建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士) 過去問
第48回(平成30年度(2018年))
問73 (空気環境の調整 問73)

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問題

建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)試験 第48回(平成30年度(2018年)) 問73(空気環境の調整 問73) (訂正依頼・報告はこちら)

空気調和設備に用いられる配管の種類とそれに使用する温度又は圧力との組合せとして、最も不適当なものは次のうちどれか。
  • 氷蓄熱用不凍液配管 −−−−− −10〜−5°C
  • 冷水配管 −−−−−−−−−−−−−− 5〜10°C
  • 冷却水配管 −−−−−−−−−−−− 20〜40°C
  • 高温水配管 −−−−−−−−−−−− 120〜180°C
  • 低圧蒸気配管 −−−−−−−−−− 0.1〜1MPa

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この過去問の解説 (2件)

01

正解は(5)です。

低圧蒸気配管の使用圧力範囲は0.01~0.05MPaです。0.1~1MPaが使用圧力範囲になるのは高圧蒸気配管です。

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02

正解は、「低圧蒸気配管 − 0.1〜1MPa」です。

 

この問題は、空気調和設備に用いられる配管の種類と使用温度、圧力に関するものです。

空気調和設備に使用される配管は、用途に応じて温度や圧力条件が異なります。

冷水配管や冷却水配管は比較的低温で運転され、

氷蓄熱用不凍液配管は氷点下で使用されます。

一方、高温水配管は暖房用で120〜180°C程度の高温水を扱います。

蒸気配管はさらに高温・高圧で、分類上「低圧蒸気」は 0.1MPa未満であり、

1MPaは「高圧蒸気」に該当します。

選択肢1. 氷蓄熱用不凍液配管 −−−−− −10〜−5°C

正しいです。氷蓄熱システムでは、夜間に氷を作り、昼間に融解させて冷房負荷を補います。

この際、氷点下で冷媒や不凍液を循環させるため、

配管は−10〜−5°C程度の低温に対応する必要があります。

配管材には耐低温性と耐腐食性が求められます。

選択肢2. 冷水配管 −−−−−−−−−−−−−− 5〜10°C

正しいです。冷水配管は、冷房用の冷水を循環させるために使用され、

通常の温度範囲は5〜10°Cです。

これで、ファンコイルや空調機のコイルで室内空気を冷却します。

配管材は断熱処理が必要で、結露防止も重要です。

選択肢3. 冷却水配管 −−−−−−−−−−−− 20〜40°C

正しいです。冷却水配管は、冷凍機や吸収冷凍機の凝縮器を冷却するために使用されます。

冷却水は冷却塔で外気と熱交換し、通常20〜40°Cの範囲で循環します。

配管材は耐腐食性が求められ、スケール防止の水処理が必要です。

選択肢4. 高温水配管 −−−−−−−−−−−− 120〜180°C

正しいです。高温水配管は、暖房用に使用され、120〜180°C程度の高温水を循環させます。

圧力も高くなるため、配管材は耐熱性と耐圧性が必要です。

ボイラーから供給される高温水を利用するため、

保温材による断熱も必要です。

選択肢5. 低圧蒸気配管 −−−−−−−−−− 0.1〜1MPa

不適当です。低圧蒸気は、一般的に 0.1MPa未満であり、

1MPaは高圧蒸気に分類されます。

蒸気配管は圧力区分により設計基準が異なります。

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