建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士) 過去問
第48回(平成30年度(2018年))
問171 (ねずみ、昆虫等の防除 問171)
問題文
このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。
問題
建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)試験 第48回(平成30年度(2018年)) 問171(ねずみ、昆虫等の防除 問171) (訂正依頼・報告はこちら)
- コガタアカイエカの性フェロモンを用いた誘引トラップがある。
- アルゼンチンアリは、砂糖、花の蜜、果物等を好む。
- ヒラタキクイムシ類による被害は、針葉樹材を使用すれば発生しない。
- クサギカメムシの越冬侵入に対しては、侵入場所となる窓枠などにシフェノトリンを処理すると侵入防止効果がある。
- ノシメマダラメイガは、貯穀害虫である。
正解!素晴らしいです
残念...
この過去問の解説 (2件)
01
最も不適当な記述は、「コガタアカイエカの性フェロモンを用いた誘引トラップがある」です。
この記述は誤りです。コガタアカイエカの誘引トラップには主に炭酸ガス(CO₂)や光を利用した方法が用いられており、性フェロモンによる誘引は実用化されていません。
この記述は正しいです。アルゼンチンアリは甘いものを好む性質があり、砂糖や果物、花の蜜に引き寄せられるため、食品の管理が重要です。
この記述は正しいです。ヒラタキクイムシ類は主に広葉樹材を好み、針葉樹材では被害がほとんど見られないため、針葉樹材を使用することで被害を防ぐことができます。
この記述は正しいです。クサギカメムシは越冬のため建物内に侵入しますが、窓枠などの侵入経路にシフェノトリンを処理することで侵入防止効果が期待できます。
この記述は正しいです。ノシメマダラメイガは貯穀害虫の一種で、穀物や乾燥食品に被害を与えるため、適切な管理が必要です。
コガタアカイエカの性フェロモンを利用した誘引トラップは存在しないため、この記述は不適当です。他の選択肢はそれぞれ正確な情報を示しています。害虫ごとに適切な防除方法を選択することが重要です。
参考になった数24
この解説の修正を提案する
02
本問は、個々の害虫の名前を知っているかどうかだけではなく、「その害虫がどのような生態を持ち、どのような場面で問題となり、どのような方法で防除されるのか」という実務的理解を問う問題です。つまり、蚊の誘引原理、アリの餌特性、木材害虫の加害対象、カメムシの侵入対策、貯蔵食品害虫の分類といった、建築物や生活環境における衛生管理の基礎知識を総合的に確認する内容です。単なる暗記ではなく、「その防除方法はその害虫の習性に合っているか」という視点で判断することが求められています。
不適切です。蚊の誘引・捕獲トラップで一般的に使われるのは、二酸化炭素(呼気の模倣)や、乳酸・オクテノール(体臭成分の模倣)などの「宿主探索(吸血のために人や動物を探す行動)」に関わる手掛かりです。これらを組み合わせることで誘引トラップが成り立ちます。このため、コガタアカイエカについて「性フェロモンを用いた誘引トラップがある」として述べるのは不適切です。
適切です。アルゼンチンアリは雑食性で、花の蜜や、アブラムシ類などが分泌する甘露(糖分の多い液)を好みます。また、果物などの糖質資源にも群がります。したがって、「砂糖、花の蜜、果物等を好む」という記述は、餌の嗜好として適切です。シンプルにアリが砂糖や果物に群がっている様子を思い出すとわかりやすいです。
適切です。ヒラタキクイムシ類(いわゆるパウダーポストビートルの仲間)は、一般に広葉樹の辺材(特に導管が発達した材)で、しかもデンプンなどの栄養分が十分に含まれる場合に被害が起こりやすいことが知られています。
針葉樹材は、構造や含有成分の点でヒラタキクイムシ類の発育・加害に適しにくく、実務的にも「針葉樹材を用いるとヒラタキクイムシ類の被害は基本的に起こりにくい」という整理になります。よって本肢は不適当とはいえません。
なお、試験対策上は「ヒラタキクイムシ=広葉樹の辺材が主対象」という軸で覚えるのが安全です。
適切です。越冬のために家屋へ侵入するカメムシ類では、侵入口になりやすい窓枠、サッシ、換気孔などに、シフェノトリンを有効成分とし、窓枠やサッシ等に噴霧塗布して「カメムシの侵入防止」をうたう製品・用法があります。この趣旨の記述は適切です。
適切です。ノシメマダラメイガは、穀類・豆類・菓子などの乾燥食品やその加工品に発生しやすく、包装材に穴をあけて侵入することもある代表的な貯蔵食品(貯穀)害虫です。したがって、「貯穀害虫である」という記述は適切です。
参考になった数0
この解説の修正を提案する
前の問題(問170)へ
第48回(平成30年度(2018年)) 問題一覧
次の問題(問172)へ