建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士) 過去問
第54回(令和6年度(2024年))
問28 (建築物の環境衛生 問8)

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問題

建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)試験 第54回(令和6年度(2024年)) 問28(建築物の環境衛生 問8) (訂正依頼・報告はこちら)

健常者が呼吸及び脈拍の増加やめまいを起こす酸素濃度として、最も適当なものは次のうちどれか。
  • 20〜18%
  • 17〜16%
  • 11〜10%
  • 7〜6%
  • 4%以下

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この過去問の解説 (1件)

01

正解は、「17〜16%」です。

この問題は、健常者が呼吸及び脈拍の増加やめまいを起こす酸素濃度に関するものです。

通常の大気中の酸素濃度は約21%であり、

18〜20%程度では健康な人に特段の影響は見られません。

しかし、酸素濃度が17〜16%を下回ると、健常者でも呼吸数や脈拍の増加、

軽度のめまいなどの症状が現れることがあります。

さらに濃度が低下すると、10%以下では意識障害や運動機能の低下、

6%以下では生命の危険を伴う重篤な低酸素症状が発生します。

酸素濃度の低下は、密閉空間や高所、火災現場、ガス漏れなどの特殊環境で起こり得るため、

換気設備や空気環境の監視を通じて、こうしたリスクを未然に防ぐことが重要です。

選択肢1. 20〜18%

誤りです。通常の大気中の酸素濃度は約21%であり、20〜18%はほぼ正常範囲に含まれます。

この範囲では健常者に目立った生理的変化は起こりません。

選択肢2. 17〜16%

正しいです。酸素濃度が17〜16%に低下すると、

健常者でも軽度の低酸素症状(呼吸数・脈拍の増加、めまい、集中力低下など)が現れます。

これは身体が酸素不足に対応しようとする生理的反応であり、

環境衛生管理上、注意が必要です。

選択肢3. 11〜10%

誤りです。酸素濃度が11〜10%まで低下すると、

意識障害、判断力低下、運動失調などの重度の低酸素症状が現れます。

この濃度では健常者でも危険な状態となり、生命の危険が生じる可能性があります。

選択肢4. 7〜6%

誤りです。酸素濃度が7〜6%になると、

意識喪失や呼吸停止などの重篤な症状が現れ、極めて危険な状態です。

健常者がこの濃度で活動することは不可能です。

選択肢5. 4%以下

誤りです。酸素濃度が4%以下になると、

数分以内に死に至る可能性がある極度の低酸素状態です。

これは火災現場や密閉空間などで見られ、

健常者が一呼吸で意識を失うレベルです。

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