建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士) 過去問
第49回(令和元年度(2019年))
問44 (建築物の環境衛生 問44)
問題文
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問題
建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)試験 第49回(令和元年度(2019年)) 問44(建築物の環境衛生 問44) (訂正依頼・報告はこちら)
- 波長254nm付近の紫外線は、消毒作用がある。
- 消毒用エタノールは、芽胞や一部のウイルスに対して無効である。
- 100%エタノールの方が、70%エタノールより消毒に適している。
- 酸化エチレンは、ガス滅菌に用いられる。
- ホルマリンは、全ての微生物に有効である。
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この過去問の解説 (2件)
01
不適当なものは「100%エタノールの方が、70%エタノールより消毒に適している」です。
この記述は正しいです。紫外線のうち、特に波長254nm付近のUV-C(短波長紫外線)は、細菌やウイルスのDNAやRNAを破壊し、増殖を防ぐ効果があります。そのため、病院や研究施設などで空気や表面の消毒に用いられています。
この記述は正しいです。消毒用エタノールは、多くの細菌やウイルスに対して効果がありますが、芽胞(細菌が厳しい環境に耐えるためにつくる構造)を持つ菌や、一部のエンベロープ(脂質膜)を持たないウイルスには効果が弱いことがあります。
この記述は誤りです。エタノールは水と混ざることで微生物の細胞膜をより効果的に破壊するため、最も消毒効果が高い濃度は約70%とされています。100%エタノールは揮発が早く、微生物の内部まで浸透しにくいため、消毒には適していません。
この記述は正しいです。酸化エチレンは、低温で殺菌が可能なガス滅菌剤で、熱に弱い医療器具や精密機器の滅菌に使用されます。ただし、毒性があるため、使用後のガス抜きが必要です。
この記述は正しいです。ホルマリン(ホルムアルデヒド水溶液)は、細菌、ウイルス、芽胞、真菌(カビ)など広範囲の微生物に対して強い殺菌作用を持ちます。実験室や医療現場での器具の消毒・滅菌に使用されますが、人体に有害なため、取り扱いには注意が必要です。
エタノールの濃度が高すぎると、消毒効果が低下します。消毒には100%エタノールよりも70%エタノールが適しています。そのため、「100%エタノールの方が、70%エタノールより消毒に適している」という記述は誤りです。他の選択肢の内容は正しいものです。
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02
消毒薬の濃度や性質、および物理的な消毒方法(紫外線など)の特徴について、正しい知識を身につけているかを問うています。
特に、薬剤の適切な濃度や、どの程度の微生物(ウイルスや芽胞など)まで効果が及ぶかという「スペクトル」を理解しているかがポイントです。
【解説】この記述は正しいです。
紫外線の中でも波長254nm付近のものは、菌の核酸(DNA)を破壊する力が最も強く、殺菌灯などに広く利用されています。
【解説】この記述は正しいです。
消毒用エタノールは、非常に丈夫な殻に包まれた細菌の卵のような状態(芽胞)や、ノロウイルスなどの一部のウイルスには効果が期待できません。
【解説】正解です。この記述は誤りです。
エタノールは70%〜80%程度の濃度で最も高い除菌効果を発揮します。
100%(無水)エタノールは蒸発が早すぎるうえに、細菌の表面のタンパク質を瞬時に固めてしまい、薬剤が内部まで浸透しにくくなるため、消毒には不向きです。
【解説】この記述は正しいです。
酸化エチレンガスは、熱に弱い医療器具や精密機器などの滅菌によく用いられます。
強力な殺菌力を持ちますが、毒性や可燃性があるため取り扱いには注意が必要です。
【解説】この記述は正しいです。
ホルマリン(ホルムアルデヒド水溶液)は、非常に強い殺菌力を持ち、芽胞を含む全ての微生物に対して有効です。
ただし、人体への毒性や刺激も強いため、取り扱いには注意が必要です。
アルコール消毒において「濃度が高ければ高いほど良い」というのはよくある誤解であり、試験でも頻出のポイントです。
70%付近がベストであること、そしてエタノールでは倒せない相手(芽胞やノロウイルス)がいることをセットで覚えておきましょう。
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