建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士) 過去問
第48回(平成30年度(2018年))
問98 (建築物の構造概論 問98)

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問題

建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)試験 第48回(平成30年度(2018年)) 問98(建築物の構造概論 問98) (訂正依頼・報告はこちら)

建築材料と部材の性質に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
  • 鉄鋼の線膨張係数は、コンクリートとほぼ等しい。
  • 木材は、菌類発生に必要な養分、湿気、空気及び温度の4要素があると腐朽する。
  • 下地材料は、構造躯体と仕上げの中間に用いられる。
  • カーテンウォールは、建築物の耐力壁として使用される。
  • レイタンスは、打設したコンクリートの硬化時に、石灰岩や骨材の微粒粉が表面に層状になったものである。

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この過去問の解説 (2件)

01

正解は(4)です。

(1) 適当です。だからこそ、鉄筋コンクリート構造が成り立ちます。

(2) 適当です。木材を腐朽させる菌をそのまま木材腐朽菌と言います。

(3) 適当です。仕上げ材を取り付けるのに必要な部材を下地材と言います。

(4) 不適当です。カーテンウォールは、建築物の耐力壁として使用されません。カーテンウォールは、非耐力壁です。建物の荷重を直接的に負担しません。

(5) 適当です。レイタンスは強度の弱い層なので、発生したら除去する必要があります。

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02

正解は、「カーテンウォールは、建築物の耐力壁として使用される。」です。

この問題は、建築材料と部材の性質に関するものです。

鉄鋼の線膨張係数はコンクリートとほぼ同じで、

温度変化による応力を低減することできます。

木材は、養分・湿気・空気・温度の4要素が揃うと、菌類発生により腐朽します。

下地材料は、構造躯体と仕上げの間に配置され、仕上げの安定性を確保します。

レイタンスは、コンクリート打設後に表面に浮き出る微粒子層で、仕上げ前に除去が必要です。

カーテンウォールは非耐力壁であり、建物の外装として使用されます。

選択肢1. 鉄鋼の線膨張係数は、コンクリートとほぼ等しい。

正しいです。鉄鋼の線膨張係数は約 12×10−6/K、

コンクリートは約 10×10−6/Kであり、ほぼ同じです。

このため、鉄筋コンクリート構造では温度変化による応力差が小さく、

複合材料として適しています。

選択肢2. 木材は、菌類発生に必要な養分、湿気、空気及び温度の4要素があると腐朽する。

正しいです。木材腐朽菌は、養分(木材成分)、水分(含水率約20%以上)、

空気、適温(約20〜30℃)が揃うと繁殖します。

防腐処理や乾燥管理で腐朽を防止します。

選択肢3. 下地材料は、構造躯体と仕上げの中間に用いられる。

正しいです。下地材は、仕上げ材を安定させるために構造体と仕上げの間に配置されます。

石膏ボードやモルタル下地があり、仕上げの平滑性や耐久性を確保します。

選択肢4. カーテンウォールは、建築物の耐力壁として使用される。

不適当です。カーテンウォールは非耐力壁であり、建物の外装として使用されます。

構造体に荷重を負担させず、風圧や自重のみを支持します。

耐力壁は構造体の一部であり、水平力や鉛直荷重を負担します。

選択肢5. レイタンスは、打設したコンクリートの硬化時に、石灰岩や骨材の微粒粉が表面に層状になったものである。

正しいです。レイタンスは、コンクリート打設後に水分と微粒子が表面に浮き出て形成される層で、

仕上げや接着に悪影響を与えるため、除去が必要です。

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