建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士) 過去問
第49回(令和元年度(2019年))
問4 (建築物衛生行政概論 問4)

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問題

建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)試験 第49回(令和元年度(2019年)) 問4(建築物衛生行政概論 問4) (訂正依頼・報告はこちら)

建築物衛生法に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

  • 特定建築物においては、建築物環境衛生管理基準に従った維持管理が義務付けられている。
  • 特定建築物の所有者等は、建築物環境衛生管理技術者を選任しなければならない。
  • 建築物環境衛生管理基準は、空気環境の調整、給水及び排水の管理、清掃、ねずみ・昆虫等の防除に関し、環境衛生上良好な状態を維持するのに必要な措置について定めている。
  • 建築物環境衛生管理基準を定め、建築物環境衛生管理技術者にその遵守を義務付けている。
  • 建築物環境衛生上の維持管理を行う事業者の資質の向上を図ることが重要であることから、これらの事業者について登録制度が設けられている。

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この過去問の解説 (2件)

01

誤っている記述は「建築物環境衛生管理基準を定め、建築物環境衛生管理技術者にその遵守を義務付けている」です。

選択肢1. 特定建築物においては、建築物環境衛生管理基準に従った維持管理が義務付けられている。

この記述は正しいです。特定建築物は、環境衛生の適切な維持管理を行うため、建築物環境衛生管理基準を遵守する必要があります。

選択肢2. 特定建築物の所有者等は、建築物環境衛生管理技術者を選任しなければならない。

この記述は正しいです。特定建築物の所有者または管理者は、建築物環境衛生管理技術者を選任し、その管理下で適切な維持管理を行わなければなりません。

選択肢3. 建築物環境衛生管理基準は、空気環境の調整、給水及び排水の管理、清掃、ねずみ・昆虫等の防除に関し、環境衛生上良好な状態を維持するのに必要な措置について定めている。

この記述は正しいです。基準は、これらの分野を対象に、建築物内の環境衛生を良好に保つための管理方法を規定しています。

選択肢4. 建築物環境衛生管理基準を定め、建築物環境衛生管理技術者にその遵守を義務付けている。

この記述は誤りです。建築物環境衛生管理基準を遵守する義務を負うのは、建築物の所有者や管理者です。建築物環境衛生管理技術者は、管理者を補助する立場であり、自らが基準を遵守する義務者ではありません。

選択肢5. 建築物環境衛生上の維持管理を行う事業者の資質の向上を図ることが重要であることから、これらの事業者について登録制度が設けられている。

この記述は正しいです。建築物衛生に関する事業者については、資質向上を目的とした登録制度が設けられています。

まとめ

建築物環境衛生管理基準の遵守義務を負うのは建物の所有者や管理者であり、建築物環境衛生管理技術者ではありません。そのため、「建築物環境衛生管理基準を定め、建築物環境衛生管理技術者にその遵守を義務付けている」という記述は誤りです。

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02

本問は、建築物衛生法(建築物における衛生的環境の確保に関する法律)における「特定建築物」の維持管理義務、建築物環境衛生管理技術者(いわゆるビル管)の選任義務、建築物環境衛生管理基準の内容、そして登録制度の趣旨について、正しい理解ができているかを問うものです。不適切(誤っている)ものは「建築物環境衛生管理基準の遵守義務の主体」を取り違えている記述です。

選択肢1. 特定建築物においては、建築物環境衛生管理基準に従った維持管理が義務付けられている。

適切です。特定建築物(一定規模以上の多数利用建築物など)については、建築物衛生法により、建築物環境衛生管理基準に従って衛生的な環境を確保するための維持管理を行うことが求められます。これは努力義務ではなく、法に基づく事項として位置づけられており、空気環境、給排水、清掃、防除などを基準に沿って管理することが前提になります。そのため、「基準に従った維持管理が義務付けられている」という記述は適切です。

選択肢2. 特定建築物の所有者等は、建築物環境衛生管理技術者を選任しなければならない。

適切です。特定建築物の所有者や管理権原者(所有者等)は、建築物の衛生的環境を適正に維持管理するため、一定の資格を有する建築物環境衛生管理技術者を選任しなければなりません。これは特定建築物に課される代表的な法的義務の一つです。技術者は、維持管理の実施状況を監督し、必要な助言や指導を行う役割を担うため、選任が必要になります。

選択肢3. 建築物環境衛生管理基準は、空気環境の調整、給水及び排水の管理、清掃、ねずみ・昆虫等の防除に関し、環境衛生上良好な状態を維持するのに必要な措置について定めている。

適切です。建築物環境衛生管理基準は、特定建築物を環境衛生上良好な状態に保つために必要な具体的措置を定めた基準です。内容としては、空気環境の調整(換気、CO₂、一酸化炭素、浮遊粉じん等の管理)、給水および排水の管理(貯水槽、給水設備、排水設備の衛生管理)、清掃(衛生害虫の発生防止の観点を含む)、ねずみ・昆虫等の防除といった領域が中心になります。したがって、列挙されている範囲は基準の趣旨と整合しており適切です。

選択肢4. 建築物環境衛生管理基準を定め、建築物環境衛生管理技術者にその遵守を義務付けている。

不適切です。建築物環境衛生管理基準を定めているのは法令(国)であり、その基準を遵守する義務を負う主体は、特定建築物の所有者等(所有者・管理権原者)です。建築物環境衛生管理技術者は、所有者等が基準に従って適正な維持管理を行えるように監督・助言する立場であり、遵守義務の主体そのものではありません。つまり、「技術者にその遵守を義務付けている」として、義務のかかる相手を技術者に置いている点が不適切です。技術者は実施責任者ではなく、維持管理が適正に行われるよう管理・監督する専門職と理解すると整理しやすいです。

選択肢5. 建築物環境衛生上の維持管理を行う事業者の資質の向上を図ることが重要であることから、これらの事業者について登録制度が設けられている。

適切です。建築物衛生法では、建築物の環境衛生上の維持管理を行う事業者について、業務の適正化や資質向上を図る観点から登録制度が設けられています。登録制度は、一定の要件(人的体制、作業方法、機器、管理体制など)を満たす事業者を登録し、一定水準のサービス提供を促す仕組みです。維持管理の品質は利用者の健康・衛生に直結するため、資質向上を目的とする制度趣旨として妥当です。

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