建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士) 過去問
第55回(令和7年度(2025年))
問116 (給水及び排水の管理 問11)
問題文
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問題
建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)試験 第55回(令和7年度(2025年)) 問116(給水及び排水の管理 問11) (訂正依頼・報告はこちら)
- 逆サイホン作用とは、給水管内に生じた負圧により、水受け容器にいったん吐水された水が給水管内に逆流することである。
- クロスコネクションとは、飲料水系統と他の配管系統を配管などで直接接続することである。
- 洗面器における吐水口空間は、給水栓の吐水口と洗面器のあふれ縁との垂直距離である。
- 散水用水栓の上流側には、一般に大気圧式バキュームブレーカを設置する。
- 上水配管から消火系統への水の補給は、消火用補助水槽を設けて行う。
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この過去問の解説 (3件)
01
最も不適当なものは「散水用水栓の上流側には、一般に
大気圧式バキュームブレーカを設置する」です。
正しいです。
給水管内に生じた負圧により水受けに吐水された水が給水管内に
逆流することを逆サイホン作用と言います。
正しいです。
飲料水系統とほかの配管系統を直接接続することを
クロスコネクションと言います。
バルブなどで仕切れる場合も汚染の可能性があるため
ほかの系統と繋いではいけません。
正しいです。
吐水口空間は給水栓の吐水口と水受けとの間で確実に確保できる空間です。
洗面器の場合、あふれ縁が最大の水量となるため給水栓の吐水口と
あふれ縁の垂直距離が吐水口空間となります。
誤りです。
床埋め込みの散水用水栓や大便器洗浄弁など吐水口空間の確保が難しい場合、
バキュームブレーカを設置します。
バキュームブレーカは負圧を解消し逆サイホンによる逆流を防止できます。
大気圧式と圧力式があり、上流側の圧力がかかる部分には圧力式を設置します。
下流側で圧力がかからない場所には大気圧式が設置されます。
正しいです。
補助水槽を設けることで直接接続(クロスコネクション)を防止します。
飲料水系統の汚染防止措置について覚えておきましょう。
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02
最も不適当なものは、「散水用水栓の上流側には、一般に大気圧式バキュームブレーカを設置する。」です。
ポイント
給水設備の汚染を防ぐためには、逆流防止がとても大切です。
その方法には、吐水口空間を設ける方法やバキュームブレーカを設置する方法があります。
このうち、大気圧式バキュームブレーカは上流側ではなく、最終の止水機構の下流側に設けるものです。したがって、この選択肢が誤りです。
これは適当です。給水管の中が負圧になると、いったん外に出た水が吸い戻されることがあります。これを逆サイホン作用といいます。
これは適当です。給水管の中が負圧になると、いったん外に出た水が吸い戻されることがあります。これを逆サイホン作用といいます。
これは適当です。吐水口空間は、吐水口と水受け容器のあふれ縁との間の垂直距離をいいます。これは逆流防止の基本です。
これは不適当です。大気圧式バキュームブレーカは、給水用具の最終の止水機構の下流側に設置します。上流側に設けるのではありません。なお、上流側に設けるのは圧力式バキュームブレーカです。
これは適当です。飲用系統と消火系統を直接つなぐのではなく、補助水槽を設けて縁を切る方法は、逆流による汚染防止に有効です。自治体の資料でも、補給水槽を設ける方法が示されています。
この問題のポイントは、大気圧式バキュームブレーカの設置位置です。
大気圧式は下流側、圧力式は上流側と覚えると整理しやすいです。
あわせて、逆サイホン作用、クロスコネクション、吐水口空間は、給水設備の汚染防止でとても大切な基本なので、まとめて押さえておくと似た問題でも迷いにくくなります。
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03
この問題の最も不適当な記述は、「散水用水栓の上流側には、一般に大気圧式バキュームブレーカを設置する」という内容です。
本問題は、給水設備の安全性を守るための最重要課題である給水汚染の防止に関する知識を問うものです。
一度吐水された水や、飲料水以外の水が給水管内に逆流する「クロスコネクション」や「逆サイホン作用」を防ぐための対策が中心となります。
試験では、逆流防止装置の種類(大気圧式か圧力式か)や設置場所、吐水口空間の定義などが正確に理解できているかが問われます。
適切です。
逆サイホン作用とは、給水配管内に負圧(吸引力)が生じた際に、水受け容器(洗面器や浴槽など)に吐水された水が給水管内へ吸い込まれて逆流する現象です。
水質汚染の代表的な原因の一つであり、これを防ぐための構造が求められます。
適切です。
クロスコネクションとは、飲料水の配管系統とそれ以外の系統(雑用水、工業用水、消火用水など)が直接接続されることを指します。
弁の故障や圧力差によって汚染水が飲料水側に混入する極めて危険な状態であるため、水道法等で厳格に禁止されています。
適切です。
吐水口空間(とすいこうくうかん)は、給水栓の吐水口の下端と、受け容器のあふれ縁(オーバーフローライン)との間の垂直距離を指します。
物理的な距離を設けることで、逆サイホン作用による逆流を確実に防ぐ最も有効な手段です。
不適切です。
大気圧式バキュームブレーカは、下流側にバルブなどの止水機構がない場所に設置する必要があります。
散水用水栓のように、ホースの先端にノズル(止水機能)を付ける可能性がある場所では、常に圧力がかかるため大気圧式は機能しません。
このような場合は、圧力式バキュームブレーカや逆流防止弁を設置するのが適切です。
適切です。
上水道から消火系統へ水を補給する場合、直接接続(クロスコネクション)を避けるため、一度消火用補助水槽(補給水槽)を設け、そこへ吐水口空間を確保して給水することで、安全に補給を行います。
給水汚染の防止策については、「物理的な遮断」と「機械的な遮断」の2段構えで理解しましょう。
最も確実なのは吐水口空間による遮断です。
これが確保できない場合にバキュームブレーカを使用しますが、試験では「大気圧式(常時圧力がかからない場所用)」と「圧力式(常時圧力がかかる場所用)」の使い分けが非常によく狙われます。
類問では、吐水口空間の定義を「水栓から容器の底までの距離」と書き換えたり、消火系統との接続を「逆止弁を設ければ直接接続してよい」としたりする誤文が定番です。
「飲み水は何があっても他と混ぜない」という原則をイメージしながら、各装置の役割を整理しておきましょう。
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