建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士) 過去問
第55回(令和7年度(2025年))
問56 (空気環境の調整 問11)
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問題
建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)試験 第55回(令和7年度(2025年)) 問56(空気環境の調整 問11) (訂正依頼・報告はこちら)
- ホルムアルデヒド ――― 加熱式たばこ
- トルエン ――― 溶剤
- パラジクロロベンゼン ――― 防虫剤
- テトラデカン ――― プラスチックの可塑剤
- ダイアジノン ――― 防蟻(ぎ)剤
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この過去問の解説 (3件)
01
最も不適当なものは「テトラデカン―プラスチックの可塑剤」です。
正しいです。
ホルムアルデヒドは加熱式たばこに含まれています。
シックハウス症候群の原因物質です。
正しいです。
トルエンは溶剤に含まれています。
正しいです。
パラジクロロベンゼンは防虫剤に使用されます。
誤りです。
テトラデカンは塗料などの溶剤や一部の化粧品に使用されます。
プラスチックの可塑剤にはフタル酸エステル系などが使用されます。
正しいです。
ダイアジノンは防蟻剤に使用されます。
イモ類を育てる際にコガネムシの食害防止のため
土に混合して使用することもあります。
ホルムアルデヒドは頻出します。
出題頻度の高いものは確実の覚えておきましょう。
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02
正解は、「テトラデカン―プラスチックの可塑剤」です。
この問題は、揮発性有機化合物とその発生源との組合せに関するものです。
揮発性有機化合物(VOC)は、室内空気質を悪化させる主要な化学物質群であり、建材・家具・接着剤・塗料・防虫剤・たばこ煙など多様な発生源があります。建築物衛生法や厚生労働省指針値では、ホルムアルデヒド、トルエン、キシレン、パラジクロロベンゼン、テトラデカンなどが代表的な測定対象物質として扱われます。 ホルムアルデヒドは、接着剤や建材が知られていますが、たばこ煙からの放散され、シックハウス症候群の原因物質です。トルエンは溶剤の代表で、塗料・接着剤・印刷インキなどから発生します。パラジクロロベンゼンは防虫剤・防臭剤の主成分として広く使用されています。ダイアジノンは防蟻剤・農薬として利用される有機リン系化合物です。 一方、テトラデカンは炭化水素系VOCであり、可塑剤ではありません。灯油・軽油・ワックス・建材の揮発成分として検出されます。
正しいです。
ホルムアルデヒドは、建材(合板・接着剤)、家具、内装材、たばこ煙からも発生する代表的なVOCです。加熱式たばこは紙巻きたばこより発生量は少ないですが、ホルムアルデヒド・アセトアルデヒドなどのアルデヒド類を放散します。ホルムアルデヒドは刺激性が強く、目・鼻・喉への刺激、頭痛、シックハウス症候群の原因となります。
正しいです。
トルエンは、塗料、接着剤、印刷インキ、洗浄剤などに広く使用される代表的な有機溶剤です。揮発性が高く、室内に放散されると中枢神経系への影響(頭痛、めまい、倦怠感)を引き起こします。厚生労働省の室内濃度指針値(260μg/m³)にも含まれており、VOCの中でも特に管理が重要です。
正しいです。
パラジクロロベンゼンは、防虫剤・防臭剤の主成分として使用されている化学物質です。衣類用防虫剤、トイレの芳香防臭剤などが代表的です。揮発性が高く、室内空気中に高濃度で存在すると、頭痛、吐き気、肝機能障害などの健康影響のリスクがあります。厚生労働省の指針値(240μg/m³)にも含まれています。
不適当です。
テトラデカンは、炭化水素系VOC(アルカン類)であり、プラスチック可塑剤ではありません。 主な発生源は、灯油・軽油、フロアワックス、建材(塗料・防水材など)の揮発成分、家具・内装材です。
可塑剤として代表的なのはフタル酸エステル類です。
正しいです。
ダイアジノンは、有機リン系の殺虫剤であり、防蟻剤・農薬として使用されています。住宅の土壌処理や木材防蟻処理に使われることがあり、室内空気中に揮発すると健康影響を及ぼします。厚生労働省の室内濃度指針値(0.29μg/m³)にも含まれており、VOCとして管理対象です。
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03
室内空気中には、建材、塗料、接着剤、日用品、たばこなどからさまざまな化学物質が放出されます。この問題では、代表的な揮発性有機化合物などと、その主な発生源・用途との対応を理解しているかが問われています。特に注意したいのが、テトラデカンと可塑剤の違いです。テトラデカンは炭化水素の一種で、灯油などに関連する物質であり、プラスチックを柔らかくする可塑剤として代表的に使用される物質ではありません。
適切です。ホルムアルデヒドは、建材や家具などから放散するほか、たばこ由来の化学物質としても知られています。加熱式たばこでは、たばこ葉などを燃焼させずに加熱してエアロゾルを発生させますが、このエアロゾルにもホルムアルデヒドが含まれることがあります。紙巻きたばこと比較して排出量が少ない製品であっても、まったく発生しないわけではないため、加熱式たばこは室内における発生源の一つと考えられます。
適切です。トルエンは、無色で特有のにおいをもつ揮発性の高い有機化合物で、有機溶剤として広く使用されてきました。塗料、接着剤、印刷インキなどに含まれることがあり、これらを使用した建材や製品から室内空気中へ揮発する場合があります。揮発しやすいため、換気が不十分な室内では濃度が高くなる可能性があり、シックハウス対策で重要となる代表的な室内空気汚染物質の一つです。
適切です。パラジクロロベンゼンは、常温でも固体から気体へ直接変化する昇華性をもつ物質で、衣類用防虫剤などに使用されてきました。防虫剤を室内や収納場所で使用すると、パラジクロロベンゼンが徐々に空気中へ放出されます。そのため、防虫剤は室内空気中のパラジクロロベンゼン濃度を高める代表的な発生源です。厚生労働省の室内濃度指針値が設定されている化学物質の一つでもあります。
不適切です。テトラデカンは炭素数14の直鎖状炭化水素で、工業的には灯油留分をさらに精製することで生産される物質です。灯油などの石油系製品との関連が深く、室内では石油系燃料やその使用などが発生に関係します。一方、プラスチックに柔軟性を与える可塑剤として知られる代表的な物質には、フタル酸エステル類などがあります。したがって、テトラデカンとプラスチックの可塑剤を結び付ける組合せは適切ではありません。
適切です。ダイアジノンは有機リン系の殺虫成分で、シロアリを駆除・防除する防蟻剤などに使用されてきた物質です。住宅では防蟻処理された床下などから室内環境へ移行する可能性があるため、室内空気汚染との関係が検討されてきました。厚生労働省でも室内濃度指針値が設定されています。防蟻剤として使用される化学物質とダイアジノンの組合せは適切です。
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