建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士) 過去問
第55回(令和7年度(2025年))
問154 (清掃 問14)

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問題

建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)試験 第55回(令和7年度(2025年)) 問154(清掃 問14) (訂正依頼・報告はこちら)

床以外の清掃作業に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
  • 照明器具は、ほこりが付着しやすいが日常で清掃する必要はない。
  • 玄関ホールのフロアマットの管理の良し悪しは、建築物全体に影響する。
  • トイレは、汚れや材質が多様なので、それらに適した作業方法と清掃用資材を選択する。
  • 階段の壁面は、他の場所より、ほこりの付着度合いが高い。
  • エレベーターは、狭小空間なので土砂の持ち込みやほこりの付着は少ない。

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この過去問の解説 (3件)

01

この問題で覚えておくポイントは以下の通りです。床以外の清掃対象(照明器具・玄関マット・トイレ・階段・エレベーター)はそれぞれ汚れの性質や付着しやすさが異なります。

選択肢1. 照明器具は、ほこりが付着しやすいが日常で清掃する必要はない。

正しいです。
照明器具は帯電しやすくほこりが付着しやすい部位ですが、高所にあることが多く、脚立等を使う定期清掃の対象として管理します。

選択肢2. 玄関ホールのフロアマットの管理の良し悪しは、建築物全体に影響する。

正しいです。
玄関ホールのフロアマットは、外部から持ち込まれる土砂・砂・水分を最初に捕捉する役割を果たします。マットの管理が不十分だと、土砂がビル内部に広がり、エントランスから奥の床材まで摩耗・汚染が進むため、建築物全体の清潔度や床材の保護に直接影響します。

選択肢3. トイレは、汚れや材質が多様なので、それらに適した作業方法と清掃用資材を選択する。

正しいです。
トイレには陶器(便器)、ステンレス(手洗い金具)、鏡(ガラス)、タイル(床・壁)など多様な材質があり、汚れも尿石・水垢・カビ・雑菌と多岐にわたります。

選択肢4. 階段の壁面は、他の場所より、ほこりの付着度合いが高い。

正しいです。
階段は建物内の気流(煙突効果)によって空気が流れやすく、ほこりが舞い上がりやすい場所です。壁面にほこりが当たって付着しやすいため、他の場所の壁面と比べてほこりの付着度合いが高くなります。

選択肢5. エレベーターは、狭小空間なので土砂の持ち込みやほこりの付着は少ない。

誤りです。
エレベーターは利用者が集中する高頻度利用空間であり、多くの人が乗降するたびに靴底の土砂やほこりが持ち込まれます。

まとめ

「狭い空間=汚れが少ない」ではなく、「利用頻度が高い=汚れが集中しやすい」という点がエレベーターに関するポイントです。

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02

床以外の清掃では、単に見える汚れを取るだけでなく、その場所の使われ方や汚れの発生しやすさを理解することが大切です。玄関ホール、トイレ、階段、エレベーターなどは、それぞれ汚れの性質や清掃上の注意点が異なります。特に出入口や人の出入りが多い設備は、土砂やほこりの影響を受けやすく、建築物全体の美観や衛生状態にも直結します。各部位の特徴を押さえて判断することが重要です。

選択肢1. 照明器具は、ほこりが付着しやすいが日常で清掃する必要はない。

適切です。その理由は、照明器具にはほこりが付着しやすいものの、日常清掃として毎回清掃を行う必要はなく、通常は定期清掃で対応する対象であるためです。日常清掃では床や手が触れる部分など汚れやすい箇所を優先的に清掃することが重要であり、照明器具は安全面や作業効率の観点からも日常的な清掃対象とはなりにくい設備です。ただし、汚れの蓄積により照度低下や美観の悪化を招くため、適切な周期での点検および定期清掃は必要です。

選択肢2. 玄関ホールのフロアマットの管理の良し悪しは、建築物全体に影響する。

適切です。その理由は、玄関ホールのフロアマットは、建物内へ持ち込まれる土砂や水分を最初に受け止める重要な役割を持つためです。ここで十分に土砂を落とせないと、その汚れが廊下やエレベーター、階段、各室へ広がり、館内全体の床や設備を汚してしまいます。結果として清掃負担が増え、床材の摩耗や転倒事故の危険も高まります。フロアマットの状態は、建築物全体の清潔感と維持管理効率に大きく関わります。

選択肢3. トイレは、汚れや材質が多様なので、それらに適した作業方法と清掃用資材を選択する。

適切です。その理由は、トイレには尿石、水あか、せっけんかす、黒ずみ、細菌汚染など、性質の異なる汚れが混在しているためです。さらに、便器、洗面台、金属部、陶器、樹脂、床材など、清掃対象の材質もさまざまです。そのため、汚れに合わない洗剤や道具を使うと、十分に汚れが落ちないだけでなく、表面を傷めたり変色させたりするおそれがあります。衛生性と材質保護の両面から、適切な選定が必要です。

選択肢4. 階段の壁面は、他の場所より、ほこりの付着度合いが高い。

適切です。その理由は、階段は人の昇降によって気流が起こりやすく、土砂やほこりが舞い上がって壁面や手すり周辺に付着しやすい場所だからです。また、階段室は隅部や入隅が多く、清掃が行き届きにくいこともあり、ほこりが残りやすい傾向があります。特に壁の下部や巾木周辺には、靴で持ち込まれた細かな汚れがたまりやすいです。床だけでなく壁面も含めて点検し、必要に応じて除じんすることが重要です。

選択肢5. エレベーターは、狭小空間なので土砂の持ち込みやほこりの付着は少ない。

不適切です。その理由は、エレベーターは狭い空間であっても、多くの人が頻繁に出入りするため、靴底からの土砂や衣類に付着したほこりが持ち込まれやすいからです。しかも空間が限られているぶん、少しの汚れでも目立ちやすく、利用者に与える印象も大きくなります。操作盤まわり、扉の溝、壁面、床隅などは汚れが集中しやすい箇所です。したがって、土砂やほこりの付着が少ないとする記述は誤りであり、この選択肢が最も不適当です。

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03

最も不適当なものは「エレベーターは、
狭小空間なので土砂の持ち込みやほこりの付着は少ない」です。

選択肢1. 照明器具は、ほこりが付着しやすいが日常で清掃する必要はない。

正しいです。
照明器具はほこりが付着しやすいですが、高所など作業性が悪い場合が多く、
短期間で照度低下を起こすほどほこりが付着するわけでもありません。
日常清掃ではなく、定期清掃で実施します。

選択肢2. 玄関ホールのフロアマットの管理の良し悪しは、建築物全体に影響する。

正しいです。
玄関ホールのフロアマットは外から持ち込まれた土砂などを除去します。

選択肢3. トイレは、汚れや材質が多様なので、それらに適した作業方法と清掃用資材を選択する。

正しいです。
トイレは陶器や金属、プラスチックなど材質が豊富であり、
汚れの種類も多様のため、それぞれに適した道具と作業方法を選択します。

選択肢4. 階段の壁面は、他の場所より、ほこりの付着度合いが高い。

正しいです。
階段は手すり周辺や踊り場など人が触れる箇所が多いため
廊下よりもほこりが付着しやすいです。

選択肢5. エレベーターは、狭小空間なので土砂の持ち込みやほこりの付着は少ない。

誤りです。
エレベーターは人の出入りが多く土砂が持ち込まれやすいです。

まとめ

各場所の人の出入りや使われ方を考えると回答しやすくなります。

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