建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士) 過去問
第54回(令和6年度(2024年))
問163 (清掃 問23)
問題文
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問題
建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)試験 第54回(令和6年度(2024年)) 問163(清掃 問23) (訂正依頼・報告はこちら)
- 中間処理の目的には、廃棄物の減量化がある。
- 建築物に導入されている中間処理設備は、比較的小規模なものが多い。
- 溶融固化装置は、厨(ちゅう)芥の中間処理のために用いられる。
- 段ボールの中間処理方法として、梱(こん)包がある。
- プラスチック類の中間処理方法として、圧縮がある。
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この過去問の解説 (2件)
01
建築物内廃棄物の中間処理に関しての問題です。
焼却等の処理が出てきて、中間なのかと思う処理方法もありますので混乱するかもしれません。
正:中間処理の目的としての、廃棄物の減量化は焼却で体積を10分の1にまで圧縮する等の方法があります。
正:建築物内に導入される中間処理設備は、圧縮機、破砕機や梱包機等の比較的小規模のものが多いです。
誤:溶融固化装置は、プラスチック類の破砕、減容化するのに用います。
字からも想像できるように溶かして固める工程です。
厨芥とは炊事場から出るくずごみのことです。
正:段ボールの中間処理として、梱包機で梱包することがあげられます。
正:プラスチック類の中間処理として、圧縮があげられます。
他にも破砕して減容化します。
中間処理といってもものにより処理方法が異なることが理解できる問題でした。
処理方法を理解してモノの扱い方を考え直しましょう。
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02
最も不適当なものは、溶融固化装置の用途に関する記述です。
溶融固化装置は、熱で溶かして体積を減らす装置であり、主に発泡スチロール(プラスチック類)の処理に用いられます。厨芥(生ごみ)ではありません。
適当(正しい記述)です。
中間処理(焼却、破砕、圧縮など)の主な目的は、最終処分場へ運ぶ量を減らす減量化と、無害化・安定化です。
適当(正しい記述)です。
ビル内で発生するゴミをその場で処理する場合、スペースの制約があるため、小型の圧縮機(プレッサー)や生ごみ処理機など、小規模な設備が主となります。
これが不適当(誤り)な記述です。
厨芥(生ごみ)の中間処理には、水分を飛ばす「乾燥機」や、微生物で分解する「発酵・消滅機」などが使われます。
「溶融固化」は、かさばる発泡スチロール等を熱で溶かしてインゴット化するもので、プラスチック用です。
適当(正しい記述)です。
段ボールはかさばるため、圧縮して紐がけする「梱包(ベーリング)」を行うことで、保管・運搬の効率を高めます。
プラスチック類(フィルムや容器など)も、そのままでは空気を運んでいるようなものなので、「圧縮」して減容化を行います。
ゴミの種類と処理装置の組み合わせです。
・生ごみ:乾燥、発酵
・発泡スチロール:溶融固化(熱で溶かす)
・段ボール・プラ:圧縮梱包
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