建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士) 過去問
第48回(平成30年度(2018年))
問65 (空気環境の調整 問65)
問題文
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問題
建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)試験 第48回(平成30年度(2018年)) 問65(空気環境の調整 問65) (訂正依頼・報告はこちら)
- オゾン破壊係数( ODP )は、大気中に放出されるガスのオゾン層破壊に関与する影響度を表す指標である。
- HCFC系冷媒は、代替フロンと呼ばれオゾン破壊係数( ODP )が 0 である。
- CFC系冷媒は、オゾン層破壊問題から全面的に製造中止とされた。
- 地球温暖化係数( GWP )は、大気中に放出されるガスの地球温暖化に関与する影響度を表す指標である。
- 自然冷媒の二酸化炭素は、環境負荷の点でフロン系冷媒より優れている。
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この過去問の解説 (2件)
01
正解は(2)です。
(1) 適当です。オゾン層は太陽からの有害な紫外線を吸収してくれる層です。
(2) 不適当です。
オゾン層を破壊する物質は塩素や臭素ですので、それらが入っている冷媒はオゾン層を破壊する恐れがあります。
HCFCとはハイドロクロロフルオロカーボンの略です。
簡単に言えばこの2番目のC(クロロ)が塩素ですので、HCFCのオゾン破壊係数は0ではありません。
ただし、HCFCはCFCを改良したもののため、ODPはCFCに比べれば小さな値になります。
(3) 適当です。CFCはクロロフルオロカーボンの略です。
ここにもCが入っていますね。
ちなみにCが入ってない冷媒の一つにHFCがあります。
HFCはハイドロフルオロカーボンの略で、ODPは0です。
ただし、地球温暖化係数は大きな値になるものがあります。
(4) 適当です。
ちなみに、代替フロンは一般的にGWPの値が二酸化炭素よりはるかに大きな値になります。
(5) 適当です。(4)の解説の通りです。
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02
正解は、「HCFC系冷媒は、代替フロンと呼ばれオゾン破壊係数(ODP)が0である。」です。
この問題は、冷凍機の冷媒の特徴に関するものです。
オゾン破壊係数(ODP)は、冷媒がオゾン層を破壊する度合いを示し、
CFC(クロロフルオロカーボン)はODPが高く、
モントリオール議定書により製造が全面禁止されました。
HCFC(ハイドロクロロフルオロカーボン)はCFCの代替でしたが、
ODPは低いですがゼロではないため、段階的に廃止されています。
HFC(ハイドロフルオロカーボン)はODPゼロですが、
GWP(地球温暖化係数)が高い問題があります。
自然冷媒(CO₂、アンモニアなど)はODPゼロかつGWPが低く、
環境負荷の点で優れています。
正しいです。ODPは、冷媒がオゾン層を破壊する能力を相対的に示す指標で、
基準物質はCFC-11(ODP=1)です。
ODPが高い冷媒は、成層圏で塩素や臭素を放出し、オゾン分子を分解します。
HFCや自然冷媒はODPゼロで、オゾン層を破壊しません。
不適当です。HCFCはCFCの代替として使用されましたが、ODPは低いですが
ゼロではありません。ODPがゼロなのはHFCや自然冷媒です。
HCFCはオゾン層破壊の影響を減らしたものの、完全に解決したわけではないため、
モントリオール議定書により段階的に廃止されています。
正しいです。CFCはODPが非常に高く、オゾン層破壊の主因となったため、
モントリオール議定書により世界的に製造が禁止されました。
日本でも1995年以降、CFCの製造は全面的に中止されています。
正しいです。GWPは、二酸化炭素を基準(GWP=1)として、
冷媒が温室効果に与える影響度を示します。
HFCはODPゼロですが、GWPが非常に高く、地球温暖化の原因となります。
自然冷媒(CO₂、アンモニア)はGWPが低く、環境負荷が少ないため注目されています。
正しいです。CO₂はODPゼロであり、GWPは1(基準値)なので、
フロン系冷媒に比べて環境負荷が低いです。
また、毒性や可燃性の問題も少なく、安全性が高いです。
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