建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士) 過去問
第48回(平成30年度(2018年))
問90 (空気環境の調整 問90)
問題文
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問題
建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)試験 第48回(平成30年度(2018年)) 問90(空気環境の調整 問90) (訂正依頼・報告はこちら)
- 保守率は、照明施設をある期間使用した後の作業面上の平均照度と初期平均照度との比で表される。
- 周辺環境の清浄度が同じ場合、下面開放形の照明器具よりも、完全密閉形の照明器具の方が設計光束維持率が低い。
- 蛍光ランプは、白熱電球やHIDランプ(高輝度放電ランプ)と比べ、周辺温度による光束変動が大きい。
- 水銀ランプやメタルハライドランプの光束は、白熱電球や蛍光ランプ、高圧ナトリウムランプよりも点灯姿勢による影響を受けやすい。
- 照明器具の清掃間隔は、汚れによる照度低下によって損失する照明費をちょうど1回分の清掃費で相殺できる期間が、最も経済的な清掃間隔である。
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この過去問の解説 (2件)
01
正解は(2)です。
(1) 適当です。保守率とは、簡単にいえば最初の明るさに対する今の明るさです。最初に比べて半分の明るさなら0.5、変わらないなら1になります。
なお、分かりやすくするために「今」という言葉を使いましたが、実際には保守率の値は照明設計の段階で決めます。
(2) 不適当です。下面開放形の照明器具より、完全密閉型の照明器具の方が設計光束維持率が高くなります。
(3) 適当です。蛍光ランプはその仕組み上、周囲温度によって明るさが変わってしまいます。
(4) 適当です。水銀ランプやメタルハライドランプはその仕組み上、点灯姿勢による影響を受けやすいです。
(5) 適当です。照明器具の清掃を毎日やるのは人手の無駄ですし、やらなすぎては照度低下による損失が大きくなってしまうので、ちょうどいい頻度で清掃します。
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02
正解は、「周辺環境の清浄度が同じ場合、下面開放形の照明器具よりも、
完全密閉形の照明器具の方が設計光束維持率が低い。」です。
この問題は、光環境の保守に関するものです。
保守率は、照明施設を一定期間使用した後の平均照度と初期平均照度の比で表され、
ランプの光束減退や器具の汚れ、室内の汚れなどが影響します。
蛍光ランプは温度変化に敏感で、光束変動が大きい特徴があります。
水銀ランプやメタルハライドランプは点灯姿勢による光束変化が顕著です。
設計光束維持率は、器具の構造や周辺環境の清浄度に依存し、
清掃間隔は、照度低下による損失と清掃費のバランスで決定するのが経済的です。
下面開放形は汚れやすいため維持率が低く、
完全密閉形は汚れにくく維持率が高いのが一般的です。
正しいです。保守率は、照明設備の経年劣化や汚れによる照度低下を考慮するための指標で、
設計時に重要な要素です。
例えば、初期平均照度が500 lxで、一定期間後に400 lxになった場合、
保守率は0.8となります。
保守率を適切に設定することで、長期的に必要な照度を確保できます。
不適当です。完全密閉形は器具内部への汚れの侵入を防ぐため、
光束維持率は高くなります。
一方、下面開放形は汚れが付着しやすく、維持率が低下します。
正しいです。蛍光ランプは放電と蛍光体の発光を利用するため、
周囲温度に敏感です。
特に低温では光束が低下しやすく、適正温度範囲で使用することが推奨されます。
白熱電球は熱放射による発光なので温度影響は小さいです。
正しいです。水銀ランプやメタルハライドランプは,
放電管内の金属蒸気の分布が姿勢によって変化し、光束に影響します。
水平点灯や垂直点灯で性能が異なるため、
器具設計時に姿勢を考慮する必要があります。
正しいです。経済的な清掃間隔は、照度低下によるエネルギー損失と清掃費のバランスで決定します。
過剰な清掃はコスト増、清掃不足は照度不足による作業効率低下を招くため、
最適なタイミングを設定することが重要です。
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