建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士) 過去問
第48回(平成30年度(2018年))
問59 (空気環境の調整 問59)

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問題

建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)試験 第48回(平成30年度(2018年)) 問59(空気環境の調整 問59) (訂正依頼・報告はこちら)

空気調和に関する用語として、最も不適当なものは次のうちどれか。
  • 顕熱比
  • 熱水分比
  • ブリージング
  • コンタクトファクタ
  • 混合損失

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この過去問の解説 (2件)

01

正解は(3)です。

(1) 適当です。顕熱比とは、全熱に対する顕熱の割合を示します。

(2) 適当です。

熱水分比とは、水分の変化量に対する比エンタルピーの変化量の割合です。

(3) 不適当です。

ブリージングとはコンクリート打設後にコンクリート内部の重い物質が下へ沈み、水が浮かんできてしまう現象のことで、空気調和とは関係ありません。

(4) 適当です。コンタクトファクタとは、熱交換器に接触する空気の割合です。

反対に、接触せず通り抜けてしまう空気の割合をバイパスファクタと言います。

(5) 適当です。

混合損失とは、例えば同じ部屋で冷房と暖房を使った時に、冷気と暖気が混ざってしまうことによるロスのことです。

当然ですが、なるべく減らしたいものになります。

ここでは例えに冷気と暖気を使いましたが、冷水と温水などでも構いません。

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02

正解は、「ブリージング」です。

 

この問題は、空気調和に使用される用語にものです。

空気調和に関する用語は、熱負荷計算や空調機器の性能評価において重要です。

顕熱比、熱水分比、コンタクトファクタ、混合損失は、

空調設計で使われる専門用語ですが、

「ブリージング」は一般的な空気調和用語ではありません。

ブリージングは、包装分野や材料分野で「呼吸作用」や「ガスの出入り」を意味します。

選択肢1. 顕熱比

正しいです。顕熱比は、空調負荷における顕熱(温度変化による熱)と、

潜熱(水分変化による熱)の比率を示す指標です。

顕熱比は、室内の温湿度条件を決定する際に重要で、

冷房設計では特に重視されます。

顕熱比が高い場合は、潜熱負荷が少ないことを意味し、

潜熱負荷が高い大きい場合は除湿が重要になります。

選択肢2. 熱水分比

正しいです。熱水分比は、空気調和において熱と水分の関係を表す指標で、

空気線図上での状態変化を理解するために使われます。

特に加湿や除湿過程で、熱と水分の移動量を評価する際に重要です。

選択肢3. ブリージング

不適当です。ブリージングは、一般的に「呼吸作用」や「ガスの出入り」を意味し、

包装分野や材料分野で用いられることがありますが、

空調設計や熱負荷計算では用いられません。

選択肢4. コンタクトファクタ

正しいです。コンタクトファクタは、空気と熱交換器(コイル)との接触効率を表す指標です。

理論的な温度変化に対して、実際にどれだけ達成できるかを示します。

コンタクトファクタが高いほど、熱交換効率が良く、設計性能に近い結果が得られます。

選択肢5. 混合損失

正しいです。混合損失は、異なる温度や湿度の空気を混合する際に、

発生するエネルギー損失を指します。

外気と還気を混合する場合、

理想的な混合状態と実際の状態に差が生じることで、

損失が発生します。

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