建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士) 過去問
第48回(平成30年度(2018年))
問97 (建築物の構造概論 問97)

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問題

建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)試験 第48回(平成30年度(2018年)) 問97(建築物の構造概論 問97) (訂正依頼・報告はこちら)

建築材料と部材の性質に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
  • コンクリートは、硬化時に収縮亀裂が生じやすい。
  • セメントペーストは、水とセメントを練り混ぜたものである。
  • 鋼材は、アルミニウム材料より熱を伝えやすい。
  • 床の仕上げ材には、耐摩耗性、防水性、防音性、踏み心地の良さ等が要求される。
  • コンクリートの水セメント比は、一般に40〜65%程度である。

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この過去問の解説 (2件)

01

正解は(3)です。

(1) 適当です。コンクリートは何かとひび割れを起こしやすいです。

(2) 適当です。セメントに水を混ぜたものをセメントペーストと言います。これに細骨材を加えたものをモルタルと言います。そこへさらに粗骨材を加えたものをコンクリートと言います。

(3) 不適当です。鋼材は、アルミニウム材料より熱を伝えにくいです。一般的に、アルミの熱伝導性は他の金属に比べて優れています。冷蔵庫に入れたアルミ缶などはすぐに冷えますね。

(4) 適当です。記述の通りです。

(5) 適当です。下限の40%はセメントが水和するのに必要な最低限の比率です。一般的には作業性向上のため、これより多く水を混ぜます。

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02

正解は、「鋼材は、アルミニウム材料より熱を伝えやすい。」です。

 

この問題は、建築材料と部材の性質に関するものです。

コンクリートは硬化時に水分が蒸発し、体積が減少するため収縮亀裂が生じやすく、

適切な養生が必要です。

セメントペーストは水とセメントを練り混ぜたもので、

モルタルやコンクリートの基材となります。

床仕上げ材には耐摩耗性、防水性、防音性、踏み心地など多様な性能が求められます。

水セメント比は一般に40〜65%程度で、比率は強度や耐久性に影響します。

一方、熱伝導率はアルミニウム(約200 W/m·K)が鋼材(約50 W/m·K)より高く、

アルミの方が熱を伝えやすいです。

選択肢1. コンクリートは、硬化時に収縮亀裂が生じやすい。

正しいです。コンクリートは硬化過程で水分が蒸発し、

体積が減少するため収縮亀裂が発生しやすいです。

特に乾燥収縮や温度変化によるひび割れが問題となります。

 

選択肢2. セメントペーストは、水とセメントを練り混ぜたものである。

正しいです。セメントペーストは水とセメントのみで構成され、

モルタル(セメントペースト+砂)やコンクリート(モルタル+骨材)の基材となります。

水セメント比が強度や耐久性に大きく影響します。

選択肢3. 鋼材は、アルミニウム材料より熱を伝えやすい。

不適当です。熱伝導率はアルミニウムが約200 W/m·K、

鋼材は約50 W/m·Kで、

アルミニウムの方が熱を伝えやすいです。

選択肢4. 床の仕上げ材には、耐摩耗性、防水性、防音性、踏み心地の良さ等が要求される。

正しいです。床仕上げ材は、使用環境に応じて耐摩耗性、防水性、防音性、快適性が求められます。

例えば、住宅では踏み心地や防音性、工場では耐摩耗性や耐薬品性が重視されます。

選択肢5. コンクリートの水セメント比は、一般に40〜65%程度である。

正しいです。水セメント比はコンクリートの強度や耐久性を決定する重要な要素で、

一般的に40〜65%程度が採用されます。

低すぎると施工性が悪化し、

高すぎると強度低下やひび割れの原因となります。

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