建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士) 過去問
第48回(平成30年度(2018年))
問75 (空気環境の調整 問75)
問題文
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問題
建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)試験 第48回(平成30年度(2018年)) 問75(空気環境の調整 問75) (訂正依頼・報告はこちら)
- グローブ温度計は、室内気流速度が小さくなるにつれ、平均放射温度に近づく傾向にある。
- ピトー管による風速測定では、ベルヌーイの式を用いて流速を算出する。
- アスマン通風乾湿計の湿球温度は、一般に乾球温度より低い値を示す。
- バイメタル式温度計は、2種類の金属の導電率の差を利用している。
- 超音波風速計は、超音波の到着時間と気流との関係を利用している。
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この過去問の解説 (2件)
01
正解は(4)です。
(1) 適当です。グローブ温度計は黒球温度を図る温度計です。気流の大きな場所での測定は不向きです。
(2) 適当です。ピトー管は飛行機の速度計などに使われているそうです。
(3) 適当です。湿球温度は水の蒸発で得られる温度です。気化熱で熱を奪う分、乾球温度より低い値を示します。
(4) 不適当です。バイメタル式温度計は2種類の金属の膨張率の差を利用しています。導電率ではありません。
(5) 適当です。記述の通りです。
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02
正解は、「バイメタル式温度計は、2種類の金属の導電率の差を利用している。」です。
この問題は、環境要素の測定器に関するものです。
環境要素の測定には、温度、湿度、風速、放射などを正確に把握するための計測器が使われます。
グローブ温度計は、放射と対流の影響を受けるため、
気流が弱いほど平均放射温度に近づきます。
ピトー管は、ベルヌーイの式を用いて動圧から風速を算出します。
アスマン通風乾湿計は、湿球温度が乾球温度より低くなるのが通常です。
バイメタル式温度計は、異なる膨張係数を持つ金属の熱膨張差を利用します。
超音波風速計は、超音波の伝播時間差を利用して風速を測定します。
正しいです。グローブ温度計は、黒色球体の内部に温度センサーを設置し、
放射と対流の影響を受ける温度を測定します。
気流が強い場合は対流の影響が大きくなり、乾球温度に近づきますが、
気流が弱い場合は放射の影響が支配的になり、
平均放射温度に近づきます。
正しいです。ピトー管は、流体の全圧と静圧の差(動圧)を測定し、
ベルヌーイの式を用いて風速を算出します。
空調ダクトや換気設備の風速測定に広く使われる方法です。
正しいです。アスマン通風乾湿計は、
乾球と湿球の温度差を利用して湿度を測定します。
湿球は水の蒸発によって冷却されるため、通常は乾球温度より低くなります。
湿度が高い場合は差が小さく、湿度が低い場合は差が大きくなります。
不適当です。バイメタル式温度計は、
異なる熱膨張係数を持つ2種類の金属を貼り合わせ、
その膨張差による曲がりを利用して温度を示します。
正しいです。超音波風速計は、送信と受信の時間差を測定し、
風速を算出します。
風があると音波の伝播速度が変化するため、
その差から風速を求めます。非接触で高精度な測定が可能です。
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