建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士) 過去問
第55回(令和7年度(2025年))
問131 (給水及び排水の管理 問26)

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問題

建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)試験 第55回(令和7年度(2025年)) 問131(給水及び排水の管理 問26) (訂正依頼・報告はこちら)

排水管の掃除口と排水ますに関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
  • 掃除口の口径は、排水管径が100mmの場合には、100mmとする。
  • 排水ますの大きさは、配管の埋設深度、接続する配管の大きさと本数、及び点検等を考慮して決定する。
  • 排水横管への掃除口の設置間隔は、排水管の管径が100mm以下の場合は、15m以内とする。
  • 排水ますは、敷地排水管の直管が長い場合、管内径の150倍程度の間隔で設置する。

  • 汚水及び雑排水には、底部に溝(インバート)のある排水ますを使用する。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は「排水ますは、敷地排水管の直管が長い場合、管内径の150倍程度の間隔で設置する」です。

この記述は不適切です。

敷地排水管の直線部に設ける排水ますの間隔は、一般に「管内径の120倍以内」が基準です。

本問は、掃除口や排水ますの設置基準のうち、とくに数値基準を正確に覚えているかを問う頻出タイプです。

選択肢1. 掃除口の口径は、排水管径が100mmの場合には、100mmとする。

適切です。

掃除口の口径は、排水管径が100mm以下なら排水管と同一口径としてよいとされています。

したがって、排水管径100mmの場合に100mmとする記述は適切です。

選択肢2. 排水ますの大きさは、配管の埋設深度、接続する配管の大きさと本数、及び点検等を考慮して決定する。

適切です。

排水ますの大きさは、埋設深さ、接続する配管の大きさや本数、点検・清掃のしやすさなどを考慮して決めるのが基本です。

維持管理性を踏まえた妥当な記述です。 

選択肢3. 排水横管への掃除口の設置間隔は、排水管の管径が100mm以下の場合は、15m以内とする。

適切です。

排水横管や横枝管の掃除口の設置間隔は、管径100mm以下では15m以内、100mmを超える場合は30m以内とする基準が示されています。

よってこの記述は適切です。  

選択肢4.

排水ますは、敷地排水管の直管が長い場合、管内径の150倍程度の間隔で設置する。

不適切です。

敷地排水管の直管が長い場合の排水ますの設置間隔は、管内径の150倍程度ではなく、管内径の120倍以内が基準です。

150倍は長すぎるため、この選択肢が最も不適当です。

選択肢5. 汚水及び雑排水には、底部に溝(インバート)のある排水ますを使用する。

適切です。

汚水及び雑排水の排水ますには、流れを円滑にし、汚物の滞留を防ぐため、底部にインバートを設けるのが基本です。

そのため、この記述は適切です

まとめ

この問題の最重要ポイントは、

「掃除口の間隔は100mm以下で15m以内」。

「排水ますの直線部間隔は管内径の120倍以内」。

この2つの数値です。

設備分野は、こうした基準値を一つずつ積み上げると確実に得点源になります。

今回のような頻出論点を丁寧に押さえて、合格に必要な知識を着実に固めていきましょう。 

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02

排水管の掃除口と排水ますに関する問題です。ポイントは、掃除口の口径、排水横管における掃除口の設置間隔、排水ますの設置目的と設置間隔、そしてインバートの有無です。実務でも、排水設備は「流れればよい」では済まず、維持管理のしやすさが非常に重要です。とくに詰まりやすい箇所に適切に掃除口やますを設けておかないと、あとで点検や清掃に苦労します。数字だけの暗記ではなく、なぜその寸法や間隔が必要なのかを押さえておくと、試験でも現場でも役に立ちます。

選択肢1. 掃除口の口径は、排水管径が100mmの場合には、100mmとする。

適切です。その理由は、掃除口は管内の点検や清掃器具の挿入を行うための開口部であり、原則として排水管と同等の径を確保することが望ましいためです。排水管径が100mmであれば、掃除口も100mmとすることで、清掃作業がしやすくなります。現場でも、ここが狭いとワイヤーや器具が入りにくく、詰まり対応がかなり面倒になります。維持管理の実用性を考えても、この記述は妥当です。

選択肢2. 排水ますの大きさは、配管の埋設深度、接続する配管の大きさと本数、及び点検等を考慮して決定する。

適切です。その理由は、排水ますは単に配管をつなぐ箱ではなく、流れを整え、点検や清掃を可能にする重要な設備だからです。埋設深度が深ければ作業性や構造上の配慮が必要になりますし、接続する配管の本数や径が大きくなれば、ますの内部空間にも余裕が求められます。実際の施工でも、図面どおりに小さいますを入れると後から点検しづらいことがあります。ですので、各条件を総合的に見て大きさを決める考え方は正しいです。

選択肢3. 排水横管への掃除口の設置間隔は、排水管の管径が100mm以下の場合は、15m以内とする。

適切です。その理由は、排水横管は汚れや異物が滞留しやすく、定期的に清掃できるよう一定間隔で掃除口を設ける必要があるためです。管径が100mm以下の場合、15m以内という基準は、清掃器具の到達性や維持管理性を考えた実務的な目安です。長すぎると途中で詰まりが起きた際に十分に対応できません。こういうところは、現場を知っていると「なるほど」と思える部分で、ただの数字ではなく管理のしやすさを支える基準なのです。

選択肢4.

排水ますは、敷地排水管の直管が長い場合、管内径の150倍程度の間隔で設置する。

不適切です。その理由は、排水設備工事指針(国土交通省)および建築設備標準(排水通気設備)では、 敷地排水管(屋外排水管)の直線部に設ける排水ますの間隔は、 「管内径の120倍以内」とされているからです。排水ますは、排水管の方向、勾配、管径が変わる箇所や、維持管理上必要な箇所に設けるものであり、直管部でも一定以上長くなる場合には点検・清掃のために設置します。

選択肢5. 汚水及び雑排水には、底部に溝(インバート)のある排水ますを使用する。

適切です。その理由は、インバートは、ます内部で排水を滑らかに流し、汚物や沈殿物の滞留を防ぐ役割を持つためです。汚水や雑排水では、固形物や汚れが流れるため、底部が平らだとます内に付着物や沈殿物が残りやすくなります。インバートがあることで流れの方向が明確になり、清掃性も向上します。こうした細かな構造が、臭気や閉塞の防止につながります。地味ですが、とても大事な知識です。

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03

最も不適当なものは、「排水ますは、敷地排水管の直管が長い場合、管内径の150倍程度の間隔で設置する。」です。

 

排水ますは、あまり間隔をあけすぎると、点検や掃除がしにくくなります。各自治体の排水設備基準では、直線部分のますの設置間隔は、管内径の120倍を超えない範囲とされています。ですから、150倍程度という記述は長すぎて不適当です。

選択肢1. 掃除口の口径は、排水管径が100mmの場合には、100mmとする。

これは正しいです。掃除口の大きさは、排水管の管径が100mm以下なら、排水管と同じ口径にします。したがって、排水管径が100mmなら、掃除口も100mmでよいです。

選択肢2. 排水ますの大きさは、配管の埋設深度、接続する配管の大きさと本数、及び点検等を考慮して決定する。

これは正しいです。排水ますの大きさは、ただ大きければよいわけではありません。基準では、ますの深さ排水管の大きさ維持管理のしやすさを見て決めます。また、別の基準では、会合する本数によっても、必要なますの大きさが変わるとされています。ですから、この記述は考え方として適切です。

選択肢3. 排水横管への掃除口の設置間隔は、排水管の管径が100mm以下の場合は、15m以内とする。

これは正しいです。屋内排水設備の基準では、排水横管の掃除口の取付け間隔は、管径が100mm以下なら15m以内、100mmを超える場合は30m以内とされています。詰まりを見つけたり掃除したりしやすくするための決まりです。

選択肢4.

排水ますは、敷地排水管の直管が長い場合、管内径の150倍程度の間隔で設置する。

これは誤りです。敷地排水管の直線部分に設けるますの間隔は、管内径の120倍を超えない範囲が基準です。150倍まで広げてしまうと、清掃や点検がしにくくなります。たとえば管径100mmなら、120倍は12mです。150倍にすると15mになり、基準より長くなってしまいます。

選択肢5. 汚水及び雑排水には、底部に溝(インバート)のある排水ますを使用する。

これは正しいです。汚水ますの底には、流れをなめらかにするためのインバートを設けます。雨水ますは泥だめをつくりますが、汚水や雑排水を流すますでは、流れを整えて汚れをたまりにくくするため、インバートが必要です。雑排水も汚水系統として扱うので、この記述で問題ありません。

まとめ

この問題では、排水ますの設置間隔がポイントです。

覚えておきたいのは、敷地排水管の直線部に設ける排水ますは、管内径の120倍を超えない範囲ということです。150倍では広すぎます。

あわせて、掃除口の口径は100mm以下なら排水管と同じ排水横管の掃除口は100mm以下なら15m以内汚水や雑排水のますにはインバートを設けるという点も大切です。似た問題でもそのまま使える知識なので、まとめて覚えておくと安心です。

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