建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士) 過去問
第48回(平成30年度(2018年))
問69 (空気環境の調整 問69)
問題文
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問題
建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)試験 第48回(平成30年度(2018年)) 問69(空気環境の調整 問69) (訂正依頼・報告はこちら)
- 代表的な空気冷却用熱交換器としては、プレートフィン式冷却コイルがある。
- 空気 − 空気熱交換器は、主に排気熱の回収に用いられる。
- 静止型全熱交換器は、仕切り板の伝熱性と透湿性により給排気間の全熱交換を行う。
- ヒートパイプは、構造・原理が単純で、熱輸送能力の高い全熱交換器である。
- プレート式水 − 水熱交換器は、コンパクトで容易に分解洗浄できるという特徴がある。
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この過去問の解説 (2件)
01
正解は(4)です。
(1) 適当です。「空気」冷却用という部分がポイントかなと思います。
(2) 適当です。廃棄熱を回収して別の場所で利用すれば省エネになります。
(3) 適当です。全熱交換とは乱暴に言えば、排気する汚い空気から温度や湿度といったおいしい部分をもらうことです。高い伝熱性があれば温度が、高い透湿性があれば湿度がもらえますね。
(4) 不適当です。ヒートパイプは顕熱を交換できるもので、全熱交換器ではありません。構造・原理が単純ということからも分かると思います。
(5) 適当です。記述の通りです。
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02
正解は、「ヒートパイプは、構造・原理が単純で、熱輸送能力の高い全熱交換器である。」です。
この問題は、空気調和設備に用いられる熱交換器の種類と特徴に関するものです。
プレートフィン式冷却コイルは、空気冷却用の代表的な熱交換器です。
空気−空気熱交換器は、排気熱回収に利用され、省エネに貢献します。
静止型全熱交換器は、透湿性のある仕切り板で顕熱と潜熱を交換します。
ヒートパイプは、蒸発・凝縮による熱輸送を行う装置です。
プレート式水−水熱交換器は、コンパクトで分解洗浄が容易です。
正しいです。プレートフィン式冷却コイルは、
空調機の冷却・加熱に広く使われる熱交換器で、
フィン付き管を用いて空気と冷媒(水や冷媒ガス)との熱交換を効率的に行います。
フィンにより伝熱面積が増加し、熱交換性能が向上します。
冷房時に空気を冷却し、除湿も行う重要な部品です。
正しいです。空気−空気熱交換器は、排気と外気の間で熱を交換し、
外気を予熱または予冷することで省エネルギー化ができます。
顕熱交換型と全熱交換型があり、全熱交換型では湿度も交換します。
換気によるエネルギーロスを低減することができます。
正しいです。静止型全熱交換器は、給気と排気の間に透湿性のある仕切り板を設け、
顕熱と潜熱を同時に交換します。これにより、外気の温度と湿度を調整し、
室内の快適性を維持しながら省エネを実現します。
回転型と異なり、可動部がないためメンテナンス性が高いのが特徴です。
不適当です。ヒートパイプは、蒸発・凝縮による潜熱輸送を利用した熱交換器で、
顕熱のみを移動させます。全熱交換器は顕熱と潜熱の両方を交換しますが、
ヒートパイプは湿度交換を行わないため、全熱交換器ではありません。
正しいです。プレート式水−水熱交換器は、薄いプレートを積層した構造で、
伝熱面積が大きく、熱交換効率が高いのが特徴です。
コンパクトでありながら高性能で、分解洗浄が容易なため、
衛生管理が重要な設備に適しています。
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