建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士) 過去問
第48回(平成30年度(2018年))
問80 (空気環境の調整 問80)

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問題

建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)試験 第48回(平成30年度(2018年)) 問80(空気環境の調整 問80) (訂正依頼・報告はこちら)

建築物衛生法に基づくホルムアルデヒド測定法に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
  • 分析機器を用いて正確に測定値が得られる精密測定法と、現場で簡便に測定値が得られる簡易測定法がある。
  • DNPH − HPLC法(DNPHカートリッジ捕集 − 高速液体クロマトグラフ法)に用いるDNPHカートリッジは、冷蔵保管が必要である。
  • DNPH − HPLC法によるパッシブ法の試料は、電動ポンプを用いて採取する。
  • 検知管法においては、サンプリングに電動ポンプを使用する。
  • 簡易測定法は、妨害ガスの影響を受けることがある。

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この過去問の解説 (2件)

01

正解は(3)です。

パッシブ(受動的)法とは、名前の通りポンプを使用せずに試料を採取する方法です。

他の選択肢に間違いはありません。

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02

正解は、「DNPH − HPLC法によるパッシブ法の試料は、電動ポンプを用いて採取する。」です。

 

この問題は、建築物衛生法に基づくホルムアルデヒド測定法に関するものです。

測定法には、精密測定法(DNPH−HPLC法)と簡易測定法(検知管法など)があります。

DNPH−HPLC法は、DNPHカートリッジでホルムアルデヒドを捕集し、

後に高速液体クロマトグラフで分析する方法で、精度が高く標準法とされています。

この方法には「アクティブ法(ポンプで吸引)」と「パッシブ法(自然拡散)」があり、パッシブ法では電動ポンプを使用しません。

選択肢1. 分析機器を用いて正確に測定値が得られる精密測定法と、現場で簡便に測定値が得られる簡易測定法がある。

正しいです。精密測定法はDNPH−HPLC法で、

ホルムアルデヒドをDNPHカートリッジで捕集し、HPLCで分析します。

一方、簡易測定法は検知管法などで、現場で迅速に測定できますが、

精度は劣ります。両者は用途に応じて使い分けられます。

選択肢2. DNPH − HPLC法(DNPHカートリッジ捕集 − 高速液体クロマトグラフ法)に用いるDNPHカートリッジは、冷蔵保管が必要である。

正しいです。DNPHカートリッジは、ホルムアルデヒドと反応する試薬を含むため、

劣化を防ぐ目的で冷蔵保管が必要です。

高温や直射日光下では試薬が分解し、

測定精度が低下するためです。

選択肢3. DNPH − HPLC法によるパッシブ法の試料は、電動ポンプを用いて採取する。

不適当です。パッシブ法は自然拡散によってホルムアルデヒドを捕集する方法であり、

電動ポンプは使用しません。

電動ポンプを使うのはアクティブ法です。

選択肢4. 検知管法においては、サンプリングに電動ポンプを使用する。

正しいです。検知管法では、空気を検知管に通して化学反応による変色を確認するため、

一定量の空気を吸引する必要があります。

そのため、電動ポンプを使用します。

選択肢5. 簡易測定法は、妨害ガスの影響を受けることがある。

正しいです。簡易測定法(検知管法など)は、特定の化学反応を利用するため、

他のガスが反応して誤差を生じる場合があります。

例えば、アルデヒド類や酸性ガスが干渉することがあります。

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