建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士) 過去問
第55回(令和7年度(2025年))
問155 (清掃 問15)

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)試験 第55回(令和7年度(2025年)) 問155(清掃 問15) (訂正依頼・報告はこちら)

外装の清掃に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
  • ゴンドラによる外壁クリーニング作業は、厚生労働省令で定められたゴンドラ安全規則を厳守しなければならない。
  • ロープ高所作業を行う場合は、労働安全衛生規則により、特別教育の実施が努力義務となっている。
  • 石材や陶磁器タイルの壁面は、数年に1回の頻度で洗浄を行う。
  • 田園地帯の金属製の外壁は、1年に1回の頻度で洗浄を行う。
  • ガラスは、1〜2か月に1回の頻度で洗浄を行う。

次の問題へ

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (2件)

01

この問題で覚えておくポイントは以下の通りです。外装清掃には「法令遵守」と「素材・立地に応じた洗浄頻度の設定」という2つの視点が重要です。

選択肢1. ゴンドラによる外壁クリーニング作業は、厚生労働省令で定められたゴンドラ安全規則を厳守しなければならない。

正しいです。
ゴンドラ安全規則は、ゴンドラを用いた高所作業における安全確保のために厚生労働省令として定められており、外壁クリーニング作業においても厳守が必要です。

選択肢2. ロープ高所作業を行う場合は、労働安全衛生規則により、特別教育の実施が努力義務となっている。

誤りです。
ロープ高所作業における特別教育は、労働安全衛生法および労働安全衛生規則に基づき、事業者に実施が義務付けられています。

選択肢3. 石材や陶磁器タイルの壁面は、数年に1回の頻度で洗浄を行う。

正しいです。
石材や陶磁器タイルは耐久性が高く、汚れが比較的目立ちにくい素材です。洗浄頻度はガラスより低く、数年に1回程度が一般的な目安とされています。

選択肢4. 田園地帯の金属製の外壁は、1年に1回の頻度で洗浄を行う。

正しいです。
金属製外壁の洗浄頻度は立地環境によって異なり、排気ガスや粉塵の多い都市部・幹線道路沿いでは年2回程度が目安とされる一方、汚れが少ない田園地帯では1年に1回程度の頻度が適切とされています。

選択肢5. ガラスは、1〜2か月に1回の頻度で洗浄を行う。

正しいです。
外装ガラスは汚れが透過光・反射光を通じて目立ちやすく、美観への影響が大きいため、1〜2か月に1回の頻度で洗浄することが標準的な管理の目安とされています。

まとめ

ロープ高所作業の特別教育は「努力義務」ではなく「義務」です。

参考になった数4

02

外装清掃では、単に汚れを落とせばよいのではなく、建物の材質ごとの特性、周辺環境による汚れ方の違い、そして高所作業に伴う安全管理をあわせて理解することが重要です。特に本問では、清掃頻度の目安だけでなく、法令上の義務と努力義務の違いが問われています。実務では、外壁やガラスの美観維持と同時に、作業者の墜落・転落災害を防ぐための法令遵守が最優先になります。

選択肢1. ゴンドラによる外壁クリーニング作業は、厚生労働省令で定められたゴンドラ安全規則を厳守しなければならない。

適切です。その理由は、ゴンドラを用いる外壁清掃は典型的な高所作業であり、設備の構造、使用方法、点検、就業上のルールなどについて、厚生労働省令であるゴンドラ安全規則に従う必要があるためです。ゴンドラは一歩誤れば重大災害につながる機械なので、作業前点検や安全装置の確認、適切な取扱い教育などを確実に行うことが前提です。したがって、この記述は法令上の考え方に合っています。

選択肢2. ロープ高所作業を行う場合は、労働安全衛生規則により、特別教育の実施が努力義務となっている。

不適切です。その理由は、ロープ高所作業に従事する労働者への特別教育は、単なる努力義務ではなく、事業者が実施しなければならない義務だからです。危険性の高い業務では、経験があるから大丈夫という扱いにはならず、法令に基づいた教育が必要です。努力義務という表現にすると、やらなくてもよい印象になりますが、実際には安全確保のために必須の措置として求められています。したがって、この選択肢が最も不適当です。

選択肢3. 石材や陶磁器タイルの壁面は、数年に1回の頻度で洗浄を行う。

適切です。その理由は、石材や陶磁器タイルの外壁は比較的耐久性が高く、金属やガラスに比べて日常的な洗浄頻度は低めに設定されることが多いためです。もちろん立地条件や汚染状況によって前後しますが、一般には短い間隔で何度も洗うというより、一定年数ごとに計画的に洗浄する管理が基本になります。材質を傷めない洗浄方法を選ぶことも重要で、必要以上の洗浄はコスト増や劣化リスクにつながります。

選択肢4. 田園地帯の金属製の外壁は、1年に1回の頻度で洗浄を行う。

適切です。その理由は、金属製外壁は排気ガスや塩分の多い環境ほど汚れや腐食の影響を受けやすい一方で、田園地帯のように大気汚染や塩害の影響が比較的小さい場所では、都市部や海岸部ほど高頻度の洗浄を必要としないからです。そのため、1年に1回程度を目安に管理する考え方は実務上も自然です。周辺環境によって清掃計画を変えるという視点が大切です。

選択肢5. ガラスは、1〜2か月に1回の頻度で洗浄を行う。

適切です。その理由は、ガラス面は汚れが目立ちやすく、建物の印象に直結する部位だからです。特に出入口付近や人の目につきやすい場所では、少しの汚れでも美観を大きく損ねます。また、雨だれや手あか、排気ガス由来の汚れは放置すると落としにくくなるため、比較的短い周期での洗浄が合理的です。1~2か月に1回という頻度は、外装清掃の中では比較的高頻度ですが、ガラスの性質を考えると妥当です。

参考になった数1