建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士) 過去問
第48回(平成30年度(2018年))
問71 (空気環境の調整 問71)

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問題

建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)試験 第48回(平成30年度(2018年)) 問71(空気環境の調整 問71) (訂正依頼・報告はこちら)

ダクトとその付属品に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
  • グラスウールダクトは、消音効果がある。
  • 低圧ダクトとは、常用圧力が −490 〜 + 490Paの範囲で用いられるダクトをさす。
  • 亜鉛鉄板ダクトでは、一般に板厚が 0.5〜1.2mmのものが用いられている。
  • ダクトと吹出口を接続する際に、位置調整が必要となる場合、フレキシブル継手が用いられる。
  • 防火ダンパの温度ヒューズの溶解温度は、一般換気用で120°Cである。

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この過去問の解説 (2件)

01

正解は(5)です。

(1) 適当です。グラスウールは断熱材や防音材などに使われています。

(2) 適当です。記述の通りです。

(3) 適当です。記述の通りです。

(4) 適当です。

ダクトと吹出口を接続する際、位置調整が必要な場合はフレキシブル(柔軟な)継手が使われます。

(5) 不適当です。防火ダンパの温度ヒューズの溶解温度は一般換気用で72℃です。

120℃なのは厨房用です。

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02

正解は、「防火ダンパの温度ヒューズの溶解温度は、一般換気用で120°Cである。」です。

この問題は、ダクトとその付属品に関するものです。

ダクトと付属品は、空調設備の安全性・性能に直結します。

ダクトには材質や圧力区分があり、付属品には防火ダンパ、フレキシブル継手、

消音材などがあります。防火ダンパは火災時に煙や炎の拡散を防ぐため、

温度ヒューズで作動します。

一般換気用の防火ダンパは、通常 72°C前後で作動するのが標準であり、

火災時の初期段階で煙を遮断するための設定です。

選択肢1. グラスウールダクトは、消音効果がある。

正しいです。グラスウールダクトは、断熱材としてグラスウールを使用したダクトで、

熱損失防止とともに消音効果があります。

空調設備では送風音や機械音が問題になるため、

消音性能を持つダクトは重要です。

選択肢2. 低圧ダクトとは、常用圧力が −490 〜 + 490Paの範囲で用いられるダクトをさす。

正しいです。ダクトは圧力区分により低圧・中圧・高圧に分類されます。

低圧ダクトは、一般換気や空調で広く使われ、

常用圧力範囲は約±490Paです。

中圧は約500〜1000Pa、高圧はそれ以上です。

選択肢3. 亜鉛鉄板ダクトでは、一般に板厚が 0.5〜1.2mmのものが用いられている。

正しいです。亜鉛鉄板(亜鉛めっき鋼板)は、

耐食性と強度を兼ね備え、空調ダクトに広く使用されます。

板厚はダクトのサイズや圧力に応じて選定され、

一般的には0.5〜1.2mmが標準です。

選択肢4. ダクトと吹出口を接続する際に、位置調整が必要となる場合、フレキシブル継手が用いられる。

正しいです。フレキシブル継手は、ダクトと吹出口の位置ずれを吸収し、

施工性を高めるために使用されます。

また、振動の伝達を防ぐ効果もあります。

選択肢5. 防火ダンパの温度ヒューズの溶解温度は、一般換気用で120°Cである。

不適当です。防火ダンパは火災時に煙や炎の拡散を防ぐため、

温度ヒューズで作動します。

一般換気用では、通常 72°C前後で作動するのが標準です。

120°Cは高すぎて、火災初期に煙が広がる危険があります。

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