建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士) 過去問
第48回(平成30年度(2018年))
問174 (ねずみ、昆虫等の防除 問174)

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問題

建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)試験 第48回(平成30年度(2018年)) 問174(ねずみ、昆虫等の防除 問174) (訂正依頼・報告はこちら)

ねずみの防除に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
  • 殺鼠剤は、経口的な取り込みにより効果が発揮される。
  • 侵入を防ぐために、通風口や換気口の金属格子の目の幅は1cm以下にする。
  • 第1世代の抗凝血性殺鼠剤であるフマリンは、速効性である。
  • カプサイシンは、ケーブルなどのかじり防止の目的で使用される。
  • 防除の基本は、餌を絶つこと、巣を作らせないこと、及び通路を遮断することである。

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この過去問の解説 (2件)

01

最も不適当な記述は、「第1世代の抗凝血性殺鼠剤であるフマリンは、速効性である」です。

選択肢1. 殺鼠剤は、経口的な取り込みにより効果が発揮される。

この記述は正しいです。殺鼠剤は、ねずみが経口的に摂取することで体内に作用し、効果を発揮します。

選択肢2. 侵入を防ぐために、通風口や換気口の金属格子の目の幅は1cm以下にする。

この記述は正しいです。ねずみは非常に小さな隙間から侵入できるため、通風口や換気口の金属格子の目の幅を1cm以下にすることが侵入防止に有効です。

選択肢3. 第1世代の抗凝血性殺鼠剤であるフマリンは、速効性である。

この記述は誤りです。フマリンは第1世代の抗凝血性殺鼠剤ですが、速効性ではなく、数日間かけて効果を発揮します。速効性の殺鼠剤は別のタイプのものです。

選択肢4. カプサイシンは、ケーブルなどのかじり防止の目的で使用される。

この記述は正しいです。カプサイシンは、辛味成分によってねずみがケーブルなどをかじるのを防ぐために使用されます。

選択肢5. 防除の基本は、餌を絶つこと、巣を作らせないこと、及び通路を遮断することである。

この記述は正しいです。ねずみの防除では、餌や水を与えない環境を作り、巣を作らせず、侵入経路を防ぐことが重要です。

まとめ

フマリンに速効性があるとする記述は誤りです。抗凝血性殺鼠剤は、摂取してから数日後に効果を発揮するタイプで、速効性のものではありません。他の選択肢はねずみの防除における正確な情報を述べています。

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02

本問は、ねずみ防除の基本である「侵入防止(物理的遮断)」「環境的対策(餌・巣・通路の管理)」「薬剤による防除(殺鼠剤の種類と作用特性)」「設備保護(かじり防止)」について、実務レベルの正しい理解があるかを確認する問題です。とくに、抗凝血性殺鼠剤の世代分類と効き方(速効か遅効か)が誤りやすいポイントであり、そこを含む記述が最も不適当と判断します。結論として、フマリンの速効性に関する記述が不適当です。

選択肢1. 殺鼠剤は、経口的な取り込みにより効果が発揮される。

適切です。殺鼠剤(毒餌)は、ねずみが餌として食べて体内に取り込むことで効果を示すものが基本です。これは「経口摂取」によって有効成分が吸収され、神経系や血液凝固系などに作用して致死させる仕組みだからです。
なお、殺鼠剤には粉剤のように体表に付着して毛づくろいで口に入る形で取り込まれることもありますが、いずれにしても最終的に体内へ取り込まれて作用する点は共通です。したがって記述は適切です。

選択肢2. 侵入を防ぐために、通風口や換気口の金属格子の目の幅は1cm以下にする。

適切です。ねずみは体が柔らかく、頭が通る隙間なら体も通れるため、侵入経路のわずかな開口部が問題になります。通風口・換気口などは侵入口になりやすいので、金属格子や金網で物理的に遮断するのが有効です。
目の幅を小さくするほど侵入しにくくなり、1cm以下という基準は、ねずみの侵入を抑えるための現実的な管理目安として妥当です。したがって記述は適切です。

選択肢3. 第1世代の抗凝血性殺鼠剤であるフマリンは、速効性である。

不適切です。第1世代の抗凝血性殺鼠剤は、血液の凝固を妨げて内出血を起こさせるタイプで、一般に「遅効性」です。食べてすぐ倒れるような速効性ではなく、作用が出るまでに時間がかかります。
フマリンは第1世代の抗凝血性殺鼠剤として扱われる成分であり、この系統の特徴は、ねずみに「食べた直後に具合が悪くなった」という学習(ベイト忌避)を起こしにくい一方、効果発現までに日数を要する点にあります。よって「速効性である」とする記述は不適当です。

選択肢4. カプサイシンは、ケーブルなどのかじり防止の目的で使用される。

適切です。カプサイシンは唐辛子の辛味成分で、強い刺激性を利用して、ねずみなどがケーブルや配線、樹脂部材をかじるのを抑える目的で用いられます。
ねずみのかじりは、歯の伸びを調整する行動でもあり、電気設備の断線や漏電、火災リスクにつながるため、物理的保護(配線管・金属カバー)とあわせて、忌避・かじり防止材を使うことがあります。したがって記述は適切です。

選択肢5. 防除の基本は、餌を絶つこと、巣を作らせないこと、及び通路を遮断することである。

適切です。ねずみ防除は、薬剤だけで解決するのではなく、環境改善と侵入防止を含めた総合対策が基本です。具体的には、餌となる食品残渣や生ごみを管理して「餌を絶つ」、段ボールや資材の放置、隠れ場所を減らして「巣を作らせない」、配管まわりや隙間を塞いで「通路・侵入経路を遮断する」という考え方が中心になります。
この3点を徹底すると、ねずみが定着しにくくなり、捕獲や殺鼠剤の効果も上がります。よって記述は適切です。

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