドの濃度として低めではありますが、

建築物衛生法で定められた基準値ではありません。

この数値は一部の研究や指針で推奨されることもありますが、

法令上の基準は0.1mg/m³以下です

選択肢2. 0.1mg/m3以下

正しいです。建築物衛生法におけるホルムアルデヒドの基準値は0.1mg/m³以下です。

この値は、室内空気環境の安全性を確保するために設定されており、

シックハウス症候群の予防にもつながります。

新築や改修後の建築物では、特にこの基準を満たすことが求められます。

選択肢3. 0.15mg/m3以下

誤りです。0.15mg/m³は、建築基準法における一部の建材規制の参考値として、

使われることがありますが、建築物衛生法の空気環境基準ではありません。

この濃度では、敏感な人に健康影響が出る可能性があります。

選択肢4. 0.5mg/m3以下

誤りです。0.5mg/m³は、ホルムアルデヒドの濃度としてはかなり高く、

長時間曝露すると頭痛や吐き気などの症状が出るレベルです。

この濃度は、かつての一部の指針値として存在したこともありますが、

現在の建築物衛生法の基準値としては不適切です。

選択肢5. 1mg/m3以下

誤りです。1mg/m³は、ホルムアルデヒドの濃度として極めて高く、

明らかに健康被害が懸念されるレベルです。

この濃度では、シックハウス症候群の発症リスクが高いです。

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