建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士) 過去問
第48回(平成30年度(2018年))
問87 (空気環境の調整 問87)

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問題

建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)試験 第48回(平成30年度(2018年)) 問87(空気環境の調整 問87) (訂正依頼・報告はこちら)

光・照明に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
  • 光が当たった物体の境界面が平滑な場合、光は正反射して光沢となる。
  • 建築化照明とは、照明器具を建築物の一部として天井、壁等に組み込んだ照明方式である。
  • 間接昼光率は、室内反射率の影響を受ける。
  • 天窓は、同じ面積の側窓より多くの光が得られる。
  • 色温度が高くなると、光色は青→白→黄→赤と変わる。

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この過去問の解説 (2件)

01

正解は(5)です。

(1) 適当です。鏡などもそうですね。

(2) 適当です。建築化照明とは、一般に照明器具を見せず天井や床自体が光っているかのように見える照明のことです。

(3) 適当です。間接昼光率とは、天井や壁から反射してくる光です。

(4) 適当です。天窓は屋根や天井に付けられた窓で、側窓は側面に付けられた窓です。

(5) 不適当です。色温度が高くなると、光色は赤→黄→白→青と変わります。高温の炎は青くなりますよね。

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02

正解は、「色温度が高くなると、光色は青→白→黄→赤と変わる。」 です。

 

この問題は、光・照明に関するものです。

光の反射には正反射と拡散反射があり、表面が平滑なら正反射して光沢を生じます。

建築化照明は、照明器具を建築の一部に組み込み、意匠性と機能性を両立させる方式です。

昼光率は窓からの光の割合を示し、間接昼光率は室内反射率の影響を受けます。

天窓は側窓より効率的に光を取り入れることができます。

色温度は光源の見え方を示し、低色温度は暖色、高色温度は寒色です。

選択肢1. 光が当たった物体の境界面が平滑な場合、光は正反射して光沢となる。

正しいです。光が平滑な面に当たると、

入射角と反射角が等しい正反射が起こり、鏡面反射とも呼ばれます。

この現象により、物体表面に光沢が生じます。

例えば、磨かれた金属やガラスは正反射を示し、光源や周囲の像が映ります。

 

選択肢2. 建築化照明とは、照明器具を建築物の一部として天井、壁等に組み込んだ照明方式である。

正しいです。建築化照明は、照明器具を建築構造に組み込み、

器具を目立たせずに空間全体を演出する方式です。

天井や壁に間接照明を組み込むことで、柔らかい光を得られ、

空間の質感や雰囲気を向上させます。

器具の露出が少ないため、眩しさの低減にも効果的です。

選択肢3. 間接昼光率は、室内反射率の影響を受ける。

正しいです。間接昼光率は、窓から入射した光が、

室内の壁や天井で反射して到達する光の割合を示します。

室内の反射率が高いほど、間接光が増え、昼光率が向上します。

白色や淡色の仕上げ材は反射率が高く、室内を明るくします。

 

選択肢4. 天窓は、同じ面積の側窓より多くの光が得られる。

正しいです。天窓は、天空光を直接取り入れるため、側窓より昼光率が高くなります。

側窓は外壁に設置されるため、光の入射角度や周囲の建物の影響を受けやすいですが、

天窓は空からの光を効率的に取り込めます。

選択肢5. 色温度が高くなると、光色は青→白→黄→赤と変わる。

不適当です。色温度が低いと赤みを帯び、高くなると青白くなります。

変化の順序は 赤(約2,700K)→黄白(約4,000K)→白(約5,000K)→青白(約6,500K以上) です。

色温度は光源の見え方を示し、

暖色系はリラックス感、寒色系は集中感を与えます。

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